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タイムを競うらしい

 今日が水美を見極める最終日の日だ。

 琥珀は最後の日だけあって気合を入れていた。


 勿論、そんな事を知らず水美はただただ機嫌がいいだけである。


「これれからは、もっと沢山狩っても大丈夫そうですね」


 水美が言ってるのは、マジックバッグのことについてだろう。

 確かに、依頼以上の規定数以上倒せばお金はその分、上乗せされるが一体一体のお金は少なくなる。


「まあ、今日はいつもより頑張ることにするか」


 二人はそんな感じに意気込み、今日も3階層に狩りにいくのだった。


 3階層には同じく、昨日戦った、ブラックウルフ (大型犬と同じくらいの大きさ) が複数体、群れを成して生息している。


 これがいくらでも沸いてくるのだから、ダンジョンと言うものは不思議である。


「琥珀さん、どちらが群れを即座に倒せるか勝負しませんか?」

「群れってことは、三体の塊のことだよな」

「そうです、そうです」

「おぉ、いいぞ」


「では、まず、私から行かしてもらいます」


 もう、ゲーム感覚である。


「これでも喰らってください 水球弾ウォーターバレット 連続撃!!」


 水美がそう声を出すと、手のひらの当たりから、水球が何個も作られていく。

 それが、同時にブラックウルフ三体に向けて発射される。


 勿論、一発では仕留めきれないので数で押し切った。

 仕留めたブラックウルフは解体料金はかかるが、丸ごとマジックバッグに収納した。


 その方がレベル上げの効率がいいからだ。


「次は琥珀さんが倒す番ですよ」

「分かってるよ、因みにだが水美の結果は15秒だな」


 そういうと、結構自慢げな水美だった。


「本当はもっと速いと思ってたんですけど、流石に琥珀さんも抜けないですよね」


(一体、俺のどこに負ける見込みがあるというのか?)


 琥珀は水美にそう言われるが余裕そうだった。

 水美の魔法は確かに強力だが、多少時間がかかるのが難点である。


 先日のようなボス戦ならそこまで目立たないのだが、敵の数が多いとやはりそういう所が目立ってしまう。


「水美、よく見ておけよ、まあ手本になる程のレベル (技術的な意味で) は俺にはないけどな」


 このように、琥珀が自信たっぷりなのもその筈。

 なんせ、ダガーナイフはクイックラビット製なのだ。


「お、早速、おでましだな」


 琥珀が斜面の下にブラックウルフを発見したようである。

 発見ししだい、スライディングをしながら、切りに行く。


 本当に唯の偶然だが、旨いこと全ての腹を切ってしまった。

 ブラックウルフなんか、レベルが5の今ならスパっと切れてしまう。


「……ま! ざっとこんなもんだ」

「い――――今のは偶然ですよ……やり直しです、やり直しを希望します」


 という事だったのでもう一回やり直しだ。

 折角4秒だったのにな、と言うのが琥珀の本音であった。


 結局勝ったのは琥珀だ。

 初めの4秒はまぐれだから起こらなかったが最終的な結果は9秒に終わった。


 水美も何だかんだで12秒にまでは持っていけたため、修行的な感じにはなったのだろう。






最終日はもう一話だけ、続きます。


別の内容の小説も現在考え中なので、この作品は不定期更新になると思います。

すいません。ご了承ください。ですが完結まで持っていくのでそこに関しては問題ありません。


ですが、できる時は同時進行の時もあるので楽しみにしていてください。

ジャンルはハイファンタジーにする予定です。


これからも、この作品をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ヒロインいらない
[良い点] 楽しみにしてます!!
[一言] 新作楽しみにしています!またブックマークが増えてキツイですが、ついていくので、頑張ってください!応援してます
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