2ー23話
翌朝になり、4人部屋で男一人の俺は早々に抜け出して、日頃からしていた鍛練を宿屋の裏庭で二日ぶりに始めた。
いつもより早くに鍛練をして、一通りのメニューが終わる時にジアン、ルセ、ノエル、リーナが起きてきて、それぞれ身体を動かしていた。
俺はジアンにひと言言いたくて、ジアンが一通り終わるのをみんなの邪魔にならない所で座りながら待った。
俺は待っている間に、みんなから言われた、殺しによる快楽性と改めて自分なりに向き合ってみた。
「カイト、目を伏せて何しているんだよ?」
「ん?あぁ、みんなに言われていた事を自分なりに何とか出来ないかと考えていたんだよ」
「……………………それって、自分だけで何とかなるもんなのか?」
ジアンの言い分はごもっともだけどな。でも、指摘され自分でちゃんと自覚していれば前よりは良くなるはずなんだけどなぁ?
「…………それよりジアンさん、俺に何か言う事があるのではないのですかな?」
「…………………………さ、さぁ何の事だか分からないな~」
おい!目を逸らしてすっとぼけるなよ。
「そしたらさジアンさん、俺と剣でも交えようかい?」
「カ、カイトさん、目が全く笑っていないですけど!?」
「そんなことは無いはずだけどな! 何だったら拳でも言いんだけど!」
「えっ!? ちょっ、ちょっと待てカイト!?」
「問答無用!」
俺は裏切ったジアンに修業と正当化して、憂さ晴らしをジアンが対処出来る力加減で行った。
ジアンのお仕置きを終えた頃に、表情がスッキリとした先生が起きてきた。
「おはようみんな。それにしてもお前達早起きだな」
「「「「おはようございます」」」」「…………おはよう…………ございます」
「ははは、習慣でして」
俺は何事も無いつもりで言ったのだが、先生が指差していた。
それは、横たわっていたジアンを差していた。
「ジアンは大丈夫なのか?」
「いつもの事ですから」「先生助けてくれ~」
「ジアンが嘆いているぞ?」
「あぁ気にせずに」「カイトに殺される~」
「うーん? カイト、そしたら朝食にしないか?」
「そうですね、一通り終わってきりが良いですしね」「やった!朝食だ!」
ちっ!ジアンの奴、急に元気になりやがったよ。もう少し強くしても良かったかな。
それから俺達は鍛練での汗を流すために、部屋に戻りシャワールームと呼ばれている部屋で汗を流した。俺はもちろん、ジアンが寝ていた部屋で浴びた。
シャワールームに設置されている青色をした魔石、水属性の魔石に少量の魔力を流すと水が出てくる様になっていた。それを桶に汲んで直接浴びたり、拭いたりとして使った。
俺達は身支度をし、そのまま宿屋をチェックアウトした。
馬達も迎えに行き、俺達は例の店【アドベンチャー】に向かった。
もちろん入った途端に、ノエルを確認した店員さん達が待ってましたと言わんばかりに、笑顔で『ノエル様お待ちしていました!』と言ってきましたよ。ノエルは口元を引き攣らせていたけど。
その後に、店長のモーダルさんが奥の厨房から出て来て、『師匠、おはよう御座います!』と頭を下げてきましたよ。リーナは聞いていたらしく驚かずに、事情を知らない3人は驚いて、ノエルと店長を交互に見ていた。
それから席を案内されて、注文をして、頼んだ料理は昨日に比べると格段に美味しくなっていた。この短時間で、畏るべし成長をしたモノだよ、店長さん。
美味しくなっていた料理を堪能した俺達は、会計するときに、『師匠から、お金はとれません』と頑なに言われて、渋々納得して店をあとにした。
ノエルは、難しい顔をしていたから、この先この店に来るかも知れないと思った。ノエルは身内以外の人にはそういう貸しになる様なことは必ず返す性分だから。
その後は、御者台に俺と先生が乗り、先生が御者を務めることになって出発した。
「そういえばカイト、昨日店に行ってリーナ嬢にお酒を勧められて飲んだ所までは憶えているのだけど、私ってどうやって宿屋に戻ったんだ?」
「えっ? それは……………」
しばらく走っていると先生がそんなことを聞いてきた。
今の先生の話を聞くと、全く憶えていないみたいだから、リーナがロールさんに聞いた話は、本当の様だからここは、誤魔化しておかないといけないだろうな。それに色々と見てしまったから。
「それは、先生に肩を貸して連れて帰ったに決まっているじゃ無いですか。やだなぁ先生ってば、ははははは」
「…………………………まぁ、今はいいけどいずれは本当の事を言ってもらえると良いのだけどな、カイト」
あれ?先生ってば何気に気付いている?
「お前とは付き合いが短いが、私なりにお前が嘘をついていること位、分かるようになっているからな」
どこで俺が嘘ついているか、ぜひ教えて欲しいんですけど、直す都合がありますから。
「俺が嘘をついているだなんて、やだなぁ先生ってば、ははははは」
先生の方を見ると、口元に笑みがこぼれていましたよ。また嘘だって、見抜かれている?
それから昼頃まで、先生に質問攻めにあったり、先生を赤面させてしまったりと雑談をした。
また街道沿いを少し外れて、昼食をとり、馬達も回復させてから目的のグラティウルに、何事も無く夕方頃に着いた。
グラティウルは王都と同じ直径5kmの大きさで中心地に直径500mのドーム型の格闘場が建てられており、そこで今回の剣魔武闘会が開かれる。人口は通常時なら、15万人が住んでいるが、今回の様にイベントが興ると、20万人以上は集まるみたいだと、先生の話である。
グラティウル前に着いた俺達は、門番をしている兵士に事情と先生がステータスカードを見せて、中に入った。
そのまま俺達代表者組と先生が利用出来る宿屋に向かった。
着いた宿屋の名前が【ドリームス】で外見から既に、王族や上級貴族が利用するにに相応しい造りになっている五階建て。むしろ呼び名がホテルと言って良いほどであった。
そのまま宿屋の中に入ると、気品漂う装飾が施されていた。
先生が先頭のもと、受付に行き、事情を話すと、王様からの速達の手紙で事情を聞いていたらしく、すんなりと話が通り部屋に案内してくれた。
部屋は2人部屋になっており、俺達は2人組に分れた。
俺とジアン。ノエルとルセ。リーナと先生になった。
一度部屋を確認してから、夕食にする事に決まったため、部屋に入った。部屋の中は派手な装飾はされていないシンプルな内装であったため、正直、安心した。流石に、豪勢な内装であったら気の休まる暇が無かっただろうから。ジアンが。
とりあえず部屋を確認のでノエル達と合流して、夕食を食べることにした。この宿屋は食堂もあるのだが、レストランと呼ぶのが合っている豪華な造りをしていた。
流石に、この雰囲気はジアンとルセで無くとも、ビビってしまったよ。
その中で、ノエルとリーナと先生だけはなんでも無い状態でさっさと席に着いてしまった。
席は丸いテーブルに椅子が6人分ある場所に座った。
店員さんにメニューを渡されて見てみると、オーク肉のステーキやグリフォンのから揚げなどの普通の料理の類いもあり、その普通の料理を俺、ジアン、ルセは頼み、ノエル、リーナ、先生はメニューにあった貴族が食べそうな豪勢な料理を頼んでいた。
しばらくして、出て来た料理を食べたら、1番美味しいノエルの料理と2番目に美味しい王城で出された料理の、次に美味しい料理であった。
俺達は明日以降の話をしながら、料理を美味しく頂いた。
そして、この宿屋には浴場も備えられているとのことで、お風呂を充分に堪能してから、その日は就寝した。
俺は日の出と共に目覚めて、ジアンを叩き起こし身支度をして、鍛練をするために外に出ようとしたら、途中でこの宿屋の支配人と呼ぶに相応しい格好をした初老の男性が話し掛けてきて、事情を説明したらこの施設にも訓練場があると言う事なので案内してもらった。
案内してもらった場所は、宿屋の地下と呼ぶに相応しい場所であった。
その場所の広さは、建物と同じくらいの広さになっているから、身体を動かすには充分であった。
「なぁカイト」
「どうしたんだジアン?」
「そのよう、急かす訳では無いんだけど、いつになったら、氷結魔法を教えてくれるんだ?」
「うーん? ジアン、イメージは何処まで出来ている?」
俺が作って見せて、触らせたりしていたから結構出来ていと思うんだけどな。
「うーん? カイトから実物を見せて、触らせたりしてくれているからイメージは定まっているけど?」
「それじゃあ、今日は氷結魔法に挑戦してみるか」
「やった!」
はは、ジアンの奴そんなに喜ばなくてもいいのにな。
「それじゃあ、イメージした氷を魔力に乗せて発動してくれ」
「分かった」
ジアンは目をつぶり、右手をかざしてジッと仕始めた。
ジアンが魔力を練り初めて、かざしていた手にヒンヤリとした空気が纏わり付いていた。
次の瞬間、手をかざしていた先に、1m程の大きさの氷の塊が現れた。それを触ってみると、ヒンヤリと冷たいのが伝わってきた。
「ど、どうだカイト!」
「あぁ、見事に成功しているよ、ジアン」
「やっっったぁー!!」
ジアンは、うれしさのあまりその場で飛び跳ねていた。よっぽど嬉しかったみたいだ。
「あとは、確実かつ、素早く出来る様にイメージは続けてくれよ?」
「あぁもちろんだぜ!」
「よし、それじゃあ、順番がおかしくなったけど、次は雷魔法の習得だな」
「………………それって憶えないといけないのか?」
「ん?随分と落ち込んだな」
さっきまでの喜びようが嘘みたいに静かになったぞ?
「い、いやー、雷っておっかない印象しか無いもんだからさ。なんだかな…………」
「うーん?そうは言うけど、結構役にたつぞ、この魔法は」
「例えば?」
「まず、水との相性が良い」
俺は、手をかざして大岩を作り出して、それに水を掛けた。そして、雷撃を流して大岩を粉々に破壊した。
「と、こんな風にな」
「他には?」
ジアンの奴、まだ乗り気じゃ無いか? これを憶えれば、魔力のみの身体強化で上がった素早さを更に上げられるんだけどな。
「おはようカイ君、ジアン君」「おはようカイ、ジアン君」「おはようカイトくん、ジアン」
「ん?あぁ、おはようみんな」
おっ!ちょうど良いところに来てくれたな。
「おはようみんな。それで、さっそくで悪いけどノエル、俺と組み手をしてくれないか?」
「うん、良いけど、どうして?」
「ジアンに雷魔法を習得させるのに、ジアンの奴尻込みしてしまってな、それで」
「うん、分かったよ。そしたら少しだけ待ってね、身体をほぐすから」
「あぁ」
そう言ってノエルは、寝起きの身体を動かしていった。
「ねぇカイ」
「ん?どうしたんだリーナ」
「ジアン君に雷魔法を習得させるって事は、氷結魔法は出来たのよね」
「あぁそうだよ。アレはジアンが作ったんだ」
そう言って俺はジアンが作った氷塊を指差した。
「アレ、ジアンが作ったの!?」
「へへっ、まぁな!」
「そういう訳だから、ルセも出来る様なら、試して良いぞ」
「分かった、やってみるよ!」
そう言って、ルセは右手をかざして、目を閉じた。
ルセがかざした手の廻りにジアンと同じ現象が起こりヒンヤリとした空気が纏わり付いていた。
そして次の瞬間に、ジアンより二廻りデカい氷塊が現れた。
そして俺は、それを触ってみると、ヒンヤリと冷たいのを感じた。
「ど、どうカイトくん?」
「あぁ、ルセも合格だよ」
「やったぁー!」
ルセはジアンにVサインをしていた。
「くっそぅ!やっぱりルセの方が魔法に関しては上だったか」
「へへぇーん、当然だよジアン!」
ジアンは悔しがっているより、自分の事の様に喜んでいた。やっぱり、お前達も仲が良いよな。
「お待たせ」
そうしている内に、ノエルの準備が終わった様だ。
「それじゃあ、始めようか。まず、俺とノエルが魔力のみの身体強化で組み手をして、ジアンとルセが俺達の動きに付いてこれるようになったら、俺が身体強化をしたまま、雷を身体に纏わせそのまま続行する事になる」
「どこがどうスゴいかを、私が教えれば良いのでしょ?」
流石、リーナだ。お見通しか。
「あぁ。ルセもそうだけど、特にジアン。これは身体強化を特にやる、お前に向いているから出来れば憶えておいて損はしない」
「わ、分かった」「う、うん」
「よし、始めようかノエル」
「分かった」
俺とノエルは、リーナ達から離れて、俺とノエルは一定の距離を開けて互いに身体強化をして構え始めた。
俺はノエルを見て、準備は出来たか、と頷いてみると、ノエルは頷き返してきたのを確認して、俺は地を蹴ってノエルの胸元目掛けて、掌底を浴びせた。
だが、ノエルは掌底を両腕をクロスさせて防いだ。その衝撃で脚を引きずりながら後ろに下がった。
俺はすかさず追従して今度はノエルの右肩目掛けて掌底を繰り出そうとしたら、ノエルは待ってましたと言わんばかりに、俺の右腕を払いのけ俺の腹に掌底を喰らわしてきた。俺はそれを受けて衝撃で吹っ飛ばされてしまった。
体勢をそんなに崩さずに吹っ飛ばされたので、俺は止まるために、脚を引きずらせながら止まる事に成功した。
「やれやれ、やっぱりノエルは油断ならないよ」
「カイ君こそ、結構強めにきたくせに」
「それは許してくれよ、アイツらに分からせるためだから」
「それはそうだけど。 そしたらカイ君、ここにいる間に時間が出来たら私とデートしてね」
「承知しましたよ、お姫様」
最後の言葉と共に、俺は駆け出してノエル目掛けて掌底を繰り出した。
※カイトとノエルが身体強化をして、組み手を始めるために頷き合った頃──
【リーナ視点】
「さぁジアン君、ルセ、貴方達の目標とする2人の組み手が始まるわよ」
「あ、あぁ」「う、うん」
ジアン君、ルセ、貴方達が目標にする2人は遙か頂きに居るのだから、しっかりとその眼に焼き付けなさいな。
「うわぁ!?カイトの奴、あっという間に間合いを詰めたぞ!相変わらず速いな!」
「そうだね、それにノエルちゃんもカイトくんの攻撃をちゃんと防いだしね!」
ふふふ。カイったらこの子達の事が大事な存在になっているから張り切っているわね。エルスの言っていた通りになって良かったわ。いずれ、この子達も必要な存在になるのだから。
「やっぱりスゲェなノエルちゃん!カイトに一撃喰らわせたぞ!」
「でもカイトくん、それほどダメージが無いみたいだね」
「ルセの言う通り、カイには大したダメージでは無いけれど、貴方達が喰らったら、今の一撃で意識を失うほどの力を込めていたのよ」
「えっ!?本当に!?」「えっ!?ウソ!?今のノエルちゃんの攻撃ってそれほどなの!?」
「えぇ、本当よ」
ふふふ。それにしても二人共、目を強化して観ているから、カイ達の動きがよく観えているわね。それだけ観えていれば上出来よ。
それにしてもあの二人、何を話しているのかしらね? うーん?大方、デートをしようって言っているのかしらね。私も後で言わないといけないわね、カイに。
「改めてこうして観ると、俺達ってとんでもない奴に、教えてもらっているんだな」
「そうだね。それに私達って一体何処まで強くなるのかな?」
「あぁ、それは貴方達が音を上げない限りは人の限界までやるつもりよ、カイは」
「えっ!?それ本当!?」「リーナちゃん、それ本当なの!?」
「えぇもちろんよ」
私達に関わっていると、下手をすると能力値は限界を越えるかも知れないしね。
「それで貴方達、今のカイ達の動きは観えているのよね?」
「うんそれは」
「私も」
「そしたら、これからカイが今以上の反応速度でノエルの攻撃を喰らわずに済む様を観せる事になるけど良いわね?」
「あぁ」「うん」
私と話している間もカイ達の高速移動や攻撃を見逃すまいと、しっかりと観ているわね。良い感じよ。
「それじゃあ。──カイ!」
カイは私の声が届いた瞬間に、自身の体全体に雷を纏わせ始めた。
「あ、あれがカイトが言っていた状態の事なの、リーナ?」
「えぇそうよ、ってほら、さっきと同じ攻撃速度で、ノエルが攻撃しても今度は当たらなくなったでしょう?」
「で、でもカイトくんが魔力を高めて身体強化を更にしているからって事は無いの?」
「それは無いわね。貴方達に教えるために先ほどの状態から、雷を纏わせただけの状態でどの位まで反応速度が上がるか見せないといけないからね」
「そうすると、(カイトはさっきまでのノエルちゃんの高速攻撃を雷魔法を纏わせただけで、当たらなくなったって事か)」
「(私も、魔法のみじゃ無くああいう風に出来れば、近接戦闘の時にも役に立つよね)」
ふふふ。二人共、ブツブツ言い始めてこれからの事でも考えているのかしらね。ふふふ。
※【カイト視点】
「カイ!」
「それじゃあ、やるぞノエル」
「分かった」
リーナの呼び声を合図に俺は、身体強化をしたまま、体全体に雷を纏わせた。
ノエルは、1拍空けてから顔面目掛けて先ほどまで当たっていた、素早く容赦ない掌底をしてきたが、俺は、ノエルが攻撃をして来るのを初動から見えていたので少し避けるだけで、ノエルの攻撃は俺がいた場所を空打った。
その後もノエルは連続で容赦ない攻撃を繰り出して来たが、全て躱してノエルの攻撃は当たらなくなった。
「さて、そろそろ終わりにするか」
「了~解~」
俺の呼びかけと共にノエルは攻撃を止めた。
俺も纏わせていた雷を解除した。
1番最初にこの状態を試した頃は自身が痺れないようにコントロールするのが大変だったな。この発想を思いついたのは良いけど、本当に実現できるのかと思っていたからなぁ。
俺は思案しながら、ノエルと共にリーナ達の所に戻った。
「お疲れ様。カイ、ノエル」
そう言いながらリーナは自身のマジックバッグから、飲み物とハンドタオルを渡してくれた。
「ありがとう」
「ありがとうリーナちゃん」
「どう致しまして」
リーナから渡されたタオルで汗を拭きながら、俺とノエルが組み手をして居た場所を見てブツブツ言っているジアンとルセを見ると、かなり真剣な表情をしていた。
「なぁカイト」「ねぇカイトくん」
「なんだよ二人共」
「改めてお願いするよ」「改めてお願いします」
「ん?」
なんだなんだ、真剣な表情で。
「「これからもよろしくお願いします!」」
二人は最後に頭を下げてきた。
「あぁ、よろしくされましたよ。それじゃあ、朝食にしようぜ」
俺の掛け声にみんなが返事を返してきて、食堂に向かった。
お読みいただきありがとうございます。