表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お題小説短編集

傲慢が招く犠牲

作者: 独りっ子

 人は油断した際に何らかの災いが訪れる。傲慢は視野を狭くし、犠牲を招く。


 軍師はそう考えた。


 だから軍師は常に油断せず、清廉潔白な人間であり続けた。そのせいで薄毛が進行し、髪をすべて剃ったらしいが、それは目標達成のための致し方ない犠牲であると軍師は結論付ける。


「全軍突撃」


 背水の陣を引き、死力を尽くさせる人物が清廉潔白であるかの証明が可能そうだが、それはいいだろう。雄叫びを上げて敵に突っ込む歩兵たちは皆士気が高いようだ。表示されるステータスが輝いている。


「敵の大将を狙え!」


 一騎打ちという選択肢はないようだ。実に卑屈である。卑しい人間だとしか思えない。守銭奴などではないことが、唯一の救いだろうか。


 そして力のなさそうな平凡顔の少年が対象を討ち取った。


「WIN」


 テレビ一面に表示された勝利を告げる文字。同時にファンファーレが響き、コントローラーを握る少年の気分を盛り上げる。


「はー。この軍師いっつも変な行動するよな」


 そんなつぶやきが少年の口から漏れる。軍師は製作者のお気に入りであり、特別なAIを使っているため変な動きをする、というのはプレイヤー皆知っているのだが、その中でも少年の操作する軍勢の軍師はさらに一味違った。性格は清廉潔白に設定してあるのに、言葉に出すのを憚られるほどの策を立てるだとか。


 この後少年は異世界に召喚されたりするのだが、それは蛇足だろう。

短すぎました。


蛇足

異世界に召喚された少年は、軍師(女体化)と共に戦乱の世を駆け抜ける

連載化未定

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ