一章 1話
目覚めた少年は何処に居るのかを確認するように、ベットに横になってた躰を起こし、ベットから出て、辺りをキョロキョロと見始めた。
「何処だ、ここ?」
少年は、どうゆう事なのかを分からずにいた。 そして自分の居る場所を確認仕始めた。
見馴れない殺風景の部屋。 有るのは自分が寝ていたベットが一つに、イスにテーブルが有る位だ。 辺りの確認を終えると、少年は自分が置かれてる状況を確認をした。
寝間着であろう水色の服装になっていて、
うぉ!? 何だこれ!? どうなってるんだ!?
少年は自分の手脚を見て、小さいことに驚いた。
少年が驚くのも無理はなかった。 そうそれこそ子供の躰になっていた事に。
ふと、静かにトビラが開いてきた。
少年はそれを見ていたら、部屋に入って来たのは藍色の髪でポニーテールで、かわいい顔立ちで年頃の娘らしさの服装をした少女。
少年は入って来た人物を見ていたら、少女は少年の姿を確認するやいなや、驚いた様子で少年に近付いた。
「気が付いたのね!? 何処か痛いとこある!?」
少女はまくし立てるように少年に聞いていた。
「いや!? 何処も痛いとこないよ!」
少年はそんな少女の言葉に、驚きながらもそう返すのだった。
「待ってて! 今、他の人を呼んでくるから!」
そう言い残し、少女は急いで部屋を出て行った。
「誰だったんだ?」
少年は小さく呟いていた。
少年がそんな事を思っていたら、すぐに少女は戻って来た。
そんな少女の後に、大人の男三人と、女二人とまだ少女であろう一人が入って来た。
「大丈夫か!? 何処も痛いとこないのか!?」
入ってくるなり、茶短髪の優しく少しシワがある顔立ちをしてる、白を基調とした料理人とでも言える服装をした男性が近付いてまくし立てるように言ってきた。
「そうですよ! 何処か痛いとこは無いのですか!? 正直に言ってちょうだい!」
続けて、背中まである赤髪の優しい顔立ちの、落ち着いた色合いのワンピースを着た女性が言ってきた。
「ちょっと二人とも落ち着いて!」
「そうよ! お父さん、お母さん! 落ち着いて!」
そんな二人を見て、茶色の短髪を少し伸ばした、精悍な顔立ちに、茶に白の混じったラフな格好の青年と、ショートヘアーの赤髪の白と赤の混じったラフなドレスタイプの格好のまだ少女らしさの幼さがある顔立ちの少女が二人をたしなめていた。
そんな二人から注意をされてか、ハッ!として少年から離れたのだった。
そんな様子をしばらく見てた金髪イケメンの、白を基調とした少し立派な格好をした男性と、水色の髪の腰まであるストレートに、おっとりとした顔立ちに、白を基調に黄緑色のローブの格好の女性が近付いて来た。
「実際どうなんだ? セリカの回復魔法は大丈夫なはずだけど?」
「うふふ~そうですね~どうですか~?」
「はい。何処も痛いとこはありませんよ」
少年は金髪の人にそう答える。
「そうか。まっ、もう少し休んでおけ。あんな事があったんだ」
金髪の人がそう言いながら少年の頭を優しく撫でてあげ、少ししてから、少年の頭から手を離した。
「ほら皆! もう少し休ませないとイケナイから部屋から出る」
金髪の人がそう言いながら、皆を部屋から出すのだった。
若干二人、お父さん、お母さんと呼ばれた人が渋りながらも出て行った。
「またね」
最後に藍色の少女が、声を掛けて出て行く。
一連の騒動が終わり、ひと息つくと少年は改めて自分の状況を考えて、自分の名前から思い出してみた。
まず自分の名前は、カイトで7歳。茶色の短髪の人が父親のミゲル、背中位まである赤髪の人が母親のセシル、茶髪の青年の人が兄のマーク、赤髪の少女が姉のルカ、それと自分の五人家族。家は宿屋兼食堂をしている。
次に、金髪の人はジェイドで冒険者。
次は、水色の髪の人は、たしか…………………セリカって呼ばれてたな。さっきの話だと回復魔法って言ってたから魔法使いかな?
最後に、藍色の髪の少女はノエル、幼なじみだ。
「うん? 幼なじみ?……………………なんか引っ掛かるなぁ。それに何か大事な事があったはず?」
そんな呟きをしたが、思い出せず、さっきのやり取りで感じた、なにがあって、何をして、こうなったのかを思い出してみた。
そして、俺はなぜこうなったのかを少しづつ思い出した。