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家族で異世界転生~そして、少年は~  作者: 長谷川
第2章 再会、そして~
17/111

2ー3話

「カイト、お前はまったく。……………はぁ~」


 俺の8歳年上のマーク兄ちゃんが、俺の制服姿を見て又、ため息まじりで愚痴っていた。


「またですか。もう良いじゃないですか、マーク兄ちゃん」

「だからってな、よりにもよって何で学園で()()()()()()()()()()()()()()()なんだ!」

「あははははは」

「笑いごとでは無いんだがな!」

「まぁまぁ、その位で良いじゃありませんか、()()()

「でもな、()()()

「そうですよ、()()()()()()()()も言っているじゃないですか、マーク兄ちゃん」

「ああっ!分かったよ!もう何も言わん!」


マーク兄ちゃんは宿屋の中に行ってしまった。


「その制服も似合ってますからね、カイトくん。いってらっしゃい」

「ありがとう、()()()()()()()()。行ってきます」


そう言って()()()()()()()()も中に行ってしまった。


 まぁ、マーク兄ちゃんの言いたいことも分かるよ、なんせそのクラスになった者に明るい未来がないって言われているからだ。


 試験を受ける前日にノエルと話をして決めていたからだ。

 本来の力を隠して、最低限のギリギリの力で試験を受けようと。ただ、自重し過ぎたけれど。


※時は少し遡り試験の日※


 俺とノエルは教員と別の部屋で学科の試験を始めた。


 試験内容は魔法の基礎知識とこの世界ミリテリアの歴史だった。


 俺とノエルはあの自称クソ女神の知識で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 次に、実技試験をすると言うのでその場所まで移動した。


 その場所は20m四方の部屋だった。


 そこには、サナア学園長と教員五人がいた。 一緒にいた教員はこの部屋まで連れて来たら早々に居なくなった。 教員五人のうちの一人が説明を始めた。


 どうやら木剣による教員との一対一とまとに魔法を使う試験内容だ。


 そして説明を終えると説明をした教員とは別の教員が木剣を1本、俺に渡してきた。


 まずは、俺かららしい。


 俺が木剣を取り教員と一定の距離を取った。


 教員が合図をすると俺は教員に木剣を振っていた。 スッゴク弱く。


 それを教員は受け止めた。 それだけで確信してしまった。


 この教員、俺の6分の1の強さしかないのか~。 さぁ、どうやって負けようかな?


 もし、教員に圧倒的に勝ちそれが学園中に知れ渡り、群がられると楽しくのんびり学園生活を送れなくなってしまう。


 あちらの地球せかいでも目立たないようにしてきたのだから。


 それに、面倒事に巻き込まれていざというとき、俺の大切な人達を守れなくなるから。


 この位で良いかと思って数回打ち合わせ、長引いてもいけないので()()()()()()()()()()()()()()()


 まぁ、こんなもんだろう。


 俺の番が終わり、次にノエルの番になった。


 ノエルは俺の様子を見ていたので、この位かな、というタイミングで俺と同じく()()()()()()()()()()()()()()()


 次に、魔法での試験を始めるために1m位の丸型のまとを設置し始めた。


 そして俺達を入り口近くに移動させまととの距離を約15m位離れてそこから魔法で当てるとのことだった。


 まぁ、それ位なら問題ないから楽勝だけどね。


 又、俺から始めるように言われて、俺は通常の長文詠唱で風魔法で20cm位の大きさの風球ウィンドボールを的を壊さないただ当てるだけの威力で的の中心に放った。


 魔法は的に当たると無事に壊さずに霧散した。


 次に、ノエルの番になりノエルは火魔法で20cm位の大きさの火球ファイアボールを放った。


 ノエルの魔法もまた俺と同じく壊さずに霧散した。


 それで俺達の試験は終わった。最後に教員達とサナア学園長に挨拶をして出て行こうとした時、サナア学園長は俺達をにらみつけるように見ていた。


 まぁ、おかしなことはしていないはず、だ。


 最後に合格発表は五日後に学園に張り出すとのことだった。


 五日後にノエルと学園に合格発表を見に来ていた。


 途中、また眷属の気配を感じた。 ふたつ。


 今度は意識してみて、その方角を見たら人だかりができている集団があった。


 どうやら、この中にいる誰かだろうが、その集団を見る限り貴族の子達であろう身なりのいい服装の集団に見えた。


 意識しながらギリギリまで近いて、確認するとどうやら1人目は肩くらいまでのつやのある金髪のウェーブをした可愛らしい顔立ちの女の子。


 2人目は腰まであるストレートの艶のある薄紫色髪のこちらも可愛らしい顔立ちの女の子だった。この二人だけ他の人達より気品がある。


 その二人は視線を感じたのか、こちらを見てきた。


 周りの集団もこちらの方を見てきたので、俺は今は色々とやばいと感じてそそくさとその場を離れ、ノエルと共に掲示板に向かった。


 ノエルと受けた科目は武芸・魔法科の入学試験を受けた。


 俺とノエルは自分の名前がないか掲示板を確認したら、名前がありとりあえず安堵した。


 ノエルも名前があったようだ。

 

 当初の目論見通りになった。


 ただ、よく見ると、Sクラスから始まりA、B、C、D、Eクラスの順にあり自分の名前があったのはEクラスの合格だった。


 俺達はそのまま受付に向かい名前を言い、制服を貰い、説明を受けた。


 制服はぶかぶからしく各自でサイズを合わせるようにとのこと。


 生徒は五日後に入学式があるから、それまでに準備をするようにとのこと。


 この学園は全寮制になっているからその負担として最低でも大銀貨二枚は用意するようにとのこと。


 金額が多いほど部屋を優遇するらしい。


 ちなみに、この国の平民は1年間で金貨一枚分の稼ぎになっている。


 俺達は説明を受けて帰る時には、眷属の気配が消えていた。帰ったのだろう。


 ただ、収穫はあった。 どうゆう人物かが分かっただけでも良いことだ。


 中身の人物が気になるが。 まだ、力が安定してないからそこまで分からないから。


 帰り途中で、ちょっとした噂話を聞いた。


 何やら、俺とノエルが受けた武芸・魔法科の科目では、今回試験を受けた人は結構な粒ぞろいが揃っていた。 との、内容だった。


 ジェイド兄ちゃんの言っていた通りにやったらかなり目立つかもしれないと思って、結構抑えたんだけどな。


 それで良いぐらいだと思ったのにな。 ほかの子達の見てれば違ったかもしれないな。 まぁ、この先どうなるかはこれから考えよう。


 そもそも冒険者で生きて行こうと思ってたし。


 俺は、気づいたとき、小さく口に出していた。


 ここ聖王国では表向きは皆で常識を身につけ友好関係を気付き、明るい将来を保証します。

 

 裏ではいざ戦争になったら兵士として徴兵するから最低限の訓練を受けなさいとの理由で、10歳になったら学園の試験を受けるようになっていた。


 10歳から16歳までの6年間通いつめる。


 ただ、科目があり、商業・経営科、文芸学科、武芸・魔法科があり、中でも商業・経営科と文芸学科は徴兵が免除対象になるけれど一度に合格するのはそれぞれの科で40人ほど、なので貴族の跡取りや店の経営者達は跡取りを残すべく小さいときから経営のノウハウを叩き込ませていた。


 卒業したけれどうちの兄のマークもその一人だった。


 文芸学科も似たようなもので良い所で王城の文官やその補佐役など大事な資料を扱う役職に就けるから、こちらは貴族、平民関係なくそれに長けてる優秀な人材の確保・育成をしている。


 現在、姉のルカが通っている。


 ここの2科目は4年間は基礎知識を身につけ残り2年間は実習を行う。


 それ以外の者は武芸・魔法科に割り振られている。


 その中でも貴族、平民関係なく優秀な者には、卒業後は出世コースが用意されているから経営や文官に向いていない子達、貴族の子達は専門に教育者を平民の子達はそれなりに訓練をしている。


 ただ、今回はその子達が結構いたらしい。


 ちなみに、もし10歳で試験を受けられなかったら1年の猶予がありその時にまた受けられるが、もしそれでもダメなら冒険者か強制的に兵士になるしか道がないとのこと。


 ノエルと村に帰り、それぞれの家に戻り制服のサイズを合わせていた。


 俺は自分の部屋で、俺のサイズを合わせてもらっていた。


 合わせてくれているのは、マーク兄ちゃんが学生の時の同級生で卒業後、マーク兄ちゃんと結婚してこの村に嫁いできたルコル義姉ちゃんだ。


 肩くらいの長さをひと結びにした茶髪の可愛らしい顔立ち、薄いピンクの膝下のワンピースに白のカーディガンを羽織って白の短いブーツを履いたスリム体型の大人の女性。


「カイトくん、どうですか?きつくないですか?」

「ちょうど良い感じですよ」

「よし、なら大丈夫ですね」


 ルコル義姉ちゃんは、裁縫針と糸を裁縫道具に片付けた。


「それにしても、カイトくんどうしてその色何ですか?」


 指摘したのはネクタイの色のことだった。


 学園の制服はあちらの地球せかいで言うブレザーの制服だった。全校生徒男女共に上着が紺色で中に白いシャツ、男子は下は灰色のズボン。


 女子は縦、横のラインが白い縞模様の入ったピンク色のスカート、靴は足首までの紺色のブーツになっている。


 で、肝心の問題がネクタイの色だった。


 ネクタイはクラスごとに違い、Sクラスなら赤色、Aクラスなら青色、Bクラスなら薄紫色、Cクラスなら薄黄色、Dクラスなら茶色、Eクラスなら黒色、商業・経営なら黄緑色、文芸学なら水色になっている。


 ましてや、ルコル義姉ちゃんは、マーク兄ちゃんからある程度、俺の実力と事情を聞いているから、そんな質問をしてきた。


「いや~他の子達の実力を見られたらよかったんですけどね~あはははは」

「そうだったんですか~」


 そう言い終わった時、部屋の扉を勢いよく開けて、入ってきた。


「カイト!どうだった!」


 その人物はマーク兄ちゃんだった。


「っ!!カイト!何でその色なんだ!」


 俺の制服姿を見て驚いていた。


「いや~あはははは」

「笑ってないで、答えろ!」

「あなた、少し落ち着いて下さい」

「っ!あぁ…………カイト、どういうことなんだ?」

「いや~実は──」


 俺はマーク兄ちゃんに公爵様を助けた所から説明をした。


※※※


「はぁ~お前は、公爵様に失礼ではないのか?」


 説明を聞かせ終わった時、マーク兄ちゃんはため息をついていた。


 いや~、本当に公爵様には申し訳ない気持ちでいっぱいですよ。


「そうなんですけどね~…………どうしましょ?」

「お前な~…………はぁ~確か今年、公爵様の子が入る歳ではなかったか?」

「あっ!そう言えば言ってました!」

「その子に事情を説明して公爵様に取りつけるしかないんじゃないか?」

「いや~でも~公爵様に約束してもらっているから説明は~」

「じゃあ、どうするんだ?」

「う~ん…………………………何とかします!」

「はぁ~好きにしろ。ただ、なるべく早いほうが良いからな!」

「はい」


 そう言って呆れながら、マーク兄ちゃんは部屋を出て行った。


 少しして、ノエルが制服を着て部屋に入ってきた。


「カイくん、どお?」

「おっ、似合っているよ」

「かわいいですね~ノエルちゃん」

「えヘヘッ、ありがとう。ルコルお義姉ちゃんも」


 その後は、家族達にも見せたりした。


 入学式までの間は、寮に入るために要りような物を揃えたり、余った時間でギルドに行き、簡単な依頼をこなして、時間を潰していた。


【入学式当日、宿屋の入り口にて】

※冒頭


「おはよう~、カイくん」

「あぁ、おはよう。よし行くか」


 魔法・通門ゲートで王都に向かった。


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