1話
───ドゴォン!
「ちぃっ!」
「ジアン!!」
「おう!!」
空中で、豊満になった胸と美しい容姿、ショートボブの髪型、白とピンクを基調とした服装のルセの【フレイムランス】数十発を、球状の魔力障壁で防いだ所為で戦塵が舞い、視界を塞がれた隙を、高身長で白とオレンジを基調とした服装、逞しい顔立ちになった短髪オレンジのジアンが、ルセの掛け声と共に、戦塵を押しのけて眼前に迫っていた。
浮遊しているジアンは、限りなく青々とした水で出来た刀身、蒼海剣シースカイセイバーを、俺〔高身長、逞しい顔付き、背中まである銀髪を一房に、白と青を基調とした服装〕の魔力障壁にぶつけてきた。 斬り込んできたのだ。
「かってぇー! けど──」
ジアンの攻撃を防いでいた魔力障壁にヒビが入り、そのまま魔力障壁を斬り裂いたのだ。
「斬れないわけじゃない!」
ジアンの蒼海剣が、そのまま俺目掛けていたから、刀身が黒い刀【晦冥】で受け止めた。
「やるじゃないか、ジアン!」
「まだまだこれからだぜ、カイト!!」
浮遊して、上になっていたジアンは力任せに、【晦冥】ごと俺を地面に叩き落とした。
「先生!!」
「あぁ!!」
脚から何とか着地出来、その時を狙っていた肩までの長さの髪を後ろで一房に結んで、赤と青を基調とした服装のナリアが、煌焔剣ヴァルクリムゾンで斬りかかって来ていた。
俺は防御する暇も無く、その身に受けてしまった。
「やったか?」
浮遊しているジアンがそんな事を言っていた。
「残念ながら、まだやられていないぞ」
「───けど、キズは付けられたみたいね!」
ナリアの指摘があったので身体を見渡すと、服を斬り裂き、切り傷が出来ていた。
「お見事!────そしたら、次だ、3人共!」
俺が言った瞬間、地面に居るルセを守るようにジアンとナリアが集まり、より一層身構えた。
良いぞ3人共、良い感じだ。
そして俺は、自身の魔力の中にある聖なる力【神の力】を解き放った。
【神格化】になったカイトは、両眼共銀色の瞳に変化し、身体から出る聖なる魔力を纏わせ、浮遊していた。
「しっかり耐えてくれよ、3人共!」
ジアン達に向けて右手をかざし、風の上位嵐、光、雷属性を無理矢理複合されられる神格化の状態のみ使用可能の魔法、神の息吹【ゴッドブレス】をジアン達の頭上から落とした。
ジアン達の姿が見えない程の、三種の属性が纏った光の円状の大きさにして落とした【ゴッドブレス】で、激しく戦塵が俺の所にまで舞った。
【ゴッドブレス】がしばらくジアン達に降り注いだ後は、落ち着くことのない戦塵のみ以外、静寂になった。
しばし静観していると、俺の直ぐ傍の戦塵からジアンが蒼海剣を振り下ろす所であった。
「っ!?」
「もらった!!」
速度の変わらないジアンの攻撃が、俺の身体を肩から腹目掛けて斜めに斬っていき、ジアンはそのまま地面に着地していた。
着地したジアンは警戒態勢のまま、こちらの出方を伺っていた。
別方向のルセとナリアを見ると、二人共肩で息をするくらい、魔力を消費していた。
そしてジアンに容赦なく斬られた俺は、無傷……………とはいかず、服と皮一枚程斬られていた。
2人とも、完全に魔力を剣に乗せられているな! フフフッ!さて、今度はどんな攻撃をしようか──
「お兄ちゃん!!」
と、思ったら、カルトちゃんの声が聞こえた。
模擬戦闘の終了の合図だ。
俺は【神格化】を解いて、地面に着地した。【神の力】にも大分慣れてきたから、少しの疲労感と腹が減るくらいで済んでいる。
「─────はぁ~~~!! やっと終わったぁーー!!」
ジアンがその場に座り込んでしまった。
別方向の2人を見ると、同じくその場に座り込んでいた。
「お疲れ様、3人共」
「お疲れ様じゃないぜ、カイト! 神格化になるって聞いてないぞ!」
「そうだよ、カイト君! 30分だけの全力での模擬戦闘だったから、出し惜しみなく魔力を使えたから良かったけど!」
「えぇ、そうね! 私とルセで対処出来たから良かったものの、あまりにも酷いわよ、カイト?」
「ごめんごめん。あまりにも楽しくなっちゃって」
三者三様疲れているのに、お怒りモードで愚痴ってきた。
「ほら、回復させるから、義父さん達の所に戻るぞ」
そして3人を回復させて、【晦冥】を空中目掛けて刺して、異空間にしまった。
仕舞いながら、20層の結界の外側にいたみんなの所に向かった。
そしてみんなの所に着いて、20層の結界を張っていたのが、10層まで減っていた結界を触り、解除した。
「お疲れ様、みんな。そしてカイトは容赦なかったわね」
俺達に労いの言葉を寄越したのは、美しい容姿をして大人の女性になったエルス。背中まで伸びている金髪を、ふんわり三つ編みにして前の方に持ってきている。白を基調とした服装で、下は膝上丈のスカート、ハイヒールを履いている。豊満に育った胸の下で両腕を組んでいた。
聞いてもいないのにエルスが『大きくなりすぎて、肩が凝って仕方ないのよね。だからこうして少しでも軽くしているのよ』と言っていた。
「えぇ、まったくね。でも、神格化して街は軽く消せるくらいのカイの魔法をよく防いだわね」
ルセとナリアを褒め称えているのは、ナリアと同じ、程良い大きさの胸と、美しい容姿の大人の女性になったリーナ。背中まで伸びている美しいストレートの薄紫髪。水色を基調とした服装で、下は膝上丈のスカートで黒のストッキング、ハイヒールを履いている。
「そうそう。ルセちゃん達が防ぎきれなかったら、どうしてたのカイ君。幾ら、王様達にジアン君達の実力を見せるためとはいえ、ちょっとやり過ぎじゃない?」
少し怒ってらっしゃるのは、あどけなさが残るが、豊満に育った胸、美しい容姿の大人の女性になったノエル。肩くらいの藍色の髪を右側にサイドテールにしている。ピンクを基調とした服装にエプロンドレス姿をしている。
「でもでも、神格化したカイト様にキズを付けたジアン様は流石です。その前はナリア様もキズを付けられましたし」
ジアンとナリアの事をしっかり褒めているのは、首下が見えるくらいの長さにした銀髪をツーサイドアップにした、ティア。黄緑色を基調とした服装をしている。
「──でも、旦那様。あの攻撃は流石に引くわ~」
そう言ったのは、ティアの別人格、ティナだ。
わざわざ、それを言うために出て来たみたいだ。
「改めてこうして見ると私、とんでもない人と婚約したのね」
「確かにロールさんの言うとおり、そうですね。私達女性に対する対応は紳士的なのに」
ロールとセシリアは、別で実感していたようだ。
低身長だが、メンバーの中で1番豊満な胸の持ち主のロール。オレンジ髪をショートボブにして、ギルド指定の制服を着ている。
セシリアは、背中まで伸びているであろう黒髪をポニーテールにして、だて眼鏡を掛けて、スレンダーの体型に紺色のタイトスーツを着ている。
「はい、お兄ちゃん。ジアンお兄ちゃん達も」
陶器のコップを寄越したのは、赤茶色の肩まである髪を顔の両脇の部分だけ三つ編みに結っており、肩だし、膝上丈の露出の多いメイド服姿のカルトちゃんだった。
そして、カルトちゃんの足元の傍には、小型状態の使い魔達が居る。
「ありがとう、カルトちゃん」
「サンキュー」
「ありがとうね」
「ありがとう」
俺達はカルトちゃんに感謝を述べて、コップの中身を飲んだ。
中身はよく冷えた果実水であった。
「ふぅー。んで、何故、義父さん達は目を見開き、口を開いたまま、固まっているんだ、エルス?」
「……………呆れた。そんなの決まっているじゃない。貴方達の世界大戦並みの戦闘を観て、驚いているんじゃないの」
「あぁ、なるほど!」
エルスに言われて、納得が言ったよ。
ジアンとルセ、それとついでと言っては何だが、ナリアの3人の実力のお披露目をするのに、俺の屋敷に呼んだ。
聖王陛下こと義父さんと、騎士王様、ティアの様子を見に来た王妃様、ギルドマスター統括者のカサドラさんと王都支部のギルマスのバーンさん。
そして、騎士王国の支部のギルマス、長身で筋骨隆々の体型でスキンヘッド、タンクトップとツナギ服の上半身を腰で結んでいるスタイルをした、ゴルテア・ゴルバチョフさん達メンバーが、微動だにせず、俺達が戦闘をしていた場所を観ているのだ。
「なんか面白いから、暫くあのままにしておく?」
「ダメに決まっているじゃないの」
エルスが、離れてみていた義父さん達の所に近付いて行った。
「お父様! それに皆様も、現実に戻って下さいませ!」
エルスの強烈な声を聞いて、みんな多分正気に返っただろう。
「エ、エルスたん。今ここで、この世の終わりを観ていた気がするのじゃが?」
「本当の事ですが、カイトのエルスは無事にここに居ますので、安心して下さい、お父様」
「エルス嬢よ。途轍もない怪物達が暴れて居った気がした様な?」
「安心して下さい、オルドネス様。怪物達はもう大人しいですから」
「エ、エルスちゃん。ティアナは、ティアナは無事かしら?」
「大丈夫ですわ、サティナ様。ティアはカイトとイチャイチャしていますので」
「エ、エルスちゃん。カイト君達が空に浮いていた様な気がしたのだけど?」
「えぇ、カイト達は本当に空に浮いていましたわ。私達も出来ますわ」
「ひ、姫様。カイトが何もない所から、武器を出したり、仕舞ったりした様に見えましたが?」
「えぇ。カイトが新たに開発した、異空間にモノを仕舞って置ける収納魔法ですわ。マジックバッグより遙かに優れていますわ。なんてったって無制限の容量ですから」
「せ、聖王国の、ひ、姫様。自分達が観ていたのは何だったんですか?」
「新たな英雄の誕生の瞬間ですわよ?」
エルスさんよ、半分本当で半分適当に応えてやしないか?
「さぁさぁ、皆様! 現実逃避はこの辺で、本来の目的を果たして下さいませ!」
エルスに言われ、義父さん達はやっといつもの表情に戻った。
「カイトォー! とんでもないモノを見せて、心臓が止まりそうになったわい!」
義父さんが勢い良く迫ってきて、愚痴ってきた。他の人達も似たような事を言ってきたので、とりあえずごめんなさいして、その場をやり過ごした。
「────と。それより、とりあえずジアン達の実力がどの程度かは、分かったでしょう?」
「ハッキリ言おう。あまりにもスゴすぎて分からん!」
義父さんに同調する様に、騎士王様は頷いていた。
「まぁ、そうよね。さっきまでの戦闘を鑑みて、ステータスを視て貰った方が早いわ」
「エルスの言う通りかな。因みに俺の能力値は全て表示しなくなったので、当てにしないで下さい」
「ん? それはなぜじゃ?」
「決まっているじゃない、お父様。神様だからですよ」
「「「「「「あぁ~」」」」」」
それで納得してしまったよ、この人達は。
傍らで聞いていた3人は、何もない所に手を差し出した瞬間、空間が歪み、手先が消え、次の瞬間には手先を引っ張り出した。
ジアン達も収納魔法を会得しているから。
「それじゃあ、オレから」
【ジアンのステータス】
名前 ジアン・ナグモ 15歳 男 Lv700
種族 人族【眷族】
職業 冒険者 神々の眷族 聖騎士
称号 Aランク 勇騎士 騎帝 超越者 極めし者 戦神に祝福されし者 神々の加護を受けし者
体力 50000┃50000
魔力 25000┃25000
筋力 30000
守備力 40000
魔法力 15000
魔法耐性 40000
知力 ?????
素早さ ?????
運 ?????
スキル 武防具全般使用可能 火属性Lv7 風属性Lv7 光属性Lv10 雷属性Lv10 氷属性Lv10 無属性Lv10 念話 隠蔽Lv10 神々の加護【極】 戦神の祝福
………………え? 神々の加護? 神々? 創造神の加護じゃないの?
「次は私ね」
【ルセのステータス】
名前 ルセ・ナグモ 15歳 女 Lv700
種族 人族【眷族】
職業 冒険者 神々の眷族 聖魔師
称号 Aランク 精霊に愛されし者 勇魔士 全属性を使える者 魔帝 超越者 極めし者 戦神に祝福されし者 神々の加護を受けし者
体力 30000┃30000
魔力 50000┃50000
筋力 20000
守備力 60000
魔法力 60000
魔法耐性 60000
知力 ?????
素早さ ?????
運 ?????
スキル 武防具全般使用可能 全属性使用可能 念話 隠蔽Lv10 神々の加護【極】 戦神の祝福
…………………ルセにもある。俺以外の神って──
「最後は私ね」
【ナリアのステータス】
名前 ナリア・ヤハウェ 26歳 女 Lv700
種族 神族【眷族】
職業 教師 神々の眷族 神聖剣士 神聖魔導師
称号 Aランク 勇魔士 剣帝 全属性を使える者 超越者 極めし者 戦神に祝福されし者 神々の加護を受けし者 創造神の伴侶
体力 50000┃50000
魔力 50000┃50000
筋力 30000
守備力 50000
魔法力 50000
魔法耐性 50000
知力 ?????
素早さ ?????
運 ?????
スキル 武防具全般使用可能 全属性使用可能 念話 隠蔽Lv10 神々の加護【極】 戦神の祝福
ナリアにもあるよ。しかも神族になって、結婚もしていないのに、伴侶ってなっているし。
「あっ、やっぱりナリアちゃんも神族になっているんだ」
「そう言う言い方は、ロールもなっているのね?」
「うん。つい昨日、何気なく視たら、ナリアちゃんと同じようなのが何個かあったんだよね」
「それなら私もです。私もナリアさんとロールさんと同じ様なのがありました」
「セシリアちゃんもだったんだね」
「それにしても、レベルもそうだが、能力値が桁外れに高いのう」
「そうね。 カイゼル君の言う通りね。もうこれは常軌を逸し過ぎているわ」
などなど、能力値の事にしか触れないでいるこの人達。
「皆さん。何故にある項目に触れないのさ?」
「いきなりどうしたの、カイト」
「いきなりも何もないでしょ、エルス。神々の加護ってなっているじゃん!? 創造神の加護じゃないんだよ!? 俺以外の神がいつの間にか、ジアン達に加護を与えているんだよ!」
「あら、カイトはそんなにジアン君達の事を独占したかったの? そう言うことなら、早めに言って欲しかったわ。 遠慮したのに」
「エルスは一体何を…………それじゃあ…………エルスが与えて…………いる…………………え?」
エルスの言い方がおかしいと思って、鑑定スキルを使って視てみたら、とんでもない事になっていた。
【エルスのステータス】
名前 エルスティーナ・グラン・ド・グラキアス 15歳 女 Lv???
種族 神族
職業 冒険者 聖王国の姫君 愛の女神
称号 Sランク 聖母 女神 転生者 創造神の伴侶
体力 ?????
魔力 ?????
筋力 ?????
守備力 ?????
魔法力 ?????
魔法耐性 ?????
知力 ?????
素早さ ?????
運 ?????
スキル 全て使用可能 感覚共有 眷族への加護【極】 未来予知
「凛々しい眼差しでそんなに見つめられると濡れてしまうわ、カイト」
「───いつからだよ、エルス」
平常通りのエルスをスルーした。
「なにが?」
「いつから、そんなステータスになったんだ?」
「あぁ、その事。 うーん? このステータスになったのは3年前かしら。変化し始まったのは、貴方が初めて神格化して寝たきりになり、目覚め初めて数日の事よ。まぁ、私だけじゃないのだけどね」
「え!?」
エルスの発言を聞いて初めて、リーナ、ノエルのステータスを視たらエルスのステータスと同じになっていた。
リーナは大地と商業の女神。ノエルが食の女神となっているのだ。正真正銘、神になったからか、3人共、俺と同じで余計なモノが付いていなかった。転生者は称号扱いになっているし。
「リーナさん、ノエルさん。貴女達も……………?」
「カイってば、今の今まで気付かないんですものね」
「あははっ。結構、気付くところはあったはずなんだけどね。 私の料理を食べた時なんて、結構力が漲っていたはずだから」
確かに、ノエルの料理を食べた時はそう感じたけど………………
「………………マジか……………………え!?」
そのまま他の人を視ると、1番あり得ない成長をしていた人物が居た。
「どうしたの、お兄ちゃん?」
「カルトちゃんの能力値を視て、驚いているのよ。ようやく気付いたのね」
そう、カルトちゃんがジアン達を通り越して、俺達に近かった。
【カルトのステータス】
名前 カルト 9歳 女 Lv???
種族 神族【眷族】
職業 神に仕えしメイド 神々の眷族
称号 創造神の伴侶
体力 ?????
魔力 ?????
筋力 ?????
守備力 ?????
魔法力 ?????
魔法耐性 ?????
知力 ?????
素早さ ?????
運 ?????
スキル 全て使用可能 神々の加護【極】
しかも、伴侶ってあるよ。神になっていないだけだ………
「エルスさん。もしかして、まだ見ぬ婚約者ってカルトちゃんの事だった?」
「えぇ、そうよ。ついでに私達でカルトちゃんを育ててみたのよ」
……………………………………………育て方間違ってるよね!?
「お兄ちゃん。ふつつか者ですが、よろしくお願いします!」
「あっ、はい、こちらこそ」
カルトちゃんが途轍もない満面の笑顔を見せてくるから、つい返事しちゃったよ。
「それでカイト、まだ他に何かあるかしら?」
「イヤ。モウナイッス、エルスさん」
「そう。それで、お父様達はジアン君達の実力は分かりましたでしょうか?」
「うん。ジアン達の実力は分かったけど、それより1番の驚きは、エルスたん達が神になっていた事だよ?」
「まさかカイトだけでなく、エルス嬢達まで神になっていたとわ」
「うーん」
「どうしたのですか、カサドラ様」
「いえね。ジアン君達の実力のお披露目をするって聞いたから、どれ程の実力が付いたのかと思ったけど、予想を上回っていたわ」
意気消沈していた俺の代わりに、エルスが応えていた中で、カサドラさんが本当に困った様子でいた。
「カサドラ様。例のアレって持ってきていますか?」
「えぇ、持ってきているわリーナちゃん。私の最後の仕事として」
カサドラさんの最後の仕事? どういう事だ?
そう言ったカサドラさんはマジックバッグから、ステータスカードと同じ大きさの無機質のカード1枚と、チェーンに金色のタグが付いて、首からぶら下げられる造りをしていたモノを1個取り出した。
「コレが、エルスちゃんとリーナちゃんから提案され、協力して作って貰った、ギルドカードとランクを表すモノよ」
─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・
備考
騎帝・・・剣術と盾術を極めに極めた者。 騎聖の上位
剣帝・・・剣術を極めに極めた者。 剣聖の上位
神々の加護【極】・・・今までの加護に加え、体力・魔力回復が付き、その効果は、1分で全快する程。
─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・
※おまけ※
カイト「そう言えば、2人ってケンカしたことあるの?」
エルス「えっ、いきなりどうしたのよ」
カイト「いや、何となく。で!どうなの?」
リーナ「エルスとケンカは……………………あったかしら?」
エルス「………………………あぁ、あったわ。転生前の時よ!」
リーナ「………………………あぁ! でも、ケンカって言うケンカはしてないわよね」
カイト「えっ、一体どんなケンカをしたのさ?」
エルス「ただ単純に、カイトとノエルが結婚したら、私とリーナのどちらが養うかで、口論になったくらいよね?」
カイト「えっ!?」
リーナ「そうね。 でも、結局は2人して養えば良いじゃん、って、結論になったのよね」
カイト「イヤイヤ、何2人して、俺とノエルが結婚した後、養おうとしているのさ!? こわいよ!?」
エルス&リーナ「フフフフフフッ!」
お読みいただきありがとう御座います。