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第六話 悪魔を召喚してしまった件

お待たせしました!今日は三話同時投稿です!

それと、名前を変えたり既存の文の改稿したりしました。



悪魔・・・


悪魔は一定の知性を持った魂が冥界で融合し、中でも強い意志を持つようになった

魂が肉体を持つようになると悪魔、と呼称される。

ほとんどの場合、悪魔は知性を持たず自分の空腹を満たすため他の生物を捕食する。

尚、悪魔が冥界の外に出ることはほとんど無く、そのため確認例は多くない。

ただし、魔族や一部の人間が悪魔の召喚を行うことがあり、

その場合契約などの拘束手段を行われなかった悪魔が襲撃することがある。

これによって過去、多くの被害が出たため、現在魔族が支配する国家を除いた

全ての国家で悪魔の召喚は第一級犯罪となり例外なく死刑に処される。

魔族が支配する国家でも悪魔を召喚することは厳格なチェックをクリアしなければ

行うことは出来ない。

報告数は少ないが希に高度な知性と強大な力を持った人型の悪魔が出現し、

万が一その悪魔と敵対状態になった場合死を覚悟しなければならない。


と、ここまでが後で俺が本から得た情報である。

この時実は俺、死刑レベルの大犯罪を犯してしまった。その自覚はないけど!

知らないから是非もないよね!と意味不明の供述を・・・みたいな。

で、スキル:禁忌の契約でステータスUpした悪魔がどうなったかというと・・・


・・・全員跪き、その姿が人型になってた。まじっすか。

俺簡単に呼べちゃった訳だけど召喚の事実がバレたら有無を言わさず

あの世への片道切符持ってさようならなんですが・・・。


「我が主よ、我らのためにこれほどの力を授けられた貴方様に

我ら、自らの命を賭してその恩情に報いたい所存であります。」


やっべー・・・ここまで堅苦しい奴がいたとは・・・。俺こういうタイプ

苦手なんだけど・・・。・・・というか忘れてたけど禁忌の契約の効果で

悪魔が召喚されたんだよな?禁忌の契約っていうんだから何かデメリットの

一つか二つぐらいあると思ってたんだけど・・・?


『・・・禁忌の契約の使用による代償は固有能力エクストラスキル魔王の存在によって免除されました。』


成る程。本当、何なんだ固有能力って。そういうメッセージが出るって事は

裏を返せば禁忌の契約にはデメリットがあることとそれを踏み倒す権限が

固有能力、【魔王】にはあるってことが証明されたって事だ。


「えーっと、俺がお前達の主であるんだけど・・・何か呼び名ってある?」


悪魔さん達困惑してますね。俺は呼ぶとき楽だから聞いただけなんだけど。

もしかしてこいつらには名前が無い?ならば名前をつけるべきかな?


「主が授けた名ならば例えどのような物でも受け入れる所存であります!」


そ、そうか。そこまで言われると名前つけないと逆に不味いな・・・

うーん悪魔だしな・・・あの有名なアレ・・をお借りしますか!


「よし!じゃあ左からルシファー、レヴィ、マモン、ベルフェ、アスモ、で

さっきから前に出ているお前はサタンだ!これからはそう名乗れ!」


『はっ!』


うおぉ・・声から分かるくらい嬉しそうだ・・・

あ、暴食いないじゃん!・・・まぁいっか。特に意味は無いし。


「じゃあ早速だが命令だ。お前達には狐の獣人の娘を捜して欲しい。

場合によっては攻撃行動を許可するが、基本は発見次第すぐに連絡。

あ、それと関係あるなしに気になった事があれば連絡。以上で質問はあるか?

・・・無し。よし!では早速取りかかってくれ!」


『はっ!!』


会話が終了すると同時に悪魔達は森の中に消えていった。

はぁ・・・疲れた。こういう命令って面倒くさいんだよなぁ・・・


「おwつwかwれw様wでwすwっっっw」


草生えすぎだろ。やはりこの喜美バカには灸を据えておいたほうが良いな。

あといい加減にハデスをどうにかしないと。流石にこれ以上は厄介なので。


「おーいハデス?いい加減起きろー起きないと俺の角で刺すぞー。」


「・・・ぐすっ・・・う゛ん・・・。」


泣いてんじゃねぇか。どうしてくれる。女神サマー。


「ロリが泣いている姿も素晴らしい!私とxxxxx(自主規制)しろぉぉ!!」


「少しは自重しろっ!!」


「ごうはぁっ!?」


鉄拳制裁!身体能力向上をフルに使ってのグーパンを顔面にくれてやる!

幼女の教育に悪影響だ!いや幼女というよりはロリババアだけど!

誰だ!こんなアスモより色欲司ってそうな女を連れ来たのは!俺だ・・・はぁ。


「僕を呼んだかい?主様?縮こまってばかりじゃ良くないよ?」


「いや呼んでない。・・アドバイスありがとう。仕事に戻って。」


「では失礼するよ。・・・頑張ってね。大変だと思うけど。」


アスモさんの言葉が染み渡る。悪魔じゃなくてカウンセラーだよあの人。

つか僕っ子だったのか・・・というかアスモは外見が巨乳でふわふわした感じの

長い髪に甘い声、そして肩が出たノースリーブにジーパン・・・

どう考えても誘惑する気満々の要素で色欲を象徴するアスモデウスから取って

正解だったと言わざるを得ない・・・。

というかさっき影の中から出てきたような?今の内にスキルを確認しておこう。


影縫・・・隠密系スキルの最上位。影を縫うが如く影を操る。影を物質として捉え

操作できる。また文書などの改竄も可能。

(現在主従関係を結んだ悪魔が限定的使用可能状態にあります。)


詠唱放棄・・・魔法、スキルの発動時の詠唱が不要になる。また、自分を中心とした

一定の領域において魔法の行使を妨害する(任意発動)。ただし相手が詠唱関係の

スキルを保持している場合は抵抗レジストされる場合がある。


魔法模倣・・・一度見た魔法を記憶、行使できる。また、種類によっては覚えた魔法

を改変し、別の魔法として行使できる。


闇属性適正・・・闇属性の攻撃力の向上、及び耐性の付与。


思念伝達・・・指定した相手に思念を伝達できる。同じスキルを持つ者同士との

念話が可能になる。


禁忌の契約・・・生物に対して自分を主とした契約関係の構築が可能になる。ただし、

契約の際、発動者に対して状態異常:廃人化が付与、二回目以降は強化される。

(一部の固有能力エクストラスキルで状態異常を無効化できる)



気になったスキルはこの辺りか。やっぱチートスペックだな。やりすぎ感が否めない。


「影人様、レヴィが対象を発見したことのようです。」


サタンが俺の影の中から出てきて報告する。身につけた執事のような服が似合ってる。

・・今影から出たのって影縫の能力なんだよな?めっちゃ便利じゃん。おっと話が逸れた・・・


「ご苦労。でどこにいる?」


「ここから南西に向かって200m先です。しかし一つ問題がありまして・・・。」


「問題?」


なんだろう?周りにマタザの息がかかった兵士がいるとかかな?

それならすぐにどうにかなると思うけど・・・


「はい・・実はその娘を熊の獣人が攫っていったとのことです。いかがなさいましょう?」


ん??熊??・・・落ち着け俺。すぐに決めつけるのは良くない。

まだそうと決まったわけではないから慎重に・・・慎重に・・・。


「・・・その獣人の特徴とかは分かるか?」


「は!その者は女で異世界の物のような衣服を身につけ見た目は大体影人様程ぐらいの

若さだったと。」


「・・・レヴィに伝達。その娘を追え。ただし追跡だけでいい。接触は控えろ。」


「承りました。」


サタンが影に消えていく。はぁ・・・もしかしてって時に程勘って当たるよね。

というか攫ってるんじゃなくて救助活動しているだけなんじゃ・・・

考えていてもしょうがないな。早速行きますか。


「おーい起きろー女神様(笑)とハデス。行くぞー。」


「はーい・・・。」


「・・・分かったよ。」


元気ねぇー。喜美のはやり過ぎたな。顔が陥没している。しかもその状態から

現在進行形で再生しているところだ。生々しい光景でグロい・・・


「じゃあ飛びますー。」


「気の抜ける声だなおい・・・。」


光に包まれる。横を見たら喜美の顔が治ってた。化け物かよ。

ハデスはまた俺の服の袖に掴まってた。やばい興奮しそう、思春期男子にはつらい。

次の瞬間俺たちは森の中にいた。空間転移本当便利だな。俺も欲しい。

あ、目の前にレヴィが居た。ちょっとビックリしたのは秘密だ!

というかさっき召喚したばかりだから顔と名前が一致しない・・・

後でしっかり覚えておこう・・・仮にもこいつらの主人だしな。


「お待ちしていました影人様。熊の娘は現在この先で兵士と接触しているようです。」


「報告ありがとう・・・ってうん??」


レヴィさん今何つった?兵士と接触してるって?

それ場合によってはヤバイじゃん!どどど・・・!どうしよう・・・!


「今は狐の娘を渡せと要求しているようです。いかがしましょう。」


レヴィさん、普通のように冷静に報告しているけど少しは焦るとかしないのか?

まあ・・・悪魔だからいいか・・・。それよりまずいな。接触した以上、

ここから何を言われるか何て大体予想がつくが一応向こうの出方を伺わなければ。


「今は様子見。兵士が武力行使してきたらあの二人を傷つけずに兵士を倒せ。

あと残りの奴らをこの近辺に固めるように伝達。他の兵士がいる可能性がある。」


「承知しました。」


さてあの熊の子は多分こっちに来て初日に会ったクルミだと思う。

・・・ちょっと木の陰からチラ見。あ、はい。予想的中でした。

クルミがなんでクスを背負ってるかは分からないけどあいつはなんだかんだいって

悪い奴じゃ無かったし多分兵士の方から何かしない限りは大丈夫だろう。


「お兄さーん?さっきから狐の娘を渡せ渡せってしつこいよ?そんなにこの子が

欲しいの?傷だらけなのに?痣だらけの子に価値なんてあるの?もしかしてお兄さん

そっち系の人!?怖いわー!」


「なんだとクソガキ!?なめてんじゃねぇぞ!」


・・・兵士の方からは仕掛けてこなかった。こっちが仕掛けた。

大丈夫じゃなかった。・・・喧嘩売ってんじゃねええ!!!こっちは冷や汗かきながら

頭フル回転してんだぞ!?俺はこういうの見ると顔を隠すだとか目を逸らすとか

そういうことしたくなる人種なんです!!くそったれ!


「ど、どうしよう・・・!?あのままじゃあの熊の子とクスちゃんが危ないよ!」


「分かってる。でも下手に出るとこっちも危ない。どうするべきか・・・!」


「レヴィ、戻りました。既に全員配置済みです。」


よし!これなら多少強引な手でもごり押し出来る!最悪他の悪魔達で

どうにか出来そうだ・・・!


「レヴィ、命令だ。あの兵士を殺さずに無効化してこい。」


「・・・承知しました。」


瞬間レヴィが木の陰から飛び出す。兵士は突然の襲撃に対応出来ず、レヴィの

殴打をもろに喰らう。・・・悪魔でも肉体派でしたか彼女は・・・。

でも鮮やかに、かつ迅速に命令を遂行した。それはすごいと思う。

ほんの数秒で兵士は気絶し、無力化された。びゅーてぃふぉー・・・。

何気にさっきの杞憂が意味のなかったものになったが気にしないでおこう。


そういやさっき命令したとき何か初めてって感じがしなかったのは何故だろう?

俺、今まで指揮する方じゃなくてされる方が多かったし・・・。

・・・まあ気のせいか何かだろう。大したことじゃないし。


さて、この兵士達をどう虐め・・・訂正、どう調理しようか・・・!

いやーたのしみだなー!あっはっはっは!!





あと6話ぐらいは実質プロローグの形になるかもです。

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