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滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~  作者: スサノワ
5:大森林観測村VSガムラン町

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623/744

623:大森林探索行、うるせえ!?

「((もり)(おびや)がす――龍脈(りゅうみゃく)の゛(みだ)れ――幼体(ようたい)が泣いでいる――約定(やくじょう)は果だされだ――――)」

 ギィン――ぐわあぁっ!


 いだっだだだだだだだっだだだだっ――――――――!?

 おれは(あた)りを、(ころ)げまくる!

 (いだ)゛ぃいだっだだだだだだだだだだだだだだだだっ、ぅぎゃあぁぁっ――――――――――――――――!?

 (みみ)(あたま)が――まるで工房長(こうぼうちょう)鉄塊(てっかい)で、(なぐ)られたかのようだぜっ!

 ギャガギギィィン――――(するど)(おも)く、脳天(のうてん)(つらぬ)く、(おとこ)(こえ)


「(ど、どうしたの!? シガミー!?)」

 タターが寄ってくる。

 どういうこった?

 タターが念話(ねんわ)で、(はな)しかけてきやがったぞ!?


 ぃだだだいででぇっ――――――――――――!

 うるせぇし、(あたま)が割れるように――脳天(のうてん)(ひび)く!

 まさかっ、さっきの(おとこ)(こえ)も――念話(ねんわ)かぁっ!?


「(そんな長物(ながもの)を振り(まわ)して、近寄(ちかよ)るな!)」

 (てのひら)を突き出した、つもりが――ぐらっ!?


「(あー!? ぅぃいだだだだっだっ――――――――――――!?)」

 おれは建物(まほうぐ)屋根(うえ)から、落ちた!


「「(シガミー!?)」」

「(――ニャァ♪)」

 やはり全員(ぜんいん)(こえ)が――念話で聞こえる(・・・・・・)!?

 んぅぎぎぎぎっ――――(わめ)くなっ、うるせぇ!

 あまりの(いた)みで、怖気(おぞ)(おさ)まらんし――――ちいぃっ!!


 おれは四つ足で(はいつくばり)(しげ)みに飛び込んだっ!

 はぁはぁふうふぅ――――ギャギィィィン!

 ぐぅぅ、まだ(あたま)(いて)ぇが――(さっき)よか、マシになったぞ!?


 おれは建物(たてもの)から、(はな)れながら――

「(やい、お(おま)らぁ――――何故(なぜ)念話(ねんわ)使(つか)える!? それに、そこに居る(おとこ)姿(すがた)が見えんのかぁ!?)」


 念話(ねんわ)と――ふぉん♪

『シガミー>やい、お前らぁ――――何故、念話が使える!? それに、そこに居る男の姿が見えんのか!?」

 一行表示(がめん)両方(りょうほう)で、居合(いあ)わせた(やつ)らに問う!


 大岩(おおいわ)(かげ)に飛び込むと――――ガザザザッ!

 物音(ものおと)までもが――念話で聞こえている(・・・・・・・・・)のに、(ようやく)く気づいた!


――(あー)? ――(一体)……――(ぐぎゃっ)――(痛゛でぇ)!」

 不意(ふい)に出た手前(じぶん)(こえ)まで、(あたま)(ひび)きやがる。

 (しま)いには、自分(てめえ)(いき)まで、(あたま)(ひび)くから――

 はーっ、ふぅー。おれは呼吸(いき)(ととの)えた。


 まったく、あの(おとこ)は――(だれ)だぜ!?

 おれは大岩の影(いわかげ)から、様子(ようす)(うかが)う。


 ニゲルや村長(ジューク)とは(ちが)う――精悍(せいかん)(かお)つき。

 五百乃大角(いおのはら)なら――

 「へっぇー? イケメンじゃんかぉー? まるで興味(きょうみ)は無いけどぉー?」と言うであろう、良い見た目。


 (おお)きな木の葉や、編んだ(くさ)出来(でき)(ふく)を身に(まと)う、そんなのが(・・・・・)――

 (うえ)から『( Θ_ゝΘ(のっそり))』と、おれを見下(みお)ろすと――


「((もり)(おびや)がす――龍脈(りゅうみゃく)の゛(みだ)れ――幼体(ようたい)が泣いでいる――約定(やくじょう)は果だされだ――――)」

 また、さっきの(こえ)が聞こえ――『Θ(けだもの)』の()と、目が合った!


「((われ)は゛ファローモ゛。(もり)(ぬし)ど、呼ばれる゛(もの)だ――――)」

 ギャガギギィィン――――ぐぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!

 いつだか前世(ぜんせ)で、(やまい)に伏したときでさえ――


「ぎゃゅひっ――――ぐゆひっ――――(いで)ぇ!?」

 ――ここまで(ひで)ぇことには、ならんかったぞ!?

 おれは(あたま)(かか)えて(たお)れるしか、出来(でき)なかった!

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