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滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~  作者: スサノワ
4:龍撃の学院

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573/744

573:龍撃の学院、星間陸路開拓者と建国のススメ

「「コッヘル婦人(ふじん)、こちらへ?」」

 ボバボーンな(からだ)つきが、狐耳(きつねみみ)母娘(おやこ)に引っ立てられる。


 ぎゃいぎゃい、コココォォン!?

 がやがやがやや、わあややっややっ――!?


「「「「「「「「ね、(ねこ)魔物(まもの)!? しかも(おお)きなのと、(ちい)さなのと――こっちは(うま)魔物(まもの)かあ?」」」」」」」」

 そこかしこで(さけ)(ごえ)が、上がるものの――

 刃傷沙汰(にんじょうざた)には、なりそうも無くて安心(あんしん)したぜ。


 ふぉん♪

『>イオノファラー。この世界、シンシナティックニューロネイションVer1・0・0の施政システムにおいて、新規国家作成は可能ですか?』

 ふぉん♪

『イオノ>まってぇー。いま調べてるからぁー』

 ぺらぺらと(ほん)(めく)(おと)


「そういや、星神(ほしがみ)さまよ?」

 さっきの上級(じょうきゅう)鑑定箱(かんていばこ)の売り上げを、迅雷式隠(じんらいしきかく)蓑製(みのせい)(ふくろ)分配(ぶんぱい)している――

 守銭奴さま(カヤノヒメ)(たず)ねる。

 (ふくろ)には『タターさん』、『喫茶店ノーナノルン』、などと書かれていて――

 やっぱり、ぼったくりだった。猪蟹屋(ししがにや)茅野姫(カヤノヒメ)名前(なまえ)が無くて安心(あんしん)したが。


(なん)でしょうか、シガミーさん、プププークスクスクス()

 ふぉん♪

『シガミー>別の星を作るなんて話を、お前さんは知ってるか?』

 (ほし)(つく)(はなし)は、(くに)(つく)ろうって(はなし)役立(やくだ)つかもしれん。


 ふぉん♪

『ホシガミー>別の星というと、神域惑星のような?』

 ふぉん♪

『>そうです。シガミーが所持する用途不明のスキル。〝星間陸路開拓者〟に〝星間陸路補正〟に〝星間空路補正〟。これらは新規ワールド作成に関するスキルであると思われますが、開示情報がありません。関連情報があれば提供してください』


 茅野姫(カヤノヒメ)が、ぱちんと鳴らした(ゆび)に、振り(かえ)人々(ひとびと)

 ヴォォォッゥン♪

 (あらわ)れた画面(がめん)は、おれ以外(いがい)には見えないようで。

 みんなすぐ、それぞれの議論(ぎろん)(もど)った。


 画面(そこ)に書かれているのは――


『惑星ヒース【取引不可】/

 プレイヤー斧原イオノが管轄する領域マップ。

 管理権限所持者:カヤノヒメ』


 ガムラン(ちょう)のギルド会館(かいかん)(うえ)に浮かんでいる、神域惑星(しんいきわくせい)みたいな(まる)(たま)

 そんなのも(よこ)(えが)かれていて、クルクルと(まわ)っている。


「ひそひそ……この世界(せいかい)における神格(しんかく)感得(かんとく)して、管理責任者(アドミニストレータ)には成り(・・)ましたけど。多少龍脈(たしょうりゅうみゃく)地脈(ちみゃく)風脈(ふうみゃく)(くわ)しくなった程度(ていど)で、(とく)にこれといった特別(とくべつ)なスキルがあるわけじゃ有りませんので、お(ちから)になれる知見(ちけん)は無いかと」

 ないのか。

 ふぉん♪

『ホシガミー>たぶん星を作ったり壊したりするような荒々しい部分は、彼もしくは彼女が全部持って行ってしまったのではないかと考えています』

 ふぉん♪

『シガミー>あー、それなら良いんだ! 絶対に寝た子を起こす様な真似はするなよっ!?』

 〝(かれ)もしくは彼女(かのじょ)〟というのは――


 おうがり、ばさがる。かちのは、よてなう――。

 ふぉん♪

『ミノタウロース/

 二足歩行。巨大な角に小さな蹄。

 手が付けられないほどの乱暴者。

 すじ張ってて食べるところがないが、

 一匹につき500グラムだけ採れるヒレ肉は、

 値が付けられないほどの珍味。

 ただし二本ある角を破壊した後、とどめを刺さないと固くなる。

 ミノタウロースのヒレ肉(シャトーブリアン)、

 それは見ただけでも、一生自慢できるほどに希少。』


 わあーっ! ばかかっ、考えるな考えるな(・・・・・・・・)

 また化けて出たら、目も当てられねぇや!


 ならやっぱり(なぞ)小箱側(こばこがわ)から、当たってみるしかねぇが――

 おれの〝星間陸路(せいかんりくろ)開拓者(かいたくしゃ)〟に〝星間陸路(せいかんりくろ)補正(ほせい)〟に〝星間空路(せいかんくうろ)補正(ほせい)〟は――

 星に関わるスキル(・・・・・・・・)らしいことと、(なぞ)小箱(こばこ)関係(かんけい)がありそうだと言うことしかわかってない。


 (いま)央都(めのまえ)の揉め(ごと)(おさ)めて、タターの身の安全(あんぜん)確保(かくほ)しねぇと。


「コッヘル商会(しょうかい)がオススメした、建国(けんこく)手続(てつづ)きはいたって明快(めいかい)!」

 ボバボーンな(こし)に、いつも(しば)り付けていた短剣(たんけん)……小剣(しょうけん)か?

 そんなのを取り出し、空いた天窓(てんまど)に向かって――抜き(はな)女将(おかみ)さん。

 ヴァリヴァヴァリヴァリヴァリヴァリリィッ――――!!!!

 その雷光(らいこう)は、リオレイニアの大生活魔法並(だいせいかつまほう)威力(いりょく)発揮(はっき)し――

 上級貴族(じょうきゅうきぞく)たちを、(ふる)え上がらせた。


建国(けんこく)したい場所(ばしょ)で、約半年(やくはんとし)中央(ちゅうおう)からの派遣隊(はけんたい)調査隊(ちょうさたい)斥候部隊(せっこうぶたい)を、(すべ)(かえ)り討ちにすればいいさね♪」

 えーと、それなんて力業(ちからわざ)


 それになんか、その(くち)ぶりだとさ。

 まるで女将(おかみ)さんが全てを返り討ちにした(・・・・・・・・・・)ことがある、みたいじゃね?


「あった! 『方律改正前の古い時代には、方陣結界を悪用したエリア強奪が横行』って一文(いちぶん)を、発見(はっけん)しますた――や、ヤクザわねっ!?()

 ふぉん♪

『ヒント>ヤクザ/役立たず、侠客、渡世人。古くは博打打ち。近代では非合法な収入源をもつ、犯罪組織構成員のこと【地球大百科】』

 侠客(きょうかく)まがいの渡世人(とせいにん)……冒険者(ぼうけんしゃ)とそう変わらんが、(こころざし)はまるで(ちが)うんだな。


「なるほど? 完全(かんぜん)じゃねぇが、合点(がてん)がいったぜ?」

 これだけは、はっきりしたぞ。

 (おそ)ろしいことに女将(おかみ)さんは、宮廷(きゅうてい)料理人(りょうりにん)じゃ無くて――

 宮廷渡世人(きゅうていとせいにん)だったらしいぜ。


「ごわす? いま(だれ)か〝ごわす〟って言った?」

「えー、〝ござる〟なんて誰も言ってないよ?」

 あいつら、やかましいな。

 (まつりごと)(はなし)ばかりで、飽きてやがる。

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