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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第6章 酢の物

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42/54

42_めっちゃ便利やん




ミニシパル校でも聞き込みをしていると、「東〇進プロジェクト」と「算数ワークブック」の状況は思わしくなかった。


やっぱりどうにも広がらない。理由を聞いていると、特に魔道具の移動と投影魔法の不発が課題になっているようだった。


でもこれ以上数は増やせない。は~どうしよう。

ちょうどその時、ウーリーさんのポルタブルが鳴った。


『はい、ウーリーです。はい、はい。今一緒にいるので変わりますね。』


電話に出てみると、ポルタブル機能開発してくれている小野田くんだった。


『もしもしアビさん。やっと完成しましたよ!いつでも記録魔道具を持っていけます。』


『やった!!!ちょうど困ってたんです!直接電話してくれたらいいのに!』


アビさんはポルタブル携帯してないかと思ってとか、なんとか言いながら、小野田くんは転移魔法でこっちまで来てくれることになった。


まあポルタブル実家に忘れたんやけど。


小野田くんにまでいじられるとか、私ほんまに携帯せなあかんわ。でもまあ…とウーリーさんを見ると、カーリーヘアーをぶるぶるしながら首を振っていていた。ごめんやん。


だいぶ前に依頼したせいで忘れている人が大半かもしれないが、気軽にオンライン会議ができるように、ポルタブルの追加機能を小野田くんに発注していた。


小野田くんは、シン王国で7年間もポルタブルについて学んだ大ベテランの白虎族。


紹介してくれたジョールさんには感謝しかない。しかも、この地域の魔力補助塔の補修工事は完了している。


これまた忘れているかもしれないが、必要な魔力を補給できるように建てられた魔力の充電器みたいな塔である。


魔力補助塔は魔力による格差をなくすために建てられたそう。これがあることで、魔力を使って作動する機器がとても使いやすくなる。


そうこうしているうちに、小野田くんが到着した。手には追加機能の記録が入った魔道具を持っている。


これを自分のポルタブルにつなげて、魔力を流すだけであら簡単。インストールされるという仕組みである。


私はポルタブル不携帯なので、ウーリーさんにお願いする。


ぽわっと光ったと思えば、ポルタブルの画面上にアイコンが1つ追加された。他の機能も同じように追加するので、ここまではみんなできる。


ここからもさすがの小野田くんはかなりわかりやすい作りにしてくれていた。


①機能に必要な権限を承認。

②通話をしたいときは、連絡先から選択。グループ作成も可能。

③資料共有は、1つのボタンを押すだけですぐ共有。


小野田くんが表示したマニュアルが、タイムラグなくウーリーさんの画面に表示される。


音声にも遅れがなかった。すばらしい!すばらしいよ小野田くん!!!


2人でほめちぎると、僕だけで開発したわけではないですから、とか言っていた。謙虚な白虎族や。


この素晴らしい記録魔道具をマニュアルとともにミニシパル校へ持っていく。今日は夕方の授業がある日なのであるラッキー。


事前に説明したことと開発者が来てくれたこともあり、全教員スムーズに追加することができた。


そのままの勢いで農村部にも、ひとっ飛び。すぐオンライン研修をすると伝えて回った。


教育委員会の研修担当者を呼び出して、複製魔法と投影魔法の研修をリアルタイムでしてもらう。


目の前で実物の魔道具を操作できないのは大変そうだが研修を実施しないよりマシ。


これなら今後の研修も問題なく行えるとわかり、最高の気分で首都に戻った。


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