表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第4章 焼き魚

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/54

26_日本人働きすぎやねん。




仕事終わり、スイーツを食べにTOKYOへ向かうと、桜さんとシーさん、ポルタブル内部開発者の白虎族小野田くんが先に来ていた。


いよいよ2人も首都で働くらしい。待ってました!小野田くんはあれ以来、日本食にハマったらしくたまに来るようになった。進捗確認ができてありがたい。


「お久しぶりです!やっと上がってこられたんですね~待ってました!」


「そうなの~でも私、やっていけるのかしら~」

「いよいよって感じですね。」


桜さんは心配そうにしてるが、シーさんはあっけらかんとしている。

ちなみに、シーさんにうちの母のことを伝えると、名前を知っていた。世間せまっ。


小野田くんを2人に紹介したが緊張するとのことで、窓際の方のカウンター席から移動してこない。


夕飯を今から食べるらしい桜さんたちに便乗させてもらって、大将目の前のカウンター席に座る。


「最近、韓国料理も作り始めたらしいですよ~!」

「えっ、そうなの~?私辛いの大好きなのよ~」

「ヤンニョムチキンとかハニーマスタードチキンとか、よく食べてました。」


居酒屋TOKYOに通いつめている私は、初顔合わせの時から変わったメニューを紹介していく。後で小野田くんにも伝えないと。


チョレギサラダ、カンジャンケジャン、ユッケ、冷麺、海鮮チヂミ、キムチ、キンパ、タッカルビ、ビビンバにチゲまである。


全部おいしそう!

この品ぞろえの多さの秘訣を大将に聞いたところ、大将は保存魔法を高レベルで使えるらしい。


氷魔法でどうにかならないものは、保存魔法を使って保管しているのだとか。

チャム大臣の人選が神すぎて、改めて感謝。


3人でトッポギをつまみながら、過去の話まで話し始める。


「どうやってこっち飛ばされました?」


これは、前から気になっていたこと。


「私はね~コ〇ナが流行った時期あったじゃない?それにすごい影響される部署にいてね。ほんっと忙しかったの。連日働いてたでしょ~そしたら、体調壊しちゃった上に悪化して、ぽっくり。」


桜さん、思ってたよりハードな人生でこっちに来ていた。ちょうど同じ時期。


「うちも同じですね。総合病院だったので、応援勤務や感染症対応で手が追い付かず、帰れずで何日病院にいたのか数えるのやめた時期でした。

 尋常じゃなく疲れているな~と思っていたんですけど、1度帰ったら気が抜けてしまって。気づいたら、こっちに来ていました。心筋梗塞か脳梗塞とかですかね。」


シーさんもかなりハードじゃない?やっぱり同じ時期。


私も話をしていると、2人の顔がどんどん渋い顔に…。


この世界に来たのは、もしかして全員ブラックなのでは?となったところで、きよさんの声がした。


「いらっしゃいませ~」


桜さんとシーさんがいるってことで、ジョールさんとイブさんにも連絡しておいたら来たらしい。


「アビさん、また!ポルタブルの開発は順調なので安心してくださいね。」


小野田くんに挨拶をし、入れ替わるように入ってきた2人のために、韓国料理のお皿を持って座敷席へ移る。


「お2人も上京されてきたんですね~やっとそろいましたね~」


「そうなの~来週から働き始めるわ~」


イブさんと桜さんが話すと、ほのぼの空間が広がる。


犬と鬼が話しているのを見ると、桃太郎が連想されるのは私だけやろうか。欲を言うなら、セントバーナードじゃなくて、和犬ならベスト。


「どうやってジャム共和国に来たかの話をしてたんですよ!」

「見事ブラックOLとブラック医、ブラック教員でした。」


私とシーさんが興奮気味に、あまりのブラックの高さをイブ・ジョールの元首都コンビに伝えた。


「っふは」「ファッファ」


この反応は、まさか…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ