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滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~  作者: スサノワ
6:拡張DLCと、栽培バグ

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739/744

739:大女神像の間にて、雑然の極み

 (まった)(もっ)て、いつものことだがぁ――

 (やす)む間もなく、厄介(やっかい)ごとの(ほう)から寄ってきやがる!


 おれが開けた(かたな)柄頭(つかがしら)――ガッチィン♪

 おにぎりが振りかぶる、(いも)が詰まった木箱(きばこ)――ボッゴォン♪

 ぼとぼとぼとりっ、ごんごろろろっ!

 日本刀(かたな)は抜けず、(はこ)から(いも)がこぼれ落ちた。


「っふう――――双方武器(そうほうぶき)(おさ)められよ、フムン!」

 おれと黄緑色(おにぎり)(あいだ)に、割り込んだ(・・・・・)のは――

 (つの)が付いた(いか)つい甲冑(かっちゅう)を着た、大男(おおおとこ)だった。


「(シガミー、気をつけて下さい。強化服自律型(シシガニャン)一号(いちごう)〝おにぎり〟と、シガミーの挟撃(きょうげき)を受けて傷一(きずひと)つ付かない武器防具(ぶきぼうぐ)は――(こう)レア度の(もの)(かぎ)られま())」

 ああ、わかってる。もちろんそんな武具(そうび)を身に(まと)やつぁ、相当(そうとう)手練(てだ)れだ。

 (こえ)からすると(わか)くはなさそうだが――ぅぬ?

 いやまて……この(つの)ぉ、どっかで――


「シガミー、居たニャー!」

 大女神像(だいめがみぞう)の間に(おお)きく(まる)く、引かれた白線(はくせん)

 その内側(うちがわ)(ひかり)を放つ転移陣(てんいじん)から――


「あれって、ガムランの(ねこ)魔物(まもの)!?」

本当(ほんとう)だっ! ね、(ねこ)魔物(まもの)だっ!」

(わたし)はカブキーフェスタの(とき)に、見たことありますよ♪」

 ――どやどやと(ひと)が湧いて出た。


 ガッチャガッチャガチャガチャッ――ドタドタドタタタッ!

 それは、(いか)つい得物(えもの)を引っさげた、集団(しゅうだん)


▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)▼▼▼(ピピピッ♪)――』

 (おそ)らくは冒険者(ぼうけんしゃ)――うるせぇ切っとけ!

 ふぉん♪

『>敵意は感じませんが、武装した者の数は総勢26名』

 それと武装(ぶそう)してない連中(れんちゅう)――動体検知(モーショントラッカー)されてないのが、ひのふの…5(にん)


「ニゲルたちト入レ替わりニ、ガムラン(ちょウ)かラ転移(てンい)してきたヨうで()

 おう、どうやらぁそぅらしいぜ。

 猫耳族(ねこみみぞく)五月蠅いの(かおなじみ)も居るしな。


 ふぉん♪

『ヒント>ブックマーク済みの装備を、2個検出しました』

 耳栓(ヘッドセット)から(とも)赤光(ひかり)。目の(まえ)(ひろ)がる、画面表示(がめんひょうじ)最下部(いちばんした)

 そんな一行表示(ティッカー)に、目を止めた。


 ふぉふぉん――チカチカチカ♪

『天角シリーズ一式【漆黒・義】

 防御力1988(+970)。最強防具と謳われる甲冑一式。

 条件効果/【義】エリアボスとの戦闘時において、

     パーティーメンバー全員のHPが緑ゲージの時に、

     攻撃力と自然回復力が最大で300%UP』

 ヴュパッと(あら)れたのは、光の板(ダイアログ)

 こいつぁ――あの時(・・・)(やつ)か。


 ふぉふぉん――チカチカチカ♪

『風のロッド【風属性】

 芯で当てると風魔法|(小)が発生。

 攻撃力130/追加攻撃力10。

 装備条件/なし』

 もう一枚(いちまい)(ほう)にも、見覚えがある(・・・・・・)


 と言うことは、此奴(こいつ)らは――

 ガムラン(ちょう)隣町(となりまち)城塞都市(じょうさいとし)オルァグラムの冒険者(ぼうけんしゃ)たちだ。

 〝シガミー(おれ)〟の(かり)姿(すがた)である〝烏天狗(ぼく)〟が、世話(せわ)になったというか……世話(せわ)をしてやったというか。

 (やま)と積まれた(こわ)れかけの装備(そうび)を、〝伝説(でんせつ)職人(しょくにん)〟スキルで(なお)してやったことがある。


「ギルド(ちょう)! いきなり(はし)り出さないで(くだ)さい!」

 ギルド受付嬢(うけつけじょう)制服(せいふく)に身を(つつ)む、背の(たか)(ほう)が――

 おれたちを止めた、〝厳つい角付き(ギルドちょう)〟に駆け寄る。


「ぎゃっ、リオレイニアさん!?」

 (おな)じくギルド受付嬢(うけつけじょう)制服(せいふく)に身を(つつ)む、背の(ひく)(ほう)が――

 猪蟹屋番頭(リオレイニア)を見るなり、飛び上がった。


「なんだってっ!? 絶世(ぜっせい)美女(びじょ)噂名高(うわさなだか)い!?」

「どこだどこだっ!? (おれ)にも見せろ!」

 わいわいわいわい、がやがやがやがや!!


「ヴヴヴッ!」

 ふぉん♪

『ルガレイニア>杖よ!』

 また(こえ)心の中(ティッカー)が、(ぎゃく)だ。

 (もと)から大女神像(だいめがみぞう)の間に居た、おれたち。

 その輪から一瞬(いっしゅん)で、進み出たメイド。

 その(かお)には(あた)りの景色(けしき)(うつ)し込む、ルガ蜂のような眼鏡(ルガーサイト)が張り付いている。


「ぎゃっ!? (はち)よ!」

「でかっ!? (はち)魔物(まもの)かっ!?」

「どこから(あらわ)れた!?」

総員(そういん)――! 戦闘態勢(せんとうたいせい)――!」

 角付(つのつ)きが号令(ごうれい)を掛け、(すさ)まじい(はや)さで駆け(もど)った!

 ありゃぁ、なんかのスキルを使(つか)ってるな。

 ウチの蜂女程(ルガレイニアほど)じゃないが相当(そうとう)(はえ)ぇぞ。


 ジャキジャキ、ガシャガシャガシャガシャッ!


「あら? ヴヴッ――ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ?」

 ふぉん♪

『ルガレイニア>あら? お相手、いたしましょうか?』

 まてまて、(なに)その口元(くちもと)

 なんで狐耳の姫さん(リカルルさま)と、やり合った(とき)みたいに――(たの)しそうなの?


 あーもー、だから。

 どうしてこう、厄介(やっかい)ごとの(ほう)から寄って行きやがる(・・・・・・・・)のか!

 ふぉん♪

『>>ルガレイニアが好戦的なのは意図的に作り出された臨戦態勢、マインドセットによるものと思われ』

 臨戦態勢(マインドセット)? 戦装束(いくさしょうぞく)いや、鉢巻(はちまき)きや(たすき)って(かん)じか。


「――坊主(ぼうズ)驚異(きょウい)理解(りかイ)()――」

 この迅雷の声(へんじ)は、念話(ねんわ)でも地声(じごえ)でもなく。耳栓(ヘッドセット)からの音声通話(おんせいつうわ)だった。

 (ちか)くに狐耳(きつねみみ)の、お貴族(きぞく)さまでも居るのか?

 アーティファクトである迅雷(ジンライ)が、念話(ねんわ)使(つか)うと――

 暗殺(あんさつ)道具(どうぐ)間違(まちが)えられて、(かえ)り討ちにされる。

 だから画面越(がめんごし)しの一行表示(テイッカー)や、こうした耳栓越(ヘッドセットご)しの(こえ)(はなし)をしなきゃならねぇときがあるんだがぁ――


「――やぁかぁまぁしぃ!――」

 此方(こっち)小声(こごえ)で、怒鳴(どな)りかえした。

 (いま)ココには、リカルルやルリーロを(はじ)めとした、狐耳族(きつねみみ)見当(みあ)たらねぇ。

 それに生身(なまみ)のおれが念話(ねんわ)使(つか)っても、暗殺(あんさつ)道具(どうぐ)(おも)われることはない。

 ないのだが、つい反射的(はんしゃてき)怒鳴(どな)っちまったのだ。

 小声(こごえ)でも耳栓(ヘッドセット)から突き出た(ちい)さな機械腕(マイク)が、ちゃんと(こえ)伝えて(ひろって)くれる。


 おれは「やれやれ、(まった)く」と一歩(いっぽ)、踏み出す。

 あの蜂のお化け(ルガレイニア)を止められるのは、ココには――

 おれか、猫の魔物風(おにぎり)くらいしか居らんからな。


「みゃぎゃぎゃやー!?()

 黄緑色(やつ)必死(ひっし)に、こぼれた(いも)(ひろ)(あつ)めている。

 ならおれが、蜂女(はちおんな)を止めるしかねぇ。

 ルガレイニアとは、まだ手合(てあ)わせしたこたぁねぇがぁ――

 奥方(ルリーロ)さまや女将(おかみ)さん並みの強敵(きょうてき)なのは、間違(まちが)いない。


 さて、日本刀(こいつ)じゃ荷が(おも)いか――すぽん、ヴッ♪

 おれが日本刀(かたな)仕舞(しま)って、仕込(しこ)錫杖(しゃくじょう)を取り出したとき。


 うぉぉおぉぉぉぉおおぉぉおぉおおぉおぉおぉおおぉおぉぉぉおぉぉおおおぉっ!!!!

 ドカドカドカドカッ、ガッシャガシャガシャガシャン!

 大女神像(だいめがみぞう)正面入(しょうめんい)(ぐち)から、大勢(おおぜい)足音(あしおと)(せま)ってきた!


「そこまで! (こう)御前(ごぜん)である!」

 モサスササササァァ――――モサスササササァァ――――!!

 見物客(けんぶつきゃく)ごと(なみ)のように、モサモサ神官(しんかん)が分かれていく。


全員武器(ぜんいんぶき)(おさ)めよっ――!」

 (あらわ)れ出でた人物(じんぶつ)が、精悍(せいかん)(こえ)を張り上げた!

 結構(けっこう)(かず)(へい)(したが)えた、その(ひと)は――


「ラ、ラウラルさまっ――!?」

 前掛け(エプロン)物入れ(ポケット)から魔法杖(ふとつえ)を、喜々(きき)として取り出そうとしていた――

 蜂女(ルガレイニア)眼鏡(かお)から――ヴュゥン♪

 毒気(いろ)が抜けた。


 (いま)まさに大立(おおた)(まわ)りを繰りひろげようとしていた、一切合切(いっさいがっさい)も――ガチャ、ガシャン!

 武器(ぶき)(おさ)め――ズザムッ!

 一斉(いっせい)片膝(かたひざ)を突いた。

 ソレは真逆(まさか)の、コントゥル辺境伯爵(へんきょうはくしゃく)さまだった。


 ふぉん♪

『人物DB>ラウラル・ジーン・コントゥル辺境伯爵

      コントゥル家現当主』

 詰まる(ところ)辺境伯名代(ルリーロさま)旦那(だんな)であり――

 魔物境界線代表(ガムランだいひょう)リカルルの父上(ちちうえ)である。


「へへぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~!」

 おれも勿論(もちろん)錫杖(しゃくじょう)(ほう)り出して平伏(ひれふ)した。


   §


「こちらを参照(さんしょう)してくださ()

 ちゃぶ(だい)(うえ)(ただよ)青板(スマホ)

 その(うえ)に立つのは、(ちい)さな青光(やつ)


 ヒュパッ♪

『大森林バウト投票金額一位/アリゲッタ辺境伯領当主:ポテリュチカ・アリゲッタ』

 またもや大写(おおうつ)しにされる、(くだん)項目(こうもく)

 お館さま(とのさん)耳栓(みみせん)(わた)してあるが、(いま)は付けていないようだ。

 それでも見ることが出来(でき)る、この〝空間表示(くうかんひょうじ)〟とやらを見た――

 参謀殿(さんぼうどの)が「ひっ――――!?」

 つい(さっき)のリオレイニアのように、(いき)をのんだ。


「なるほどのぉ。そういうことになっておったのじゃな?」

 (あご)をさすり、(うな)辺境伯(との)さま。

 まさか地べたに(すわ)らせる(わけ)にはいかんので、フカフカの座布団(ざぶとん)を出してやった。

 胡座(あぐら)をかいた、その(ひざ)(せわ)しなく(うご)いている。


「こちら、女神像(めがみぞう)カスタマーサービスアシスタントです。お手伝(てつだ)出来(でき)ることはありませんか()

 (あお)(ひか)(ちい)さな、おにぎり(・・・・)みたいな(やつ)が――

 ピタリと(とま)り、辺境伯(とのさん)見上(みあ)げ、そう(のたま)った。

 その凹凸(おうとつ)のない(かお)には、また目と(くち)現れていて(・・・・・)――

『(I_I)』『(>_<)』

 時々(ときどき)、ぱちくりと目を閉じたりしている。


「では、大陸全土(たいりくぜんど)(まかな)うほどの一大(いちだい)穀倉地帯(こくそうちたい)であるアリゲッタ(りょう)危機(きき)(さい)し――即座(そくざ)出陣可能(しゅつじんかのう)なアナタ(がた)、オルァグラムの冒険者(ぼうけんしゃ)たちが派遣(はけん)されたと、言うことなのですね?」

 蜂女(はち)を止めた絶世の美女(リオレイニア)が、ギルド職員(しょくいん)たちへ確認(かくにん)している。


 ふぉふぉん♪

『龍脈通信プロトコル>【レディ・トゥ・デプロイメント】

           <ガムラン町冒険者ギルド支部職員>

           <城塞都市オルァグラム冒険者ギルド支部職員>

           <城塞都市オルァグラム冒険者有志/グループ一班>

           <ジウェッソン村冒険者ギルド出張所職員>

           <ジウェッソン村冒険者有志/グループ全班>

           <ティツラ街道中央陸橋冒険者ギルド支』

 大女神像横(だいめがみぞうよこ)の〝猫の置き物(ジュークボックス)〟から、(なに)かの一覧(リスト)が飛び出した。

 大方(おおかた)五百乃大角(いおのはら)指示(しじ)なんだろうがぁ……あの野郎(こんさい)め。

 此方(こっち)には連絡(れんらく)ひとつ寄越(よこ)しやがらねぇで、(なに)をしてやがるんだぜ。


「はいっ! そうですっ、リオレイニアさん!」

 背の(ちい)さい(ほう)受付嬢(うけつけじょう)が、背筋(せすじ)を伸ばした。

(みぎ)(おな)じく!」「(まえ)(おな)じく!」「(ひだり)(おな)じく!」

 それに(なら)うのは、男性職員(だんせいしょくいん)たち。


「にゃっふっふっふっふぅー♪ ニャミカ推参(すいさん)ニャ!」

 猫耳族(かおなじみ)が寄ってきた。

「ふぅーぃ。ルコルわぁ、どーした?」

 いつも一緒(いっしょ)に居るはずの、ルコル少年(しょうねん)姿(すがた)が無い。


 リカルルの縁者(えんじゃ)であるルコル少年(しょうねん)経営(けいえい)する〝喫茶店(カフェ)ノーナノルン〟は、城塞都市(オルァグラム)に有る。

 (いま)はガムラン(ちょう)猪蟹屋二号店(うちのみせ)手伝(てつだ)ってくれていて、喫茶店(ノーナノルン)休業中(やすみ)だ。

 ソコの店員(てんいん)である猫耳族(ねこみみぞく)(むすめ)ニャミカ。


役立(やくた)たずは、置いてきたニャァ♪」

 何故(なぜ)指先(ゆびさき)から(つめ)をニョキリと伸ばし、自分(じぶん)(くび)を掻っ切る仕草(しぐさ)をする。


「――ルコルさまはガムラン町代表(ちょうだいひょう)と、二号店店長(にごうてんてんちょう)取り押さえられた(・・・・・・・・)ようですよ」

 リオレイニアが、そう告げてきた。

 ガムラン代表(だいひょう)はリカルル。二号店店長(にごうてんてんちょう)はニゲル青年(せいねん)

 給仕服姿(メイドすがた)猪蟹屋番頭(リオレイニア)背後(はいご)に付き(したが)う、冒険者(ぼうけんしゃ)ギルドオルァグラム支部職員(しぶしょくいん)たち。


 なるほど。大方(おおかた)転移陣(てんいじん)順番(じゅんばん)を待っていたら――

出会(であ)(がしら)に、取っ捕まっちまった(・・・・・・・・・)って(わけ)か」

 ルコル少年(しょうねん)大森林(だいしんりん)へ連れて行ってやれなかったし、ちぃとかわいそうな気もする。


大丈夫(だいじょうぶ)ニャン。軍資金(ぐんしきん)と、お買い物リスト(・・・・・・・)(あず)かってきたニャン♪」

 なるほど。(くび)から提げた(おお)きな革袋(さいふ)から、(なに)かの紙ぺら(チラシ)がはみ出してる。

『――ル・カーニバ――』

 (なん)だか分からんがぁ、十中八九(じゅっちゅうはっく)

 ルコルとニャミカが興味(きょうみ)を持ちそうな、魔法具(まほうぐ)(かん)する(まつ)りでも有るのだろう。


「んぁ?」

 なんだぜ、背中(せなか)を引っ張られた。

 振り(かえ)ればレイダたちに(ささ)えられた、巻き毛の大食らい娘(・・・・・)が――


「シ、シガミーちゃぁん!」

 (あお)(かお)をして、(いま)にも(たお)れそうだった。

 (だれ)が、シガミーちゃんか!

レディ・トゥ・デプロイメント/出動準備態勢。装備が万全で出撃可能な状態のこと。

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