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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第5章 煮物

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36_油とスパイスが強すぎるねん




「今後かかわる課は、基礎教育局のみになりました。今回の事前研修・全国展開の研修に、基礎教育局の方を招いたため、研修の開催方法の共有が完了しています。」


〇基礎教育局(研修の開催方法 完了)

教師配置・研修課:研修の内容選定、研修開催

学校監督課:研修開催と進捗報告、地方視察


「ありがとう〜だいぶ落ち着いたなあ」


人事局の研修課も基礎教育局のカリキュラム課も、一度完了にはなった。


ただ、これからも全国展開がされるかが大切。


「あ、ウーリーさん。人事局の研修課も基礎教育局のカリキュラム課も全国展開ができてるか、見ていきたいんだけどお願いできる?」


「もちろんです。記録の転送を依頼し、今後の視察で担当者や地域の教員と話をする時間を設けていきましょう。」


助かる、それがしたかった。


今までもこの国では、多数の記録が送られてきていた。


テスト結果から進級状況、今まで行われた研修の結果報告書、実際現場で働いてると、それがどれだけ曖昧なものかわかった。


テストの採点は、共通の模範解答がないため各教員基準。教員の採点ミスは、教員の質から考えてかなり多いはず。


進級関係は、さすがに直接人数にかかわってくるからマシだと信じたい。実際、年度始めであっても転入転出者頻発し、クラスの人数を正しく把握して始まったことはない。


研修の結果報告書はあかん。

記録の形式がないせいで、参加者からその後の共有までロクに書かれてない通知書だけを送ってくる地方もあった。


大体そういうところでは、末端まで研修内容が届いてない。


これを確認するために、抜き打ちになるが、外部から状況を確認していくしかない。


もう少し組織が育てば、信用できることも増えてくるはず。


私の仕事もこれだけ落ち着けば、教育省の課題の方にも取りかかれる。ウーリーさんにまとめてもらう。


<課題>

農村部の就学率の低さ、学力不足


<対策>

①就学前(幼稚園・保育園)教育の拡充

→費用は確保、施設と採用者が不足

②教材配布

→1番課題だった算数が完了。研修で強化

③少人数学級化

→費用は確保、施設と採用者が不足

④教師研修強化

→教科研修の内容選定が必要


・特別支援教育の充実

→費用は確保、施設と採用者が不足

・9か月の教員養成校の質向上

→教科研修が軌道にのり次第、介入

ーーーーーーーーーーーーーーーー


「就学前教育の拡充」と「少人数学級化」、「特別支援教育の充実」では施設と採用者が足りない。


教育省と相談やな〜それに、やっと手がつけたかった教科研修に入れる。


教材を使った算数教育にこのまま介入していく予定。


実は、日本でも研究会に所属していた。大学の頃からゼミは算数教育。


といっても、算数・数学が得意なわけじゃない。なんなら、高校の数IIか数Bで1桁の点数をとったことがあるくらい。


あの時は数学の先生も苦手で、数学にもやる気がなかった。国公立大コースに入ったはいいものの、進路を私立大に変更し、入試で使わなくなっていた。


10代の自分は本当に浅はかである意味、効率的というか、そのまま数学を捨てた。


小学生の頃は算数の文章題がわからず、泣きながら母親に教えてもらっていた。


そもそも算数的な考え方をしないのやと思う。だからといって、苦手になるのはもったいない。


だからこそ算数が苦手な子どもたちにかかわりたい。そう思ってずっと算数に注目してきた。


でもせっかくの魔法世界と今の立場。

言語も含めて、授業の構成や先生のあり方は介入していきたい。


そして、教育システムまで変えてしまうんや。

首都に戻ったら、まずは教育省に行って話を聞いてみるか。


そういえば、地元の複製魔法と投影魔法の研修がどうなるかを見に行くんやった。


いや、もう日本食が食べたい。ホテルのご飯で胃が荒れてる気がする。


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