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化け物との遭遇

「はぁ〜、もうなんで琥珀さんに勝てないんですか〜」


 最後の最後まで勝てなかった水美はと言うと、試合に負けた選手みたいな感じに地面に手をつき悔しがっていた。

 そんな水美をみる琥珀の目は生暖かいような目をしていた。


「そんなことしてたら、服が汚れるぞ」

「そのへんは大丈夫ですよ、付与魔術師に浄化効果を付与して貰ってますから」


 そう言うと、ほら? と言う感じに起き上がり汚れていない服を見せる。

 その服には汚れ1つ着いてなかった。

 それを見て琥珀はそういえばと何かを思い出し水美に聞いた。


「そういやあ、浄化には消臭の効果もついているんだっけか?」

「はい、そうですそうです。本当に便利ですよね」


 水美が言う付与魔術師とは付与スキルをもった魔術師である。

 1人の付与魔術師につき、3つまでは付与できる効果を持っている。


 因みに1人に付与できるのは3つまでとなる。


「確かに便利だが……付与できるのは3つなのにそれで良かったのか?」


 琥珀がそう考えるのは無理もない。

 女の人はどうかしらない琥珀だが男の人たちは多分結構良いスキルを付与してるんじゃないかと思っているからだ。


 だが……


「良いんですよ、乙女が臭かったら、それはそれでもうあれですから」

「さいですか……まあ、取り合えず今日はこの辺りで帰ることにするか?」

「そうですね」


 水美は説得力? のある意見を言うのだった。

 そして帰る前に魔石だけは簡単に取れるので取り、体ごとマジックバックに入れる。


「それにしても、6階層以降しかテレポートが使えないなんて凄く不便ですよねー」

「まあな、でも仕方ないさ、そういう仕様になっているんだから」

「まあ、そう言えばそうなんですけど、夢がないですねー琥珀さん」

「うん? それならもうこのダンジョン出現現象が(ファンタジー)だろ?」

「何が(ファンタジー)ですか。カッコつけて……そんなだから私以外にパーティーメンバー募集に応じなかったんですよ」

「余計なお世話だよ、第一何で俺の所に来てくれたんだ?」


 そう琥珀が聞いたが水美はずっと無言のままだ。

 気になった琥珀は横を向き水美を見てみる。


 しかし、水美は前方を向き黙ったままだ。


「おいどうし「シッ!! 静かにしてください。前方に敵がいます。強さはもうちょっと近づいてみないと分かりませんが」」


 琥珀が問いただすとそう一括されてしまった。

 琥珀はそう言われたがまったく敵の気配に気づく様子はない。


「何で分かるんだ? そういえば道中も俺より早く気づいてたが」

「あぁ、それはですね。無属性(ノーマル)魔法の索敵という魔法を使っているからなんですよ」

「へぇ、そんな便利な魔法もあるんだな。それで敵の強さはもう分かったのか?」

「いえ、まだです。もう10m近づいたら分かると思うんですけど」


 水美がそう言って10m進んだ後、水美の顔色は青ざめていた。


「……こ――――琥珀さん!! 逃げてください――――!!」


 琥珀はこんなにも焦った水美を見たことがなかった。


「お、おい水美? もうすぐ出口だぞ。下の階層の魔物が上がってきてるなら俺らも気配を感じ取るなり目撃しただろうが一回もそんなことなかったじゃないか……ブラックウルフなら俺達でも余裕だっただろ? 何をそんなに焦る必要が……」


 そう言いかけたとき、琥珀もその 〃化け物〃 の気配に気づいたのだった。


「琥珀さんも気づきましたか? 出口付近の化け物を」

「あぁ、もしかしてコイツは……まさかな……」

「いえ、恐らく琥珀さんの思っている通り 【変異種】 だと思います……」


 琥珀と水美は額に冷や汗をかき、過去最大級に焦りを見せていた。

 この難関をどう乗り切ればいいのかと……

3日ぶりくらいかな?

待たせてしまってすいませんペコリ(o_ _)o))

読んでいただきありがとうございます^^


お手数ではありますが『面白い』『続きが気になる』といった方は評価ポイントやレビューをしてくれると嬉しいです。


これからも精進してまいります(o*。_。)oペコッ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い   [気になる点] 毎日更新してほしい [一言] 頑張ってください
[一言] ここですぐに自分だけ逃げたりしないあたり信用できるのかもしれないけど私ならまだ信用しないな 琥珀視点で考えるとめちゃくちゃ不審な存在だし
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