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ブラック教員が異世界転生~そうそう、こういう働き方がええねん~  作者: ふとん
第3章 お漬物

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12_結局お金かーーい




「いらっしゃいませ~」


きよさんと大将に上京してことを伝えて、席に座る。

やっぱりここはいつ来ても落ち着くなあ。


みそ田楽と焼き鳥を食べながら、まったり吞んでいると、イブさんが入ってきた。


「やってるね~。いよいよこっちに来たんだね。」

「そうなんです。家族で暮らしてたもんやから、寂しくなってきちゃいました。首都で太る気しかしてません。」

「っふは。まあ、仕事が始まれば気分も変わるよ。まずは、かんぱーい。」


結局お米の話で盛り上がったが、農業分野の研修施設もなかなか大変そうということを教えてもらった。


それぞれの分野で、悩みがあるもんやな~。当たり前か。


そういえばイブさんの犬種を思い出した。日本でいうセントバーナードや。とっぷりした山男が頼もしい。


明日はいよいよ、教育省への配属挨拶がある。緊張。





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「日本では教師として働いていました、アビ・ンダオと申します。ジャム王国の教育の発展のため、懸命に働きますので、何卒よろしくお願いいたします。」


拍手とともに顔をあげると、教育省のギラシー大臣と目が合った。

緑のワイバーン族だからか、威圧感がすごい。


「来てくれてありがとうっ!よろしく頼むよ!早速、会議を開こう!君の話を聞かせてくれ!」


腕がもぎ取れるんじゃないかというくらいの握手と一緒にギラシー大臣に熱弁される。


展開が早いが仕方ない。ここはそういうゆるさがある。

荷物をもったまま、会議室に向かった。


教育省は、このように分かれているらしい。

各分野から長と副が出席した、大規模な会議を開いてくれた。


①基礎教育局(幼児教育・初等教育)

②中等教育局(中学校・高校教育)

③職業教育・技術教育局

④成人識字・国家言語推進局

⑤人事局(教師の採用・研修)

⑥計画・統計局(教育政策の評価・記録管理)


もちろん、集合率は非常に悪い。

大臣が呼びかけたにもかかわらず、仕事を都合に何名も遅れてきていた。


まあ、いきなり来た小娘を歓迎しろという方が酷やな。


待っていてもしょうがないので、挨拶をそこそこに各局の現状と課題を伝えてもらう。


①基礎教育局=学力不足と格差

②中等教育局=進学率と施設不足

③職業教育局=職業訓練校と労働市場とのミスマッチ

④成人識字局=成人識字率の低さ

⑤人事局=教師不足と研修不足

⑥計画局=記録不足による政策難


どこもお金がかある話ばかり。

今はまだ大蔵省に賢聖である桜さんが派遣されてない。


まずは自分たちで何とかできるようにしないと。


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