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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第1章 白米

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05_食への探求心は負けへんで

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「~~~ということで、農業分野は賢聖により、野菜の収穫量を飛躍的に向上することができました。」


「次は、機械分野です。こちらも賢聖により、次々と新しい魔法具の開発につながる技術が見つかっております。」


首都ケドゥグの一室で、各大臣がジャム共和国のソンコ大統領に伝えている。


ソンコ大統領は、獅子族で青色のたてがみが美しい。


「転生召喚された賢聖たちの英知は、ここまですばらしいとは。あとはどの分野を呼んでいるのだ?」


「残りは、医療、教育、経済の3つの分野です。医療に関しては、3名にしぼりこめたとの報告があります。」


「至急、国全体に知らせるように。力を貸してもらわなくてはならん。」


ここのところ、情勢が悪化したジャム王国が取った手段が、異世界からの転生召喚だった。


西は海に面したジャム王国の東には、シン王国。

北は、モーリ王国。南は、ビギ王国と、周りを他国に囲まれている。


そんな中で、発展をめざましいシン王国が、他の国への侵攻準備をしているという状況だった。


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「他の賢聖を見つけるために、何か打つ手はありますでしょうか?」


賢聖担当大臣であるチャム大臣が問いかける。彼はグリフォン族だ。


「座標を決めて、ある一定の時と場所から5人選んだんだよね~?」


「だから、わしとイブくんが来たんだろう。他も日本人じゃないか?」


獣人の犬型であるイブが思い出したように言い、女型のゴーレムであるジョールが答える。


2人も転生者で、イブは農業分野。

ジョールさんは、機械分野で活躍している。


「その見た目でわしはやめてよ、ジョールさん。笑っちゃうよ~」


「わしもこんな体に生まれたくて生まれたんじゃない。生きづらいんだからな。」


「まあゴーレムだから、よかったよね~。

 あ、日本食のレストランでも開けば、日本人は集まってくると思うよ~」


「わしもそう思う。日本人の食に対する気持ちは尋常じゃないからな。ファッファッファッ」


そこから2人は好きな日本食の話で盛り上がり始める。

イブは、農家をしていたが、調理師免許も取っていたらしい。


「この国で、米どうしてる?」

「リシャートル産の食べてるよ~もちろん。あそこの米が国内だと、一番日本米に近くない~?」

「わしもじゃ!おすすめの手作りふりかけがな~~~」


「イブ賢聖?ジョール賢聖? お話の続きを…」


全くわからない単語をどんどん出しながら大盛り上がりの2人に引きつつも、


チャム大臣は日本食レストラン開業に向け、話し合いを始めていった。


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