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秩序倒錯

作者: 蕃 茄子


先天性の可能性だ

これはきっと過ちだ

進む道には崖しかないだろう

進展のない会議も

飽き性な君も

兼ね備えてお茶を濁すでしょ

爪の垢でも煎じてもらおう

使えないならせめて盾に

ここは排他的な街の一角だ

一つ目に睨んで肩をぶつける

閉じた口から溢れる空気みたいな廃煙

煤けて黒く塗りつぶされてく


前例のない因果だ

手も足も出ない状況だ

後ずさりしても詰んだ罪は現存

報告するだけの会も

微睡む群衆も

総じて意味はあるのでしょうか

脳みそだけ取り替えよう

そんな時代は不気味だ拒んでも

いずれ快適と宙に浮かぶんだ

ピラミッドが沈む姿を目に焼き付けろ

欺瞞口上乗せられた被害者面の工作者

右手一本くらい安かろう


大草原と海原に夢見てたあの頃は

もうどこにいったんだ

夢に夢を重ねて努努に

どこだって飛んでいける翼を持っていた

両手首には麻縄の跡


綴った手記に海馬が上書きして

不明瞭な詳細とでまかせ

韋駄天が有頂天になったところで

下世話な奴らは山を下りだした


猛虎のような一瞬に粋がっても

腐乱臭が鼻から抜けない

目まぐるしいほどの事後に


群青色に色彩を重ねて複雑化

パレットは土留色に泣いて

煌々と神々しさを功績に

千切れた縄の先は頭上にあるまま

古傷とかいってもいいですか


背中にもう翼がないと嘆いてみた

散々消耗したから

抜け落ちた羽を踏み行く

傷だらけの背中を晒し流すんだ

振り返るたび羽舞う


大草原と海原に夢見てたあの頃は

もうどこにいったんだ

夢に夢を重ねて努努に

どこだって飛んでいける翼を持っていた

両手首には麻縄の跡


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