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家族で異世界転生~そして、少年は~  作者: 長谷川
第0章 プロローグ
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Oー1話

Г此処ここは、神様が居られる特別な空間、まぁ……異空間、と、思ってくれていいさね」


 光から現れた人物がそんなことを言っていい、そんなことを聞いた俺は困惑するしかなかった。


Гあ、あんたは、誰なんだ!? それにこの異空間に、どうして俺達はいるんだ!?」


 俺はその人物の言動に、戸惑いを感じながらも聞き返した。 


Гあぁ、そうだったね。まず私は、地球と別の世界の創造神さね。可愛くない響きだから女神様と呼ぶさね。次に、どうしてアンタ達が此処ここに居るのかと言うと─」


 そんなことを言っていたが、俺は、更に別のことでビックリしていた。


 なんせ友人曰く(いわく)、女神様ってスリム体型で美乳の美人のことが多いらしいのに、目の前の女神様?は、金髪にウェーブが掛かっていて、体型は、悪い言い方をするなら肥満の体型をしていて、良い言い方をするなら()()()()()体型をして、服装は、白を基調としたドレス姿を着ていた。聞いてたのと違う!と思った。


Гアンタ達は死んだのさね。頼みたいことがあって死んで直ぐのアンタ達を、此処ここに呼んだのさね。何で死んだかと言うと、スピードを出してた酒酔い運転の車の巻き添えで追突して亡くなったんさね。ほらこれがその時の瞬間さね」


 言いながら指をパチンと鳴らすと、まばゆい光を放った後、周りの景色が、その光景に変わった。


 その光景を見て、その時の前の記憶を思い出した。


 それは、家族で遊びに出掛けた帰り道に起こったことだったのだ。俺達は、そのことを直ぐには受け入れられずにいた。


Гさぁさぁ、落ち込んだりするのはそれ位にして私の頼みを聞いて欲しいさね」


 女神様は手を叩き景色を戻した。


Г頼みとは、何ですか?」


 俺はまだ受け入れられないまま聞き返した。


Г頼みとは、異世界に転生させるから、完全な魔神復活を信仰する者達の殲滅及び、魔神の再封印をお願いしたいのさね」


「女神様! 今、転生と聞きました! それって、友人に聞いた通りだと女性にもなれるんですよね!?」

「私も、今、転生と聞きました! 私も友人に聞いた通りだと、記憶を保ちながら別の人物になれるんですよね!?」


 そんなことを言った女神様に食い付いた人物が居た。それは、双子の兄姉の、優斗と優菜である。


 二人は、転生と言う部分を強調して、女神様は少し驚いた表情をしていたが頷き返事をしていた。


「あ、あぁその通りさね。ただこちらから頼むからそれだけでなく色々と付与するけれど何か望みがあるさね?」

「俺は、女性に生まれ変わりたいな! 晴と結ばれたいから、血縁関係でなければOKだね! 例えば幼なじみとか?」

「私は晴くんと結ばれたいから女性のままで! 後は兄に同じく!」


 双子がなんかおかしなことを言っている。


 えっ!?あの二人、そんなこと考えていたの!?


 俺はなかあきれるしかなかった。


「ちょっと待った!」


 その声の主は、二人に近づいて行った。


「晴くんの幼なじみは私です!! このポジションは誰にも譲れません! 例え二人を敵にまわしても!」


 そんなセリフを聞いた二人は、ほぅという表情をしながら身構え始めようとしたので、すかさず俺は止めに入った。


「ちょっと待ってくれ! 暴力は禁止だ! するなら穏便に話し合いで……無理ならジャンケンでもして決めてくれ!」


 俺はその場しのぎの提案をして離れた時に、隣に両親が来た。


「晴斗は、愛されてるな~」

「うふふ、そうですね~こんなに立派に育ちましたから」


 三人の方を見ながら話し掛けてきた。

(ちなみに、ジャンケンで決まった様だ)


「そんなこと言ってないで止めてくれよ、父さん、母さん」

「流石にあの状態の三人は怖いから無理! 母さんの次、位かな?」

「そうね~今の状態は怖いわよね~。それにアナタ! 誰が1番怖いですって!?」

「ひぃーー!」


 母さんが父さんを目が笑っていない笑顔で迫っていた。


 どうしてあの双子は、俺にそんな感情を持つのかと言うと、俺が小学校に上がる前に、よく二人が遊びで入れ替わった時に、よくあるようなセリフを言ってしまったのが原因だった。俗に言う、『大きくなったら結婚する』と、それで、トキメイたらしく、俺の事を美化し始めたらしい。

 

 その時は、分かるはずが無い!


 三人の所では勝負が決まっていた。


「やりました! 幼なじみの座は守りましたよ!」

「クソ! あそこで別なのを出していたら!」

「ジャンケン弱いな~私。まぁ、仕方ないか」


 1番に勝ったのは、雫で、2番が優斗、3番が優菜になった様だった。


「さて、色々と脱線したけど、頼まれてくれるさね?」


 女神様はあきれつつも、見守って勝負が付いたのを見て話し始めた。


 あっそうでした。忘れてました。誰も聞くきがないみたいだから聞いてみるか。


「その前に質問していですか?」

「あぁ、なにさね?」

「まず、その転生をしなかったら、俺達はどうなるんだ?」

「そうさね~大雑把に説明すると、まず記憶を無くし輪廻の輪に入り新たに生まれ変わる………但し今回は生まれ変わりが出来ないかもね~」

「どうしてだ?」

「魔神が完全に復活したら私だけの力では勝てないし、万が一勝てても、力が足りなくて生まれ変らわせるのが最低限になるから、何時いつになることか分からんさね」


 えっ!? 選択肢無いじゃん!? 転生するしかなくね!?


「魔神の目的って何なんだ?」

「多分、私に成り代わって好き放題暴れて破滅の世界にしたい、と、思うさね」

「何なんだ、思うって?」

「不用意に近づくと力を取られるさね。だから多分そんな所だろうと言うことさね。だからアンタ達にこうして頼んで、魔神の封印をして欲しいのさね」


 面倒臭くなりそうだけど、転生するしかないかな?

長くてすみません。もう1話続きます。

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