失恋
掲載日:2019/03/03
川の対岸に君がいた。
君は無表情でただ立っていた。
空にはだんだんと黒い雲が広がりつつあった。
僕は君の名前を叫んだが、その声は自分にも聞こえなかった。
突然、彼女の声が聞こえた。
向こうを見ている彼女の声は、実にはっきりと僕の頭に響いた。
いつの間にか土砂降りの雨が降っていた。
川は水位を増し、濁流となっていた。
気づけば僕は流れに呑まれていた。
何回も水を飲んだ。もがこうにも、体が動かなかった。
僕はまっすぐに沈んでいった。体が酸素を欲し、胸が痛くなってきて、そして僕は目を覚ました。
頬に一筋の涙がこぼれた。
僕は昨日彼女に振られた。
付き合って、もうすぐ一年になろうとしていた。
少し見ないうちに君はだいぶ変わってしまっていた。
いったい、僕のどこが悪かったのだろうか。何がいけなかったのだろう。
僕はあんなに君を愛していたのに。
今日から二学期が始まる。
川端康成の「火に行く彼女」のオマージュです。それほどうまく書けていませんが、色々工夫しました。アドバイスを頂けると嬉しいです。




