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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第6章 酢の物

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43_おいしいもんはおいしい

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首都に戻った私は、お祭り気分で晩ご飯を食べに居酒屋TOKYOに来ていた。


日本食にハマった小野田くんも一緒。ウーリーさんは口に合わないのと、教育省の仕事が残っているというので先に帰ってしまった。


「いらっしゃいませ~」


引き戸を開けると、新メニューと書かかれた黒板に「イタリアン」と書かれているのが見えた。


きよさんに話を聞くと、ジョールさんからのお願いらしい。座敷席にジョールさんとイブさん元祖首都コンビがいたため、お邪魔させてもらう。


「お疲れさまです~!」


「お疲れさま~アビさん。久しぶりだね~」

「帰ってきたかアビ。見たかイタリアン、わしだ。」


かなり得意げそうな水色女型ゴーレムのジョールさん。


「見ました読みましたよ、最高じゃないですか~~~」


カプレーゼ、ブルスケッタ、生ハム盛り合わせ、カルパッチョ、ペペロンチーノ、ボロネーゼ、カルボナーラ、ペンネ・アラビアータ、ラザニア、ジェノベーゼ、マルゲリータ、クアトロフォルマッジ、シーフードピザ、アクアパッツァ、ミラノ風ドリア、リゾット、ニョッキ、ティラミス、パンナコッタ


小野田くんにイタリアンの説明をしながら、どんどん注文していく。ジョールさんと私の熱弁にイブさんがふはふはと笑っていた。


待っている間にお互いの近況報告をすることになった。


「僕はね~野菜の品種改良が一通り終わったから、農産物の市場流通改善、農家の所得向上に直結するプロジェクトとかをやってるよ~。」


通りで、居酒屋TOKYOの野菜が美味しくなったわけだ。市場の野菜も日本品質に近づきつつある。


「わしは、魔道具も魔力補助塔もほぼ終わった。最近、チャム大臣からポルタブルに代わる国産製品の開発を依頼されてなあ。

 まあそれだけシン王国との関係が緊迫しとるんだろ。」


ジョールさんには本当に感謝しかない。小野田くんの紹介も含め、おかげで「東○進プロジェクト」が順調に進んでいる。


2人の話を聞いたところで、きよさんがいつもの大安定の浮遊魔法と頭のお皿を使ってごちそうを持ってきてくれた。


すでにカルパッチョは、白ワインといただいている。たまらん。


注文したのは、定番のマルゲリータにジェノベーゼ、生ハム盛り合わせ。カルボナーラに、あのドリアである。みんなでシェアして食べていく。


マルゲリータのチーズがのびるのびる。大将の炎魔法の加減が絶妙で、トマトの風味もたまらない。これは、何枚でも食べられる。


ジェノベーゼのバジルをこれでもかと、パスタに絡みつけて食べていく。ソースは濃ければ濃いほどおいしいですからね~。


ああ、カルボナーラ。ああ、カルボナーラ。カルボナーラ。語彙力。


例のドリアが無性に食べたい日を何日過ごしたか。熱々でのご飯がたまらない。もちろん半熟卵のせである。


さすがに今日は米の話にならなかった。いや、なれなかった。あまりのおいしさに自分の話をし忘れた。


小麦の時代がやってきた夜やった。


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