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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第4章 焼き魚

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21_電話しかしてへんやつおるやんけ、食うなよ




というような形で、ジャム王国にいる日本人が、どれだけ日本食に飢えていたかをわかってもらえただろうか?


結局、ジョールさんとイブさんと食の話で盛り上がり、お米の話をして解散した。

もう食、というか日本食にとらわれまくりである。


ちなみに、私の味噌は居酒屋TOKYOのものとは、比べ物にならなかった。


住んでいたところが内陸すぎて、だし粉末を作れなかったからである。味噌自体も作り方が甘いのか、風味が違った。


今は、大将に粉末だしと米麹を分けてもらい、グレードアップしている。


味噌づくりにハマったので、時間がある限り続けるつもり。


日本にいる頃より、時間にゆとりがあるこちらの教育業界は、本当にありがたかった。


これで日本レベルに多忙だったら、それこそ私は地球に戻れますように、ともう一度異世界転生をねらっていただろう。


日本食の話ばかりしていられない。

会議が終わったからには、どんどんプロジェクトを進めていかなくてはいけない。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


基礎教育局、人事局ともに2つの研修課から、改めて言われたのは「研修の限界」


①都市と地方の格差(参加できる教師が限られること)

②頻度不足(一度きりで継続的でないこと)

③内容の限界(実践的でないこと)

④資金・人材不足(全国展開できないこと)


①と②、④は、「東〇進プロジェクト」とこの前の会議で回避予定だが、③が課題。


ここを詰めていかないといけない。


複製魔法と投影魔法の使い手を増やす研修→人事局

授業の質を上げる研修→基礎教育局


そこで、まずはそれぞれの研修が、普段どのように行われているか見に行くことにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


―― 人事局研修課の会議室


開始時刻になったが、もちろん誰もいない。


警備員に私が伝え、鍵を開けてもらった。うん、想像通りや。


30分経つ頃には、参加者が続々と集まってきた。開催者はだ来ない。


1番はじめに来た、といっても10分遅れの方に声をかける。


「はじめまして。教育省で働いているアビ・ンダオと申します。」


「はじめまして。タンバ教育委員会の教育委員長をしております、ンジャイと申します。」


ンジャイさんはゴブリン族で、なんと私が担任していたンジャイさんの親戚だとか。


話もそこそこに、続々とくる参加者に挨拶をして回る。


今回の研修内容は、研修拠点となる第2の首都トゥーバで行う研修担当者に向けている。

つまり、複製魔法と投影魔法が使えるだけでなく、研修も開催できるようにならないといけない。


結局50分遅れで始まったが、本当にひどいものだった。


「~~~であるからして、複製魔法の意義とは、~~~~~~。~~~~~~~~~」


講師は、ひたすら話を続けている。


そして、話すと同時に氷魔法を使い、黒板に文字がつらつら書かれていく。


研修を受けている各地方教育委員会の担当者は、ポルタブルを触るもの、電話で途中退出をするもの、メモをとるもの、ただ聞いているもの、それぞれだ。


そして、大して時間が経っていないのに、朝食会場に案内され始める。


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