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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第4章 焼き魚

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19/55

19_日本の食文化は最高やで




あの後も、細々としたことを1つ1つ確認されながら、会議が進んでいった。


そこは自分たちの課で考えなあかんところやろ~ということまで。


この国にはそういうところがある。


でもそれは、学校の仕組みが関係している。


子どもたちは、教師のいうことが絶対。

悪いことをしたり、単純なことを間違えると体罰。

他の授業を圧迫して行われる語学。


そうして出来上がったのが、細かい表記ミスと些細なミスすらを恐れる大人たちだ。


そのエリートである教育省の人間は、特にその傾向が強い。


時間にルーズなら、それをうまく活用して言語面もある程度でくみ取ればいいのに。


ずっと体裁にこだわって、本題に入ることができなかった。


本当に大事なのは、現場なのに。


事件を会議室で起こしたくないのに、会議室で軽犯罪が横行してる感じ。


あ~~~疲れた。そうだ、TOKYOへ行こう。この心をいやせるのは、和でしかない。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ジョールさ~~~~~~~~~ん」


今日は、砂肝の甘辛煮を食べているジョールさんの隣でうなだれる。


一通り話すと、その隣にはイブさんも座っていた。


「うちでも、おんなじだよ。アビ。上の連中は、一から十まで確認してくるくせに、下まで話がいっていない。下の連中はもっとひどいぞ。何しろ、公用語の理解が追い付いてない」


「農業も似てる~。農家は特に語学をしっかり学んだ人が少ないから、話を伝えるだけでも大変だよ~。あとは、すぐ収穫できたらいいけど、彼らにとって今お金にならないものは、ないも同然で話を聞くまでもいかないんだよね~」


「まあ日本なら、検討とお伺い続きで実行までが長いから、その点この国はええな。」


そこは、完全同意だった。

いきなり来た外部の人間の話を聞いて、プロジェクトを進めようとしてくれる彼らは、確かに理解がある。


いや、今回みたいなトップダウン型の指示なら、日本はもっとレベル高く推進してるのでは?という考えも浮かぶ。


ただ日本では、何かを提案しようという気も起こらなかった。提案したところで、何を言われるかわからない雰囲気があった。何かに挑戦するときもそう。


各分野の話を聞かせてもらったことや、この国ならではいいところを聞き、少し心が軽くなる。


それにしても、このレンコンはさみ揚げはうまい。しかも、チーズ入りや。


「それ、僕の畑で採れたんだよ~。厳密には、日本の品種とは似ても似つかないんだけど、品種改良でここまで近くなったんだ~。」


「日本の食材に飢えてたので、本当に助かります。今度畑も見に行かせてください!」


「もちろん、いつでもウェルカムだよ~」


日本の食材を見るだけでも癒される境地に達している私にとっては、きっと畑すらも天国やろな。


「ファッファ、日本にいた頃では考えられないな。」


本当にその通りだ。

白いご飯。味噌汁。豆腐に納豆、総菜を買えば、料理をしなくても美味しいご飯が手軽に食べられる。


あの国は、食の天国だ。

甘いものから、しょっぱいものまで。それぞれの好みに合わせたものを、色々な種類食べることができる。


この国では、日本食はなかなか受け入れてもらえない。


実家で作った時もそうだった。


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