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「ふぅ~、やっと行ったさね。騒がしかったさね。全く誰かに代わって欲しい位さね。」
そんな呟きを、晴斗達家族がくぐった光を女神が見ていた。
次の瞬間、この空間にヒビが入り、異形の手が女神に向けて闇を放った。
『なら、我が代わってやろうか!』
「クッ!これはマズイ!」
女神はとっさに、自身の力の大半を晴斗達がくぐった光に、飛ばし、その後、光は消えた。
異形の手の主がこの空間に出て来たが、その主は、闇を纏っていて姿形が分からなかった。
『力を逃がしたか! まぁいい、残りの力を貰うぞ!』
「どうしてお前が!? 油断したさね。ここまでの力があったか!」
女神は、苦し紛れに言いながら、闇に包まれて行ったのだった。
その空間に闇の主が居るだけとなった。
『ハハハハハハッ!残りの力も貰ってくれるわ!』
と、その時、
『グッ!……まだ抵抗するのか!?……まぁいい……しばしの……間だ……』
そう言い残し、女神は残りの力で闇の主を眠りに尽かせた。