表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひっそり錬金術師してます  作者: そらまめ
6/8

ホムンクルスゲットだぜ

「ウフィーじゃ変だから、レティでいいや。」

「いいや、ってなんだよっ。」

きゃんきゃん吠える子犬との会話に嬉しくなる。

生き物の気配さえ感じられない世界でやっと見つけた話し相手だ。

もっと一緒に居て欲しくて、お昼を誘ってみた。

「ねえ、おなかすかない?お昼ごはん用意するから食べようよ!」

「俺はいいよ。ごはんいらないから。お前食って来いよ。」

一人で家に戻るのは嫌だ。

目を離したら、レティが居なくなってしまうかもしれない。

どうしてもレティを家に誘いたい咲希は好きな物で釣る作戦をするため、食い下がってみた。

「そんなこと言わないで、一緒に食べようよ!レティは何が好きなの?」

「ホムンクルスは物食わねーの!」

「は?」

これまた普通は聞き慣れない言葉が出た。

いや、耳にはしないがさっき見たばかりだ。

「もしかして、おばーちゃんが君を造った?」

「当り前だろ、ホムンクルスじゃなきゃ、しゃべる犬なんているわけねーだろが。」

錬金術があるくらいなら、動物がしゃべるのもありかと思った。

ドリトル先生キターと感動してたのに。

感動返せ。

どういうことか色々聞きたいのに、レティは会話は終わりとばかりに丸くなり寝に入る態勢だ。

そうはさせじと咲希はレティの脇腹に両手をがしっと入れて持ち上げた。

「まあまあ、とりあえず家に入ろうか」

ちっちゃいので、お姫様抱っこで軽々家までダッシュだ。

建物に入れたらこっちのもん、絶対逃がさん、囲い込む気まんまんだ。

誘拐監禁だろ、それ、とつっこむ人はいない。

「うわ~、なにすんだよー!」

「今日から君はうちの子決定だよ~」

「勝手に決めんな!!」

常識と共にモラルも壊れてきている咲希だった。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ