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家族で異世界転生~そして、少年は~  作者: 長谷川
第2章 再会、そして~
37/111

2ー22話

今回は閑話的なお話しです。

 何事も無く次の街のカサスの前の入り口に夕方頃に着いた俺達は、街の入り口で門番をしている兵士にナリア先生が身分証と目的を言い、兵士の人に宿屋も聞いて街に入った。

 

 カサスは最初の街のクォーネより土地が大きく人口も1万2千人もおり、街の雰囲気も昼夜問わず明るく賑わっている位に盛んな街になっている。


 宿屋前に着いた俺達は一度宿屋に入り、俺は男性従業員の案内で馬達を厩舎きゅうしゃに連れて行った。



「ここをお使い下さい。一晩でしたよね?」

「はい」

「それでしたら、馬1頭で銀貨一枚で馬2頭ですので銀貨二枚になります。それにエサを含めますと馬1頭で銀貨一枚を更にいただきます」

「エサはありますので大丈夫です」

「分かりました。それでは銀貨二枚ですね」


 俺は従業員に銀貨二枚を渡して、従業員の人が最後に水は無料ですので、と言って宿に戻って行った。


「よし!やるか!」


 俺はまた馬達に程良い力加減を心掛けて、馬達をブラッシングしてあげて、馬達はリラックスした状態になってくれていた。


「………………それにしても…………………笑っていた、か」


 今回、言われるまで気付かなかった、と言うより自分で気付かないうちに、笑みを浮かべていたなんてな。だからリーナは俺に怒って、エルスはみんなと話し合えって言っていたのか…………。


「「ブフォン」」


 馬達は静かに鼻を鳴らして俺にスリスリして俺は馬達を優しく撫で返した。


「ありがとなお前達。慰めてくれているんだろ?」


 馬達は嬉しくなったのかしばらくスリスリしてきた。


 程なくして、ノエルから念話で夕ご飯を食べに行こうと言われ、馬達にエサと【キュアヒール】を掛けて厩舎きゅうしゃを後にした。


「お待たせ」

「それじゃあ、宿の人に聞いた美味しいお店に行こう!」


 ノエルが元気よく言って先頭を歩いて俺達は着いていった。


 5分程歩いた場所に、ガヤガヤと賑わっている店に着いた。店の名前は【アドベンチャー】と書いてあり、外見は木造2階建てのおもむきのある造りをしていた。それにしてもスッゴく危険な感じがしてならない名前を付けたモノだ。


「もしかして、ココ?」

「うん、そうみたい」

 

 俺が店を指差して確認したらノエルが頷きながら応えてくれた。


「危ない感じがプンプンと匂うんだけど」

「うーん?まぁ、物は試しで入ってみようよ!」


 ノエルのその前向きな性格は今は正直ありがたい。


 店の中に入ると席が無いんじゃないかと言う位、賑わっていた。


「いらっしゃいませ!何名様ですか?」


 入ってきた俺達を、女性の店員さんが訊ねてきた。


「6名ですけど、席って空いてますか?」

「空いてますよ!ご案内します」


 ノエルに返答した店員さんは俺達を2階に連れて行き、ココです、と手で指し示した。


 丸テーブルにイスがあり、俺達はその席に俺から左にノエル、ルセ、ジアン、リーナ、先生と座った。


「それではご注文が決まりましたらお呼び下さい!」


 メニュー表を寄越して、従業員は離れて行った。


「さぁ、腹一杯食うぞ!」

「もう、ジアンったら。程々にしときなさいよ!」

「ルセも大変ね、()()()のお世話は」

「も、もうリーナちゃん!」


 ジアンとルセはリーナにからかわれて顔が赤らめ出してきた。


「何だかエルスちゃんがココに居ないのに、エルスちゃんも居る気分だよ~」

「ふふふ。それはそうでしょう、エルスとは元、双子だから(半身)ですから」

「えっ? それはどういう意味なのリーナちゃん?」

「ふふふ。いずれ分かるわよ」


 リーナが最後にウィンクをしてルセ、ジアン、終いには先生まで惑わせる言い方をしていた。

 わざわざ、本当の事を意味深に言わなくたっていいのにな、リーナの奴。


「ねぇ、それより料理は決まったのみんな?」


 食の再現者ノエルが待ちきれなくてみんなを急かしていた。


「それじゃあ、俺はこのオーク肉のステーキ定食かなやっぱり。そして大盛りで!」

「うーん?私は旬の野菜定食かな」


 ジアンとルセは早々に決めてしまった様だ。俺はどれにしようか?


「先生はお酒は飲まないのですか?」

「貴方達が居るのに飲むわけにはいかないわね」

「そうおっしゃらずにどうぞ遠慮せずに」


 リーナさんよ、どうしてそんなに勧めるんだい?怪しい笑みを浮かべて。


「そ、それじゃあ、1杯だけ」

「えぇそうです、遠慮なんかなさらずに。それでカイは決まったの?」

「うん? うーん、俺はこの本日の逸品かな?」

「うーん? 私もそれにしようかな。あまり魅力的なモノが無いしな~」


 食の再現者ノエルが納得するモノが無いとすると、余り期待は出来ないな。

  

 店員さんが人数分の木製のコップを持って来て、その時に注文をした。リーナはルセと同じモノを、先生はぶどう酒おつまみセットを頼んでいた。そしてコップの中身は水だった。

 

「やっと明日、グラティウルに着くのか~」

「そうだね~。 それにしてもカイトくんと居ると何かしらの問題が起きるよね」

「そうそう! どうしてグラティウルに着くまでの間に二日続けて問題が起きるんだろうな! もしかして今日も起きたりしてな!」


 ジアンとルセが好き放題言って来やがるよ。強く否定出来ないのが悔しいな。


「ねっ、先生。2人はカイと一緒に居る時にこんなにハッキリと言うのですから、先生もハッキリと言って良いのですからね?」

「は、はい、その時が来れば」


「先にぶどう酒おつまみセットをお持ちしました!」


 そう言いながら店員さんはテーブルに木製のジョッキ型と緑豆【日本で言う枝豆】の入った木製の器を置いていった。


「他の料理は少々掛かりますので、お待ち下さい」


 そう言って店員さんは離れて行った。


「さぁ先生、ここはグッと一気に遠慮せずにどうぞ!」

「は、はぁ~」


 リーナに勧められて先生はぶどう酒をググッと飲んでいた。そして気になるのがリーナさんが怪しい笑みを浮かべていた事何ですけど?


「ふぅ~。────ヒック!───ヒック!───リーナ嬢!」

「はい、何でしょう先生?」

「本当に言いたいことを言って良いのか!ヒック!」

「はいそれはもちろんです!ストレスは美容の敵ですから!」

「それでは言わせてもらうぞ!ヒック!」


 なんか怪しくなって来たんですけど。


「ヒック! どうしてリーナ嬢と姫様はそんなに大人びているのです!本当に10歳ですか!そしてノエルはカイトと同じく大人びている所があるけど10歳ではない子供みたいな所があるし!ヒック!」


 先生。スゴい的確に当ててますけど。ジアンとルセもウンウンと頷いているし、お前達もそう思っていたのか。


「ヒック!う、うぇーん!」


 先生、今度は泣き出したよ!リーナは先生の背中をさすってあげているし、どういう事?


「ジアンとルセは年相応で可愛らしいのに、カイトはどうしてそんなにキザったらしいのよ!私をドキドキワクワクさせて一体何がしたいのよ!バカ~!」

「ですが、そんなカイのことは?」

「しゅき~!ヒック!」


 リーナさんよ、先生にそれを言わせたかったのですか、アナタは?


「カ~イト~」


 先生はイスごと俺に近づき俺の腕に絡み付いてきて、手を恋人つなぎの様にして来ましたよ、えぇ。


「カ~イト~しゅき~!カイトは~私の事しゅき?」


 おっと!赤い瞳をウルウルと滲ませて見てくる仕草は可愛らしいモノでありますけど、この場合どうすれば良いのさ、リーナさんや?と見るとリーナさんは笑みを浮かべ右手親指を立てていた。ダメだと思い、ノエルの方を見るとノエルも笑みを浮かべて右手親指を立てていましたよ。ジアンの奴は口元を手で隠して笑っているし、ルセは手の平で顔を隠しているが指の隙間から覗いているし、ぜってぇ、面白がっているよコイツらは!


「す、好きですから」

「ンフフ!カ~イト~」


 あぁもう!スッゲぇ可愛いんですけど!


「お待たせしました!ってそちらの方大丈夫ですか?」

「えぇ、大丈夫です。それとぶどう酒のおかわりをお願いしますね」

「はい、ありがとう御座います!」


 店員さんが俺達の料理を持って来て、リーナの返答を聞いてから、店員さんはテーブルに料理を置いてから離れて行った。


 テーブルに置かれた料理はオーク肉のステーキ大盛りにご飯も大盛り、生野菜と上にかけるドレッシングと普通盛のご飯×2、そして本日の逸品と言われている料理が、まさかのカ〇ルのから揚げ?らしき物体が置かれていた。


「な、なぁカイトまさかそれ食うのか?」


 ジアンさんよ、口元を引き攣らせて言わないでおくれ。


「ノ、ノエルちゃん!それ本当に食べるの?」

「うーん? 意外にいけるかも知れないから、とりあえず一口は」


 ノエルさんよ、アナタはどうしてそんなに恐れ知らずなんだ!


 そしてノエルは()()()()()を箸で一匹掴み、小さく一噛みした。


 その傍らで先生は俺に緑豆をアーンしてきたので、少しでも現実逃避するために食べました。それをきっかけに先生は自分で食わずに俺にアーンを続けて来ました。


「ど、どうなのノエルさん?」

「───うん! ダメだね! コレ自体の肉は良いんだけど臭味が取れていない!」


 俺の問いにノエルはかなりのダメ出しをしましたよ、でもコレどうするかね。


「お待たせしました!ぶどう酒です!」

「店員さん!コレ食べてみたことありますか?」

「コレはないですけど、他のは食べてみたことはありますけど、臭味が取れていないから同じだと思いますけど………」


 ノエルと店員さんは指差しながら“コレ、コレ”と言い合っておりますよ。


「それでしたら私を厨房に案内して下さい!」

「そ、それは、流石に………」

「臭味を消して、美味しく出来ると言っても?」

「アナタがですか?」


 ノエルは店員さんからそう言われて、自身のマジックバッグから、カレーのみとスプーンを出して店員さんに食べるよう勧めた。


「コレは?」

「まぁ食べてみて下さいよ!」


 店員さんは恐る恐る、ノエルからスプーンを渡されてカレーを掬い食べた。


「──美味しい!コレをアナタが!?」


 そう言いながら、俺達の方を見渡して本当にノエルが作ったのか確認してきたので、それぞれ頷いて返事をしていた。先生以外のメンバーで。


「──分かりました。これほどの腕の持ち主ならば、店長の冒険を終わらせられるかも知れませんね。ご案内します」


 ノエルは店員さんの後を着いていってしまった。


「そ、それでコレどうするんだ?」


 ジアンが例の物体を指差しながら聞いてきたけど、流石にノエルのダメ出しが出たのは食いたくないですけど?


「ジアンが食ったって良いんだぞ?」

「い、いや!俺はステーキだけで十分だから!」

「それじゃあ、ル─」

「わ、私も野菜定食だけで十分だから!」


 ちっ!ダメだったか。


「さぁ先生はもう1杯飲んで下さいね?」

「えぇーやーだー!ヒック」

「残したらカイに嫌われてしまいますけど?」


 ちょっとちょっとリーナさん!それを言ったら“コレ”も残せなくなるんですけど!?


「嫌われるのはいーやー!ヒック」 


 そう言って先生はぶどう酒を飲んでいった。


「ふぅー飲んだぁー! ヒック……………………………………………スゥ──スゥ───スゥ───」


「リーナ、これはどういう事?」


 先生は飲み干した後に、少しして俺に寄り掛かりながら寝始めてしまったから。


「ロールさんに聞いたのですよ。先生はお酒に弱く、先程の様な症状になり本音を言い甘えてくると。但し、お酒を飲ませたら酔い潰さないといけないと」

「もし、酔い潰さないと、どうなるの?」

「酔い潰さないと記憶が残るらしいです。酔い潰すと記憶は残らずに気分だけはスッキリするから出来るなら、ストレス解消のためには酔い潰すと良いですよ、とロールさんが言っていましたから」

 

 なるほど。だけど、その情報を早めに教えて欲しかったですけどね。


「さぁ私達は料理を食べましょうか!」

「お、おいリーナさん!?」

「そ、そうだな!リーナの言う通りだな!」

「う、うん!リーナちゃんが言うなら」

「ジアン!?ルセ!?」


 俺をほったらかしにして3人は食べ始めてしまったよ。なんて奴らだ!


 それでもなんだかんだと言いながら、3人は自分達の料理を分けてくれた。普通に美味かった。


 俺達は“アレ”以外の料理が食べ終わったのに、しばらくしても戻って来ないノエルに念話してみると、まだまだ掛かるから先に宿屋に戻っていいと言われた。


「それなら先生を運ばないといけないから先に戻りましょうか。その後、カイは」

「あぁ戻って来るよ」


 リーナの提案にジアンとルセも頷いて返事をした。


 俺は先生をおぶり、その際に背中に柔らかな感触が当たった時にリーナが『あまり興奮してはダメよ』と耳元で言ってきてお見通しでした。


 会計を済ませ余計なトラブルに会うことも無く、宿屋に着いて予め部屋を取っていたから、鍵を貰いその部屋に向かった。


 そして部屋に入ると4人も寝られる部屋で、その一つのベッドに先生を横たわらせた。


 それから俺はノエルの元に戻って行った。


 その際に、リーナは笑顔で見送ってくれたのだが、その笑顔は何か企んでいる笑顔だと確信してしまった。


 店に戻って来た俺は、店の人には会計の時に事情を話していたから、店の中でノエルが戻って来るのを待たせてもらった。


 しばらくしてから、ノエルが厨房から出て来た。


「お待たせ。待っててくれてありがとうカイ君」

「うん、それは良いけど、その後ろの人は?」


 ノエルの後ろに、厳つい風貌と体格でいかにも料理人と言う服装の男性が居たから。


「師匠!ありがとう御座います!出来ればこれからもよろしくお願いします!」


 その人物は最後に頭を下げていた。


「う、うん。あまり期待しないで」


 ノエルはタジタジになってしまっていたよ。しかも師匠って言われているしさ。


「そ、それじゃあ」

「はい、ありがとう御座いました!師匠!」


 ノエルの言葉にその人物はまた頭を下げて、俺達を見送ってくれた。


「なぁノエル一体何があったんだよ?」

「う、うん。“あの料理”の事でこうすれば良いとアドバイスをしてあげている内に、あの人、モーダルさんって言うんだけど、モーダルさん、私が教えたやり方を次々に覚えていって、それが楽しくなってきちゃって、ついつい熱が入って教えていたら、いつの間にか師匠って呼ばれてしまったの」


 あぁ、そういう人に限って年は関係なく、自分よりスゴい人には尊敬するって言う人物だったか。


「それで、これから先どうするんだ?」

「うーん? 気が向いたら来てみるつもりだよ」


 そうは言うけど、ノエルもなんだかんだと言いながら、そういう人はほっとかないで面倒見るからな。


 宿屋に着くまで雑談をしながら歩いた。





「ここがリーナ達が居る部屋だから」


 宿屋に着いて俺はノエルをリーナ達が居る部屋に案内をしてあげた。


「──ってカイ君何処に行くの?」


 ジアンが居る部屋に行こうとしたらノエルが訳の分からない事を言ってきた。


「えっ?そんなの部屋に行くに決まって居るだろ?ジアンが居る部屋に?」

「カイ君の寝床は私達と一緒だよ」

「はぁ!?」


 ノエルの口から信じられないことを聞いてしまった。


「カイ君、馬達の世話をしにすぐに居なくなって知らないだろうけど、ジアン君とルセちゃんは同じ部屋で、カイ君と私達は一緒の部屋にしたんだよ、リーナちゃんが」


 あぁ、リーナの奴ならやりかねん、と納得してしまった自分がいたよ。


「部屋の前でなにをしているの?」


 そう言って部屋の扉が()()()()開かれた。開いた人物はリーナであった。しかも紫のスケスケのネグリジェを着ていた。スケスケなモノだからリーナの小さな双房がモロに見えていた。もちろん()()()。下は結構際どい紫のショーツを履いていた。


「私に見とれるのは良いけど、とりあえず部屋に入って」


 リーナの言葉でノエルが後ろから押して俺は強制的に部屋に入る事になってしまった。


 部屋に入った俺の視界にとんでもないモノが映っていた。


 ベッドに横たわらせた先生が赤のスケスケのネグリジェにスケスケのショーツを履いていた。程良い大きさの双房が見えてしまっていた。


 俺はじっくり見てしまったが、慌てて視線をずらした。


「あら、カイ。先生の格好をじっくり見ていたのに今更、視線をずらすの?」


 くっ!リーナにバレていたよ。


「先生は寝ているからもっとじっくり見ても良いのよ?もちろん私でも良いけどね、小さいけど」


 くっ!リーナの奴、ぜってぇ面白がっているよ!


「い、いや流石に…………」


「お待たせ~」


 リーナの策略で困っていた俺を余所にノエルが言ってきたので、そちらを見るとこれまた、青のスケスケのネグリジェにフリル付きのショーツを履いていたノエルが居た。しかも、リーナよりデカく、先生より少し小さい双房をしていた。


「ちょっ、ちょっとノエルまで!?」

「どうノエルのデカいでしょう?本当に私とエルスと同じ10歳の体型なの?と疑うほどなのよ」

「も、もうリーナちゃん!」


 ノエルはリーナの言い方に顔を赤らめていた。


「あら、今度は目線をずらさないのね?」


 そう言われてから、ハッとして俺は3人の姿が、視界に入らない場所を見た。


「い、一体どういうつもりだよリーナ!」

「どういうつもりも何も私達はただ寝間着に着替えただけよ」

「リーナとノエルはそうかも知れないけど!先生は違うだろう!?」

「それはもちろん私が着せたに決まっているでしょう!」


 リーナの奴、今ドヤ顔でもしているんじゃ無いのか。


「そ、それにどうして俺がリーナ達と一緒の部屋になっているんだよ!普通は俺とジアンの男組だろ!」

「愚問ねカイ!それは私とノエルがアナタを誘惑したいからに決まっているでしょう!」


 絶対自信満々に腰に手を当てているに違いない。


「そう言う訳だから、諦めて私達のあられもない姿を見て良いのよカイ?」

「い、いや、遠慮しとくよ。色々と取り返しが付かなくなりそうだから」

「まぁいいわ。それにヤリたい時は私でもノエルでも良いし、また先生にお酒を飲ませれば分からないしね?」


 リーナめ!サラッととんでもないことを言ってきたよ。本当に色々と取り返しが付かなくなりそうだよ。


 そしてそのまま空いているベッドに入り、枕に顔を埋めた。


 俺が眠りにつくまでに、リーナとノエルが先生の格好を元に戻しているだろう、会話を聞いていた。その際に、リーナとノエルは先生の身体を色々と触って、感想を言い合っていた。


 正直、10歳の身体ではなかったら、本当にヤバかったと思ってしまうほど2人はとんでもない会話をしていた。

 

お読みいただきありがとう御座います。

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