登場人物 「銀河皇帝のいない八月」編
シリーズ第1作「銀河皇帝のいない八月」の登場人物一覧です。
本文中に名前が出てくる人物に絞ってあります。
結末や後の展開、続編に関わる記述はありませんので、安心してご参照ください。
並びは本編における登場順です。
●遠藤空里
地球人女性。17歳。
女子高生。弓道部員。
やや朴訥とした淡白で奥手の少女。
何をやっても続かない自分にジレンマを感じている。
高身長(171センチ)にコンプレックスを持ち、自分より小さくて可愛い者が男女問わず好き。
地球に襲来した銀河皇帝を弓で射殺したことから、法典の定めによって皇位継承者となり、即位のため銀河帝国へ旅立つ。
●高橋美愛菜
地球人女性。16歳。
女子高生。帰宅部員。
遠藤空里の親友。
明るく、好奇心旺盛な少女。
物事にこだわらないサッパリした性格で、悩む空里を自分なりのやり方で励ます。
●シェンガ
猫型人類ミン・ガンの男性。
反骨精神旺盛だが、義理堅い戦士。
最新兵器の扱いに長け、宇宙船の操縦もこなす。
銀河帝国に反乱を起こし、仲間と共に地球へ逃亡してきた。
空里に命を救われたことで、行動を共にするようになる。
●ゼン=ゼン・ラ二〇四世
男性。二十代後半。
銀河帝国皇帝。
傲岸不遜で自信過剰な専制君主。
ミン・ガン討伐と人造人間軍団の試験運用を兼ねた遠征で、地球に侵攻する。
●ネープ三〇三
男性。13歳。
数千年に渡り銀河皇帝と帝国法典を守護してきた「ネープ」と呼ばれる戦士の一人。
超人的な知能と身体能力を備えた「完全人間」。
冷静沈着で感情に流されず、任務に忠実な特級クラスの戦士。
人造馬キャリベックに合体騎乗することで、宇宙艦に匹敵する戦力を備えた親衛機動兵士「メタトルーパー」となる。
皇位継承者となった空里を護るために戦うが、やがて単なる主従関係を超えた絆を持つようになる。
空里は彼を「ネープ」とだけ呼ぶ。
●ジアレギ将軍
男性。五十代。
銀河帝国宇宙軍将官。皇帝一族ラ家の忠臣。
主君を亡き者とした空里抹殺を画策する。
●ジューベー
人造人間軍団ゴンドロウワのチーフ。
身長約3メートル。
高い戦闘力と指揮能力を持つ。
主君、銀河皇帝の死によって命令系統がリセットされ、ネープや空里に付き従うようになる。
名前は、空里が時代劇に登場する武将から付けた。
●ユリイラ=リイ・ラ
女性。三十歳前後。
通称、レディ・ユリイラ。
銀河皇帝ゼン=ゼンの姉にして、第一公家ラ家の当主。
常に顔の上半分をマスクで隠している仮面の貴婦人。
高い知性と指導力、人を惹きつけるカリスマ性を併せ持つが、時として冷酷非情。
目的のためには手段を選ばない大胆さと残酷さを発揮する。
弟の仇である空里の命を狙う。
身長2メートル。
●ダキトー
ラ家の執事。
金属製の体を持ち、ロボットかサイボーグなのか定かでない。
レディ・ユリイラの世話係。
●レ=イ・ツェガール大公
男性。六〇代。
銀河帝国元老院議長。
かつては銀河皇帝を輩出したこともある、高名な公家ツェガール一族の当主。
長い白髪に白い髭を蓄えた長身の貴族。
空里の皇位継承権を検証する。
●ネープ一四一
男性。四十代。
銀河皇帝と帝国法典を守護するネープの長。
三〇三や他のネープたちと全く同じ遺伝子を持っている。
法典の定めに従い、空里の即位をサポートする。
●ミ=クニ・クアンタ卿
男性。六十代。
元老院議員で主席重力導師。
スキンヘッドの好々爺で、立場ににあわぬくだけたな言動をするが、鋭い洞察力と人間観察眼の持ち主。
偶然から空里と行動を共にすることになり、彼女の即位を援助する。
●ポリュシュク女公
昆虫型人類インピッドの女性。
元老院議員。
帝国の行政システムを司る。
●ケイト・ティプトリー
地球人女性。31歳。
赤毛の白人。CNNの海外リポーター。
日本語を流暢に話し、特ダネのためには大胆に行動する。
日本政府の封鎖を突破して空里へのインタビューを試みるが、成り行きから共に銀河帝国へ旅立つことになる。
●ネープ三〇二
女性。13歳。
銀河皇帝を守護するネープの一人。
三〇三よりも一つ早く分娩システムから誕生した少女。
有能だがネープとしては異常なほど奔放な突然変異体。
空里に強い興味を示し、付き従う三〇三に気を配る。
●エンザ=コウ・ラ
男性。二十代半ば。
銀河帝国宇宙軍星威将軍の地位に就く、銀河皇帝とレディ・ユリイラの従兄弟。
智謀に長けた狡猾な青年。
知能を増進させる薬品「メセビンガス」の常習癖がある。
ラ家の本丸、サロウ城で軍の指揮を執っていたが、突然城下に現れた空里を捕えるべく奔走する。
やがて、彼女を倒すことで自らが皇位継承権を得るという野望を抱く。
●ハル・レガ
男性。三十前後の青年に見えるが実年齢は不明。
超時空生命体「それ以外の者」の一人。
元宇宙海賊で、偽装、潜入、ゲリラ戦のプロだが、物腰は紳士的。
サロウ城市の地下で窮地に陥った空里を救い、捕えられたネープ三〇三の救出に協力する。
●サーレオ
女性。十歳前後の少女に見えるが実年齢は不明。
「それ以外の者」の一人。
長い金髪の巻き毛にルビーのような赤い瞳を持つ美少女だが、実はとても長い時間を生きているダダのリーダー格。
物腰穏やかで理知的。
巨大な黒い石の体に人間の体が埋め込まれた姿をしている。
サロウ城市の地下で空里と会見。
即位の支援を約束するが、その真の目的は謎。
●トワ
女性。年齢不詳。
「それ以外の者」の一人。
ブロンズ色の肌に白眼のない瞳。
髪の毛の代わりに、触手を頭にいただく。
他のダダたち同様、物静かで穏やかな性格。
サーレオの世話係をしているらしく、ホウティーという不思議な飲み物を淹れる。
●ネープ八四四
女性。八歳。
ネープの一人。
ネープ三〇二の部下。
基本教育修了後、三〇二の指導を受けながら働いている。
空里たちの惑星〈青砂〉への到着を三〇二に報告する。
●コルーゴン将軍
男性。四十代後半。
星威将軍エンザ=コウ・ラの艦隊副官。
三代にわたってラ家に仕えてきた軍人家系出身。
色黒の偉丈夫。
空里を追跡する第八十七機動艦隊の指揮を執る。
その過程で、空里を倒し皇位継承権を掠め取ろうとするエンザに、彼女との対決の証人となることを命じられる。
お気づきでしょうか。
どうでもいいことですが、この小説、登場人物に地球人の男性が一人もおりません…
( ゜д゜)