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ギフトを得る

 琥珀はとりあえずギルドにゴブリン討伐の完了報告をしに行き、帰路に着いた。家に帰ると自分のスキルのことについて考えていた。


「しかし、あれだな。これはバレたら不味いことになる」


 今の琥珀は他者からしてみたら明らかに弱い。

 あの3人組からの罵声がいい例だ。


 琥珀の本能は今にでも、調子に乗って自慢してやりたいが、理性がそれを止めた。


 そんなことをしたら、悪いように目を付けられてしまう。

 まあ、もしするなら、力を付けてからだな・・・・・・と考えていた。


 その後、1日の疲れを癒すかのように、お風呂にお湯をため、肩まで浸かる。


「ふぅ〜、さいこ〜」


 琥珀が湯船に浸かり、お湯がバシャアと溢れた。

 数十分、浸かっていると、流石にのぼせてきたのでお風呂から上がり、夕食を摂る。


 その後

「明日からも頑張って行くか」


 そう、意気込んで毛布に潜り込み、朝が来るのを待つことにした。


 寝れないな〜。

 流石にあんな事があった後じゃあ、寝れないか・・・・・・

 それからは考え事をして時間を過ごした。


 寝落ちしたのか気づいた時には朝を迎えていた。

 琥珀の目の下には若干ではあるがクマがあった。


 ベッドから重い足取りで起き上がると顔を洗い、本日もギルドに向かう。

 ギルドは綺麗に整備されていて、そこらの施設よりは綺麗に見える。


「いらっしゃいませ、本日はどのようなクエストを受注しますか?」


 綺麗な女の人がそう話しかけてくれた。

 この人は受付嬢と呼ばれる職業の人だ。

 ダンジョンが発生した1年後に新たに追加された、なくてはならない職業である。

 仕事は主に、冒険者が持ってきた、素材の回収や依頼の発注など、他にも事務関連の仕事がある。


 本日、琥珀はゴブリン討伐の依頼を受けることにした。

 もう、慣れた流れ作業みたいなものだ。

 そして、受付に行き、受注が完了すると足早に琥珀はダンジョンに向かった。


 勿論、本日も3人組にバカにされましたとさ。

 その後、先日の狩りをした場所にまで足を運んだ。


 すると、そこには数体のゴブリンが砂山を作って遊んでいるのだ。


「な!! スキルポイントゴブリンが砂山を作って遊んでいるだと!?」


 もう、琥珀の目にはゴブリンがスキルポイントにしか見えなくなっていた。

 一種の病気である。


 楽しそうに砂山を作っているゴブリンを殺人鬼のように狩りに行った。

 今までは手数が足りず苦戦していたゴブリンも一撃、二撃で倒せるようになっていた。


 3体目を倒した所で、またゴブリンが湧いてきた。

 それも、難なく倒す。


 結局、同じようなことを繰り返していたら、ざっと50匹は倒していた。

 合計、スキルポイントは250だ。


 琥珀は片手剣に振りたいと思いながらも我慢した。

 それは、成長速度倍加を得るためだ。

 今までは、成長速度が遅すぎて、苦渋を舐めてきたが、これからは違うんだと意気込む。


 次の日も次の日も今日と同じことを繰り返した。

 何故か、砂山を作っているゴブリンも多数いた。

 ゴブリンの討伐部位は規定数だけ持って帰り、あとは放置する。

 魔物は一定時間経てば光の粒子となってダンジョンに吸い込まれて行くのだ。


 仮に、もし50なんて持って帰ったら怪しまれること間違いなし。

 今まで、最弱キャラだった琥珀がそんな功績を叩きだしたら良く思わない連中だってい居るはずだからだ。


 4日目の夕方頃、遂にスキルポイントは1000に到達した。

 前と同様、スキルポイントを1タップ。


 現在習得可能なスキル 必要ポイント数

 隠蔽10ポイント

 鑑定10ポイント

 錬金10ポイント

 成長速度倍加1000ポイント


 そして、成長速度倍加も1タップ。




 南條琥珀 24歳

 レベル3

 スキル【融合】

  【片手剣+1】

 ギフト

【成長速度倍加+1】

 スキルポイント0[+]


 成長速度倍加MAX+5


 またしても、琥珀の口角はニヤッとするのだった。


気づけば、日間ランキング入ってました。

嬉しい限りです。


読んでくれてありがとうございます。

これからも頑張ります。

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