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ひっそり錬金術師してます  作者: そらまめ
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お名前は?

もっと話をしたくて、わんこの隣に体育座りした。

「ねえ、名前はなんていうの?」

きょとんとした顔で小さくつぶやいた。

「…ウフィツィレティ…」

やっぱり西洋風な名前だったか。

それにしても発音しにくいし、名前長いでしょ。

仲良くなりたくて名前呼びしたいけど、確実に噛むぞ、それも毎回。

わんこならカタカナ2文字で十分なんじゃないか。


「私の国には君みたいな姿の動物と人間がとても仲良く暮らしているんだ。それはもう家族の一員と同じくらいの仲でね。そしてその多くの子達が賢くて可愛いいを意味するポチと名付けることが多くてね。この際、私との出会いを記念して改名してみたらどうかな?」

優しい声で微笑みながら提案してみた。

「やだ!」

速攻で却下ときたか。

「可愛いと思うけど。」

「ポチってなんか見下しつつ、適当に付けられた感がぷんぷん匂う。」

「名前に匂いなんかないよ!」

ムッとした顔をしたけれど、図星過ぎる指摘で心の中は汗ダラダラだ。

作戦失敗か?引くべきか、押し切るか、どうする?

考えてたらわんこが語りだした。

「だいぶ昔に来た落とし子がさ、この国の人間と結婚したんだけど夫はその後浮気をして奥さんを裏切ったんだ。怒った落とし子は夫に向かって『あなたのしたことは犬畜生に劣るわ!これからはポチと呼んでやる!』という逸話があって…」

作戦大失敗!!

わ~先輩に使われてたか。

コロにしとけば良かった…


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