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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第4章 焼き魚

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23/55

23_連絡の頻度ってほんま人それぞれよな。




昼食後には、各グループで実践編の確認をするとのことだった。


しかし、昼食後の集合が遅れたせいか、各グループ1人が試しただけの時間で終了となってしまった。


どないなっとんねーーん。ええ加減すぎるやろ!


そんなこんなで、人事局の研修課が開催する研修は終わってしまった。


基礎教育局も先が思いやられる。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


―― 基礎教育局の会議室


教師配置・研修課と学校監督課の2つが、合同で研修を開催すると聞いている。

開始時刻になったが、もちろん誰もいない。


警備員に私が伝え、鍵を開けてもらった。え、タイムループしてる?


と私が焦ったところで、さっそく参加者が来た。


なぜ開催者が先に来て、準備をしないのか。

しかも会場をおさえているだけで、人事局同様、机や足りない椅子は参加者でどうにかしている。


そのせいで研修開始後もバタバタして、なかなか始まらないのは恒例行事。


人事課同様、初めの参加者に声をかける。


「はじめまして。教育省で働いているアビ・ンダオと申します。」


「はじめまして。マタム教育委員会の初等教育局長をしております、田中と申します。」


田中局長は炎狐族だった。白い毛並みに赤いポイントが美しい。


今回の研修テーマは

「授業の構成と授業評価のポイント」

ということで、彼は評価シートまで事前に準備してきていた。


こちらも、結局30分遅れで始まった研修は、たいして人事局の研修と変わらなかった。


このままでは、どちらの内容も各地方で広まらない状態で、自然消滅するのは目に見えていた。


ここから改革が必要だ。


ああ、大人じゃなくて、子どもたちに会いたい。


TOKYOだけでは収まらないほどの、疲労感が体を覆っていた。身体的というか、精神的に。


帰ろう。帰りたい。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


週半ばでは、私の帰りたい欲求は叶わず、約束通り国立付属の小学校に行くことになった。


昨日は疲れすぎて、ひたすらぬか床を混ぜていた。


混ぜすぎてしまった。せっかくイブさんから分けてもらったぬか床なのに。


ストレスでぬか床を犠牲にするなんて。

地元の友達に電話もかけた。


『ハディジャ~~~~』


『おう、久しぶりやんけ。元気しとったか~?』


上京前には、少ししか話せなかったハディジャの声を聞くだけで、気が緩む。


あれから何度か連絡来ていたが、ポルタブルの不所持で全然連絡が返せてなかった。これは日本にいた頃から変わらない。


ジャム王国は連絡が密すぎて疲れることがある。気づいたら、すぐ電話してくるのだ。


いずれ、教育関係者からの確認の電話が、どんどんかかってくるようになるはず。


その点ハディジャは、ジャム人には珍しく連絡頻度が控えめで、過ごしやすかった。


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