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滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~  作者: スサノワ
5:大森林観測村VSガムラン町

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733/744

733:大森林バウトのゆくえ、一刀両断さらば殲滅のビッグモクブート

「へっへぇーん♪ とっておきのぉ(なか)のぉ、とっておきぃー! あたくしさまである女神御神体の収納魔法(・・・・・・・・・・)おぉー、使(つか)ったわのょん()

 ヒュゴゴォォォォォッ――――!!!!


(なん)だとっ、そんな便利(べんり)収納魔法(もの)があるなら、これまでにもぉ、(たす)かったことがぁ、(やま)ほどあっただ――――ニャァ♪」

 ヒュゴゴォォォォォッ――――!!!!


「(――なんて、言ってる場合(ばあい)じゃねぇっ!!!!)」

 念話(ねんわ)時間(とき)を止めた。止めんと落ちる!

 ブワッサ、バァサササササァ――――(すげ)(かぜ)だぜ!

 (きゅう)斑色(じめん)が消えたせいで、巻き込む(かぜ)(あお)られる!


「うぉを――おぅ――!?」

「なん――さね――!?」

 虎型(おれ)一緒(いっしょ)に落ちる、工房長(ノヴァド)女将(おかみ)さん。


「ヴッ――きゃ――ぁ!?」

 そんな(こえ)につい、見上(みあ)げちまった!

 まくれ上がる猪蟹屋(ししがにや)制服(せいふく)(あら)わになる蜂女(ルガレイニア)(しろ)両足(あし)

 おれは咄嗟(とっさ)(くび)を曲げ、工房長(こうぼうちょう)のむさ(くる)しい髭面(つら)(おが)む。

 巻き上がる(ひげ)で、(かお)がまるで見えん。


「(ふふーん、(ざん)(ねん)っでぇしぃたぁ♪ (なん)でもかんでもにわぁ、使(つか)えーまーせーんーのーでー())」

 『(ಠ︹ಠ(のぉでぇ))¹』

「(なんでだぁ!?)」

 (なん)だぁその(つら)ぁ、止めんかぁ――!


「(だって、この収納魔法(インベントリ)にわ無尽蔵(むじんぞう)(はい)るけどさ、一度入(いちどい)れたらソレしか入れられなく(・・・・・・・・・・)なっちゃう(・・・・・)ものっ())」

 『┐( ̄へ ̄ )¹┌』


「(はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!? お(まえ)さまめーっ――そんな大事(だいじ)なもんおぉー、一瞬(いっしゅん)躊躇(ちゅうちょ)もなく使(つか)っちまいやがって――!)」

 そもそも御神体(ごしんたい)に、そんな機能(きのう)わぁ付けとらんぞぉ!?

 絵で板(エディタ)使(つか)って御神体(ごしんたい)作った(・・・)のは、(なに)(かく)そう、おれだ。


 工房長(こうぼうちょう)と――「ぎゃ――おぅぉ――!?」――目が合った!

 あの豪快(ごうかい)益荒男(ますらお)が、相当慌(そうとうあわ)ててやがる。

 そりゃそうだ。このままいきゃぁ――10(びょう)もたたずに地にめり込む!


「((もと)MSP(メガミスキルポイント)減少(げんしょう)(ふせ)ぐために作成(さくせい)された、依代(よりしろ)ですが――イオノファラーが拡張した(・・・・)特別(とくべつ)機能(きのう)多数(たすう)確認(かくにん)されていま())」

 特別(とくべつ)機能(きのう)だとぉ?

 女将(おかみ)さんとも――「ひゃ――あぁ?」――目が合った!

 此方(こっち)は、まだ余裕(よゆう)がある。

 流石(さすが)現役(げんえき)の――魔導騎士団(まどうきしだん)総大将(そうだいしょう)さまだぜ!


 工房長(ノヴァド)女将(おかみ)さんは、迅雷(おまえ)(なん)とか出来(でき)るか?

「(はい。強化服(きょうかふく)特撃型改(とくげきがたかい)使用(しよう)しま())」

 よし使(つか)え。其方(そっち)(まか)せるが――

 ヴヴッ――ポキュリンと空中(くうちゅう)(あらわ)れる、(あわ)青色(あおいろ)と、(むらさき)がかった紅色(べにいろ)

 二匹(にひき)強化服(シシガニャン)特撃型改(とくげきがたかい)が、空中(ちゅう)をジタバタと(およ)(はじ)める。


「(――特別(とくべつ)機能(きのう)てぇのわぁ、どうことだぜ?)」

 どういうことだぜ?


 ふぉん♪

『>>女神御神体の隠された機能>

   ①私、迅雷の収納魔法に御神体の体を格納。

    ソレを利用した、事実上の転移魔法。

   ②格納された御神体のアイコンで、

    収納魔法内部の食材を食せる(但し味はしない)。

   ③短期的な枝分かれ可能。

    ※茅野姫による、仮想化女神御神体|(視認不可)生成。

 NEW>④大量発生した〝超特選マドゥラーキノコ【区域】〟を、無限に格納。』


「(五百乃大角(いおのはら)の、要らん芸(・・・・)のことか!)」

 (めし)を食うことも、()(ひと)つだ――ふぅぃ、まったく。


「ブモッ――ボファッ!? ブモゴ――ファヴォ――ファァァァァ――ァァァァァッ――――!」

 おれが溜息(ためいき)(ひと)()いたら(なん)でか、大人(おとな)しかった巨大猪エリアボス(いき)を吹き(かえ)した!

 (さき)と変わらず、(すさ)まじい咆哮(ほうこう)


「ブモゴ――――――!」

 これで、二鳴き目(・・・・)――三回鳴(さんかいな)かれりゃ、また(きのこ)で埋もれちまう。

「(五百乃大角(いおのはら)ぁ、斑茸(きのこ)が出たらぁ格納し(しまっ)てくれやぁ!)」

 ヴッ――――ぶわさささささぁぁぁぁっ!

 迅雷式隠(じんらいしきかく)(みの)を身に(まと)う――(かぜ)に乗れば、落ちずに済むし――

 (なに)より、巨大猪(てき)上空(うえ)を――確保出来(とれ)る。


「(それわぁ無理(むり)なぁ、ご相談(そうだん)わよ())」

「((なん)でだぁ!?)」

 (かぜ)をつかんだおれや、(つえ)(ほうき)に乗る二人(ふたり)を置いて――

 次第(しだい)に落ちていく、二人(ふたり)(かか)えた特撃型改(シシガニャン)たちと、ソレを見守(みまも)迅雷(ジンライ)

 そんな様子(ようす)(うつ)り込む『('_'(アイコン))¹』が、此方(こっち)見上(みあ)(くび)(かし)げた。


「(あたくしさまの収納魔法具(インベントリ)わぁ、中身(なか)空っぽにしないと(・・・・・・・・)次が入れられません(・・・・・・・・)ので、悪し辛酢(からず)ぅ――())」

 開いた(くち)(ふさ)がらん。如何(どう)して此奴(こやつ)こうも(・・・)――(まま)ならんのか!


「(シガミー、活路(かつろ)(ひら)けたことに注目(ちゅうもく)しては? あと一鳴(ひとな)(はん)猶予(・・)がありま())」

 おれは念話中(ねんわちゅう)でも良く(うご)く目を、まだとおい地面(じめん)へ向ける。

 巨大猪(やつ)の目は見えんが……まるで(あきら)めてやがらねぇ!

 最後(さいご)(ちから)を振り(しぼ)り――(ちから)(かぎ)りに(さけ)びやがる!


「(ウカカカカカカッ――そうだぜ♪)」

 エリアボスってなぁ、御山(おやま)大将(たいしょう)っだろ?

 そうでなくてわぁ(・・・・・・・・)道理(どうり)(とお)らん。


「(はい。ガムラン(ちょう)のエリアボスであるリカルル・リ・コントゥルを討伐(とうばつ)したので、ガムラン(ちょう)エリアにおけるボスホルダー(・・・・・・)は、暫定的(ざんていてき)にシガミーのままで())」

 ふぉん♪

『>>相手にとって、不足は無いかと』

 よせやぃ! おれぁ、魔物(まもの)じゃねぇぞぉ!?

 それを言うなら狐耳の姫さん(リカルル)も、ああ見えて(じつ)わぁ魔物(まもの)ではない。

 辺境伯名代(ははおや)(ほう)わぁ、(れっき)とした……化け狐(まもの)だがなぁ。


「――ゴファヴォ――ファァァァァ――ァァァァァッ――――!」

 変異種(バリアント)と化す(ほど)丸々(まるまる)と肥え(ふと)った、巨大猪(きょだいいのしし)

 大森林(だいしんりん)エリアボス、〝殲滅(せんめつ)のビッグモクブート〟。

 見れば(よこ)たわる巨体(きょたい)(まわ)り――

 魔弾タイフーン(タター・ネネルド)(くだ)かれた巨石(きょせき)が、散乱(さんらん)してる。


 地に降り立ち、そのままバラバラに逃げていく特撃型改(シシガニャン)たち。

 〝血縁僧(ちえんそう)〟を(ひろ)いに行くのか、迅雷(ジンライ)二匹(にひき)から(はな)れたとき――

▼▼▼(ピピピッ♪)』『▼▼▼(ピピピッ♪)』『▼▼▼(ピピピッ♪)』『▼▼▼(ピピピッ♪)

▼▼▼(ピピピッ♪)』『▼▼▼(ピピピッ♪)』『▼▼▼(ピピピッ♪)』『▼▼▼(ピピピッ♪)

 動体検知(アクティブトラッカー)(なに)かを、(とら)えていく。


「「「「「「「「プギギギッィ、ブモォォォォォォォッォォォォォォッ!!」」」」」」」」

 巨石(いわ)欠片(かけら)をバガンと割り、(なか)から(うごめ)(あらわ)れたのは――

 無数(むすう)瓜坊(うりぼう)たちだった。


 工房長(こうぼうちょう)手近(てぢか)瓜坊(モクブート)を、鉄塊(てっかい)のような金槌(まほうつえ)で打ちつけ――

 女将(おかみ)さんが逃げる瓜坊(うりぼう)へ、雷撃(いかづち)(ほとばし)らせる!

 二人(ふたり)とも特撃型改(シシガニャン)操作(あつかい)を、(わす)れてねぇようだな。

 (もっと)も、(さき)を行く(やつ)が居ねぇから、何処(どこ)かで止まっちまうかもしれんがなぁ。


 ――――――――ォォォォォォォォオォォゥゥゥゥン!

 (あた)りが騒然(そうぜん)とする(なか)、おれは上空(じょうくう)をグルンと一回(ひとまわ)りした。

 迅雷式隠(じんらいしきかく)(みの)仕込(しこ)んだ機械腕(プロダクトアーム)が、姿勢制御(しせいせいぎょ)もやってくれるから――

 心持(こころ)を、直下の敵(エリアボス)集中出来(しゅうちゅうでき)る。


 周囲(しゅうい)喧騒(けんそう)は消え――ォォン。


 ふむ、この間合(まあ)い。

 巨大猪(エリアボス)(くび)までの距離(きょり)と、太首(くび)(はし)までの長さが(・・・)――


 ガムラン(ちょう)(しん)ギルド支部(しぶ)土台(どだい)を掘り抜いて――

 土壁(はし)から反対側の土壁に(はしまで)(はな)った〝滅の太刀(・・・・)〟。

 丁度(ちょうど)あれくらい(・・・・・)なのだ。


 ヴッ――錫杖(しゃくじょう)を取り出し、その(あたま)をつかむ。

 ぎゃりりりぃぃぃぃぃん♪

 鳴る鉄輪(てつわ)


 (わざ)()は無ぇがぁ――さしずめ〝(めつ)〟の太刀(たち)

「(シガミーのバイタルに、〝(めつ)太刀(たち)波形(はけい)検出(けんしゅつ)()

 ふぉん♪

『>>【滅反応】を検出。動作半径に注意してください』


 しゅっかぁ――――ん♪

 しずかな剣筋(けんすじ)

 修行(しゅぎょう)のさなか一度(いちど)きり、目のまえを(とお)りかかった(とり)を切った。

 その境地(きょうち)――この体現する体(シガミーのからだ)なら、無我(むが)自我(じが)もねぇ。

 立ち(どころ)何度(なんど)でも、繰り出せる。

 (なん)なら強化服(シシガニャン)を着た迅雷(ジンライ)にも使(つか)えるように、〝滅モード化(・・・・・)〟してあるくらいだ。


 ――――――かちん!

 おさめた(かたな)

 巨大猪(エリアボス)の――(おお) / (くび)

 ズ――レる視――界(しかい)


 巨体(きょたい)が、縦一文字(たていちもんじ)に斬りつけられ――――地を、(くう)を、揺らした!


 どごごごごごごごごずずずずずずずずずずずずずずずずががががっががががががががががっがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっどごごごごずずずぅむむん!

 轟音(ごうおん)。それ自体(じたい)破壊力(ATK)を持つ、埒外(らちがい)(ことわり)


「シガみー、自重(じチょう)とイう言葉(こトば)(おボ)えル必要(ひつヨう)があるのでワ――()

 やかましぃと言いたいところだが、上空(うえ)からの振り下ろしの滅の太刀(・・・・・・・・・・)


 ボッゴゴゴゴォォォォッ――――ガァァッァァァァァァァァンッ!!!!!!!!!!

 (しず)大地(もり)。あと(なん)でか――(そら)裂けた(・・・)

 (なが)れる(くも)まで、真っ(ぷた)つの有様(ありさま)

 こいつぁ駄目(だめ)だ。

 人界(じんかい)塵芥(じんかい)と化す、滅びの太刀(・・・・・)だぜ!


 ヒュヒュヒュン――ポギュ、ザクッ!

 吹っ飛んだ(ヤツ)剛毛(くびげ)が、虎型(おれ)(あし)(つらぬ)いた!

()っってぇぇ――――ニャァ!?」

 つい、咄嗟(とっさ)(あし)(ふせ)いじまった!


 ヴォォゥン♪

 表示(ひょうじ)される虎型(ふく)と、中の人(シガミー)(かたち)

 (あか)点滅(てんめつ)するのは、虎型(おれ)右足(みぎあし)

 毛は、おれの(あし)(こう)を、突き抜けていた。


 虎型用(とらがた)鉄下駄(げた)(つく)るぞ――やることリストに入れとけ!

 おれの腕よか太い(・・・・・)巨大猪(エリアボス)の毛が刺されば、普通(ふつう)に死んじまう。

 本来(ほんらい)強化服(きょうかふく)(やぶ)れることなど、早々(そうそう)ない。

 ソレだけ、この巨大猪(エリアボス)は、やばい相手(あいて)だったってことだ。


 延髄(くび)剛毛()粗方刈(あらかたか)り取られた巨大猪(きょだいしし)に、スッと(はし)縦の赤い筋(・・・・・)

 血が(かす)かに(したた)ってるが、(いのち)を絶つには(ほど)とおい!

 さっき太首(くび)を、斬ったように見えた(・・・・・・・・・)んだが!?


 地面(じめん)は目の(まえ)、このまま踏むと――

 剛毛()(あし)(きず)を、(ひろ)げちまう。

「(ぐぎぎぎっ――()ってぇ――――なっ!!!!)」

 (からだ)(かが)(あし)(うら)から――ズボッ!

 太杭(ふとくい)のようなソレを、引っこ抜いた。


「ヴヴヴヴヴヴッ――――!?」

 羽音(はおと)のような、蜂女の声(ふるえるおと)

 ふぉん♪

『ルガレイニア>シガミー、いま蘇生薬を」

 蜂女(かのじょ)の、そんな一行表示(ティッカー)視線(めぢから)で消した。


「要らん! ったくよぉぉぉぉっ――――修験(しゅげん)(わざ)っ、よぉぉぉぉぉぉぉっくっ、見ぃとぉけぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」

 虎型(おれ)は地に降り立ち、虎型(からだ)ぎゅるり(・・・・)(ねじ)る。


迅雷(ジンライ)虎型(とらがた)手足(てあし)をリフトアップしろ!――ニャァ♪」

 〝血縁僧(ちえんそう)〟を回収(かいしゅう)し、(もど)ってきた相棒(あいぼう)に――

 おれは蘇生薬(ちりょう)ではない、用事(ようじ)を言いつける。


 ヴッ――さっき一瞬見(いっしゅんみ)えた〝やることリスト〟の(なか)項目(こうもく)

 其奴(そいつ)(ため)すことにした。

 ソレは(まえ)(つく)った、〝多重詠唱(たじゅうえいしょう)可能(かのう)になる鉢巻(はちま)きの運用(つかいかた)について〟。

 取り出した鉢巻き(ソレ)を、ぽきゅっと猫頭(かぶと)に巻いた!


「「「「OoOooO(おぉおぉぉお)OuNNnN(おぅんんんっ)!!!!!!!!!!!」」」」

 (とな)えるは真言(マントラ)

 (はな)つは、瀑布火炎(ばくふかえん)(じゅつ)(あら)ず。


 本式(ほんしき)でも、(じゅつ)でも、(わざ)ですらねぇ。

 斬りつけた(かたな)や、(はな)った(じゅつ)

 その終わりに(とな)えると、どういう訳だか(・・・・・・・)――威力が上がる(・・・・・・)


「(「こらっ、バカシガミー! 〝(めっ)せよ禁止(きんし)〟わ――ょ!?(・・)」)」

 ふぉん♪

『イオノ2>こらっ、バカシガミー! 〝滅せよ禁止〟わよ」

 うーるっせぇー、(だま)ってろやぁぁぁぁぁっ!!!!

 上体(じょうたい)(ねじ)り、伸ばした膝下(ひざした)力任(ちからまか)せに、(もと)(もど)せば――

 虎型(とらがた)猫足(あし)が、綺麗(きれい)真円(しんえん)(えが)く。


 (ねこ)の……いや(とら)魔物風(まものふう)の――

 ちょっと不気味(ぶきみ)なほどに(あし)(なが)い、強化服(きょうかふく)シシガニャン。

 おれ(ソレ)見上(みあ)げた正面(しょうめん)巨大猪(エリアボス)(くび)(きず)


『   (ポポポポポーッ♪)

    <◇(ポポポポポーッ♪)

    <◇(ポポポポポーッ♪)

    <◇>(ポポポポポーッ♪)

     ◇>(ポポポポポーッ♪)

    [□](ポポポポポーッ♪)

    <□](ポポポポポーッ♪)

   <◇□](ポポポポポーッ♪)

  <<<□]](ポポポポポーッ♪)

  <<◇◇>(ポポポポポーッ♪)

  <◇□]]◇>(ポポポポポーッ♪)

 <<◇[□]<◇>>(ポポポポポーッ♪)

  <[□]>>>(ポポポポポーッ♪)

  <◇◇□◇>(ポポポポポーッ♪)

   <<◇>(ポポポポポーッ♪)

   ◇[□](ポポポポポーッ♪)

   □<<(ポポポポポーッ♪)

    (ポポポポポーッ♪)

    (ポポポポポーッ♪)

   [◇>(ポポポポポーッ♪)

   (ポポポポポーッ♪)


 (むら)がる無数(むすう)の、ロックオンカーソル。

 それは、まるで――

 田畑(たはた)を食い荒らす(むし)や、飢えた(さかな)群れ(・・)のよう。

 こいつぁ、おれの視線だけ(・・・・・・・)……じゃねぇぞぉ(・・・・・・)――――ウカカカカッ♪


(めっ)――せ――よ――!――ニャァ♪」

 ゴガァ――

 刀印(いん)(むす)ぶと、どがん(・・・)爆ぜた(・・・)

 ふわぁり――気がとおくなる。


 間違(まちが)いなく、(なに)かを断ち斬った(・・・・・)手応(てごた)えはあった。

 (なに)かは為され、おれの精根(せいこん)が尽き果てる。


 (ボス)断末魔(だんまつま)が、聞こえる気もするし――

 蜂女(ルガさん)(さけ)(こえ)が、聞こえる気もする。


 (しち)(かた)(はな)ったとき同様(どうよう)――

 (つぎ)目覚(めざ)めたのは、まるで(べつ)場所(ばしょ)だった。

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