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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第7章 緑茶

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49_気合入ってるときになんなん




「ファッファ。混ざってるかも。」

(試作品のオレイユが!)


まじでわろてる場合じゃない。


ということで、ビビり散らかしながら複製魔法をかけていく。


ジョールさんに印ないの、印!と聞いたけど、そんなものあったら見つけているとのこと。そらそう。


複製魔法なら大丈夫か聞いたころには引き当てたらしく、例の男の子が笑顔でこっちを見ていた。


バー先生ほんまにごめん。次はジョールさんの怠惰で停魔電起こします。


せっかくつながったので、たわいのない話をする。結局私も日本が恋しんや。ごめんバー先生。


あの漫画の結末や日本が変わったこと、なかなかええやんと話を聞いていたら、またすぐに

映像が崩れだす。


バツン


光魔法で照らしながら、植物魔法で即席で作ったケースに厳重にしまう。


ジョールさんごめんやけど、これは没収やわ。さすがのジョールさんもごねにごねていたが、チャム大臣がかけつけてきて、すごい剣幕で起こっていたので諦めていた。


私も怒られた、魔力はただじゃないんやぞって。なぜか切らんかったことまでバレている。


その後は、私たちを転生させたときに、いかに魔力で苦労したかの話が始まった。


聞き流していたけど、私たちが気軽にしていた停魔電は首都にかなりの大打撃を与えていたのだとか。


それは本当に申し訳ないことをしたし、ジョールさんには特に反省してほしい。


これであの男の子と話すことはもうできなくなった。気になることがあったのに。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


そういうこともありながら、オレイユを使った研修の普及に伴う成果はめきめきと出ていた。


―― 教育省での正式報告


「~~~という取組みにより、下記のグラフような効果がみられました。」


①保健省と提携した「就学前教育」と「特別支援教育」の充実

②教員・教科研修の実施


就学率、出席率、算数基礎得点の改善が数値で示されていく。どれも大幅に向上していた。当たり前である。


―― 首都ケドゥグの一室


各大臣が獅子族のソンコ大統領に伝えている。相変わらず青のたてがみが美しい


「~~~ということで、農業分野は賢聖により、気候変動に対応した農業技術が普及中です。」


「機械分野です。こちらも賢聖により、輸入依存を解消する国産製品を開発中です。」


「~~~ということで、経済分野は賢聖により、財政赤字の〇%削減が見込まれました。」


「医療分野です。こちらも賢聖により、感染症管理レベルが大幅に向上しました。」


「教育分野です。こちらも賢聖により、都市と地方の格差是正のための研修が全国に展開予定です。」


各大臣の話を聞いて、居酒屋TOKYOで吞んでいたメンバーがどれだけすごいことを進めていたのか改めて実感した。


教育分野に関しては、ソンコ大統領の了承も無事もらえたので、いよいよ全国展開で「就学前教育の拡充」と「特別支援教育」を行うことができる。


「少人数学級化」の案にも関わる免許システムの変更で人手不足も改善につなげる予定。


これからの教育改革が楽しみだと思っていた時、チャム大臣が深刻そうな顔で話し始めた。


「悲しいご報告がございます。転生者から国家転覆罪に問われる人が出てしまいました。」


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