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滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~  作者: スサノワ
3:ダンジョンクローラーになろう

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366/744

366:龍脈の回廊、巨大茸あらわる

 ガラララッ――ドシャァ!

 壊滅状態(かいめつじょうたい)集会所(しゅうかいじょ)

 屋根(やね)(あな)も、さらに(おお)きく(ひろ)がった。


「ご、ごめんなさぁいぃー!」

 平謝(ひらあやま)りの、御使いの従者(じゅうしゃさま)


「にゃみゃごや、みゃにゃにゃぁー♪」

 その(となり)平伏(へいふく)する、猫の魔物(みつかいさま)

 ふぉん♪

『おにぎり>ウチの若いのが、ごめんなさいだもの♪』


「んぁ!? なに言ってるんだ! オマエが(はじ)めたんだろー!」

「みゃにゃご!? みゃんやーにゃみゃんやー!」

 平伏(へいふく)しつつも、再燃(さいねん)する気配(けはい)


「や、やめて(くだ)され! これ以上壊(いじょうこわ)されたら、(むら)はおしまいじゃぁー!」

 懇願(こんがん)レイド村村長(ナッツバー)

「ざ、財政(ざいせい)が、ますます逼迫(ひっぱく)――」

 ふらつく神官女性(ナーフ・アリゲッタ)


「……いや、ここはあえて言いますまい。こうして御使(みつか)いさまたちが、訓練に励んで(・・・・・・)くださっておるのじゃ――如何様な変異種(・・・・・・・)相手(あいて)でも、(かなら)ずや討ち取ってくださるに違いありますまい!」

 村長(そんちょう)(なみだ)に濡れた眼差(まなざ)しが、従者(ニゲル)御使い(おにぎり)射貫(いぬ)く。


「そ、そうですね。九体目(きゅうたいめ)変異種(バリアント)(さかな)(かたち)――」

 手にした(かみ)には、彼女(ナーフ)が描いたらしき『(さかな)の絵』。


「こんな陸地(りくち)一体(いったい)どこから魚が(・・)(おそ)いかかってくるのか、皆目見当(かいもくけんとう)も付きませんし、最終決戦(さいしゅうけっせん)十体目(じゅったいめ)(いた)っては――その(すべ)てが(なぞ)のままでしたが」

 (れい)古文書(こもんじょ)(うつ)しの最後(さいご)

 (にじ)んで見えなくなっていた部分(ぶぶん)(かさ)ねられたのは――(おお)きな『疑問符(クエスチョンマーク)』。


形在(かた)(もの)はいつか、(こわ)れるものじゃて――ふぅ」

 (とお)い目をし出す村長(そんちょう)

 (かれ)にも(わか)かりし(ころ)はあり、おそらくは言い(つた)えを成就(じょうじゅ)し――レイド(むら)大陸随一(たいりくずいいち)(めぐ)まれた(むら)にしたいという、野望(やぼう)くらいはあったのだろう。


 どたどたどたたたっ!

村長(そんちょう)! うひゃ! どうしたんだこりゃぁ!?」

 (わか)(しゅう)が飛びこんできて、集会所(しゅうかいじょ)惨状(さんじょう)(おどろ)く。


「どうしたのじゃ?」

 我に(かえ)った村長(そんちょう)が、普通(ふつう)対応(たいおう)する。

(きのこ)が見つかっただやぁ!」

「なにぃ、(きのこ)じゃとぅ!? (つぎ)から(つぎ)へと、やっぱりレイド(むら)(のろ)われとるんじゃなーかーろーうーかぁー!」

 (はし)り去ってしまう、村長(そんちょう)(わか)(しゅう)


(きこの)ぉ?」

「にゃぎゃ?」


「この(ちか)くに生える(おお)ぶりな(きのこ)のことです。(むら)食料(しょくりょう)として重宝(ちょうほう)されています。大量(たいりょう)に採れるので余剰分(よじょうぶん)出荷(しゅっか)し、貴重(きちょう)収入源(しゅうにゅうげん)にもなっています」

 テーブルの(うえ)を、片付(かたづ)(はじ)める神官(しんかん)ナーフ。


「そんな良い(こと)づくめのが見つかったにしては、村長(そんちょう)様子(ようす)がおかしいよね?」

「にゃやー?」

 (いぶか)しむ珍客二名(ちんきゃくにめい)


「どうぞ、ついてきてください。じきに始まります(・・・・・)ので、見て(いただ)いた(ほう)(はや)いかと」

 意を(けっ)した様子(ようす)神官(しんかん)が立ちあがる。

 そして神妙(しんみょう)面持(おももち)ちで、(やり)を手に取った。


   §


「お(じょう)さま、ただいま(もど)りました!」

 なんだぁ!? また(あたら)しいのが来たと(おも)ったら――

 こいつも、給仕服(きゅうじふく)を着てやがる。

 さっき一斉(いっせい)に出てったうちの一人(ひとり)が、(もど)ってきたのかとも(おも)ったが、(ちが)った。

 あんな(めん)を付けたヤツは、見たことがない。


「レーニア! 見えないイオノファラーさまは、見つかりまして!?」

 (めん)(おんな)に駆けよる、派手(はで)(おんな)


「はい、(すこ)しまえに猪蟹屋本店(ししがにやほんてん)で見かけ――見てはいないのですが、たしかにレイダが一度(いちど)(つか)まえました」

 (めん)が、(ちい)さなテーブルの(うえ)を。

 オロオロする根菜(こんさい)みてぇなのを見つめた。


「「カヤノヒメちゃん!」」

 根菜(こんさい)狐狸妖怪(こりようかい)が――

 芽が伸びた(たけ)の子みたいになっちまった(わらし)に、(こえ)を掛けている。


「シガミーが見つかったって――本当(ほんとお)ぅー!!」

 ぽっきゅらぽっきゅら、どががぁん――「ひひひぃぃぃぃん?」

 止めようとする給仕服(きゅうじふく)たちを蹴散(けち)らし、若草色(ふざけたいろ)(うま)が飛びこんできた!

 この(わらし)には、みおぼえがある気がするぞ。


「ま、まってくださぁい! またカフスがひっかかっちゃってまぁすぅー!」

 『監督不行き届き』なんて描かれた(たすき)を、袈裟懸(けさが)けにした給仕服(きゅうじふく)が――

 図体(ずうたい)のでけぇ(うま)(しり)にくっついてやがる。


「ぎゃっ!? か、カヤノヒメさまっ!?」

 部屋(へや)の真ん(なか)へ、(うま)に乗ったまま駆けよる(わらし)

 その姿(すがた)(あわ)青色(あおいろ)で、とても似合(にあっていた)っていた。


「ひひひぃぃん!?」

 (たけ)の子みたいになった(わらし)に――

 でかい(あたま)を、すり寄せる(うま)


「レイダさん、こんにちわぁ……このお(うま)さんは、どなた?」

 (たけ)の子には、(ちい)さな(はな)が咲き(みだ)れ――

 (いき)(あら)くしている。


   §


「うっわ、こりゃたしかに(おお)きい!」

 ニゲル青年(せいねん)を1とするなら、(きのこ)平均全長(へいきんぜんちょう)は0・7ニゲル程度(ていど)

 直径(ちょっけい)にして0・5ニゲル。


「みゃにゃごにゃやーみゃ♪」

 ふぉん♪

『おにぎり>おみやげにするもの♪』


「ソレどころじゃないだろ――いた、あそこだっ!」

 シッ――ザギィィン♪


 振り(はら)われる鍵剣(かぎけん)セキュア。

 ぼとぼとぼとぼと、ごろごろごろろり。

 一振(ひとふ)りで、茸三個(きのこさんこ)と――紫色の大根(・・・・・)がひとつ、採れた。


「みゃにゃみゃにゃやー♪」

 ふぉん♪

『おにぎり>おかみさんが、よろこんでくれるもの♪』


「たしかに女将(おかみ)さんなら、(よろこ)ぶだろうけど――――おぼおぼおぼぉげぇぇ……スッタァァァン!」

 奇声(きせい)(はっ)した青年(ニゲル)が、神速(しんそく)距離(きょり)を取った。


 逃げる(ため)には使(つか)えないその俊足(しゅんそく)を、通り抜けるため(・・・・・・・)使(つか)う。

 それを(かれ)は、(さき)低警戒度(ていけいかいど)変異種(バリアント)との(たたか)いの(なか)会得(えとく)した。


「この(かず)を、相手(あいて)にするのはヤバイ!」

 この不気味(ぶきみ)音響(おんきょう)は、マンドラゴーラが(はっ)する会話である(・・・・・)

 神々(かみがみ)言葉(ことば)で言うなら、指向性(しこうせい)超音波(ちょうおんぱ)通信(つうしん)

 振動(しんどう)により内耳(ないじ)直接(ちょくせつ)音像(ぞう)をむすぶため、(みみ)をふさいでも効果(こうか)はなく。

 (ニゲル)のように、一瞬(いっしゅん)長距離を移動でき(ピントをずらせ)なければ――


「シュッゴボヴォヴォヴォヴォヴォヴォゴゴバビャビャビャビャオボオヴォボヴォボヴォヴォヴォ――――!!!」

 二匹(にひき)大根(だいこん)にはさまれた村長(ナッツバー)が、(くず)れ落ちた。


「「「「「「「「ギュボヴォッバゴボッヴァヴァヴァヴァリャギっピギッピャギュゴリュビャヴァヴァヴォヴォヴォゴヴォゴッヴァバヴァ――――!!!」」」」」」」」

 大根(だいこん)たちの会話(・・)に巻き込まれていく、(わか)(しゅう)たち。


「ヴァヴァッバッパビリャッタユヴァリャルアッパオヴォヴォヴォヴォヴォオッヴォヴォヴォッヴォヴォヴォヴォヴォヴォボヴァ――――!?!」

 神官(しんかん)ナーフ・アリゲッタ。

 その(ほほ)羞恥(しゅうち)に、染まっていく。


「――――ッキュドッン! だいじょうぶですか!?」

 見かねた青年(せいねん)が、神官女性(しんかんじょせい)を抱きかかえ、物陰(ものかげ)(かく)れた。

「あ、ありがとうございます」

 (ほほ)を押さえる神官女性(ナーフ。アリガエッタ)


「なるほどねぇー、この(きのこ)はマンドラゴーラの好物(・・)って(わけ)かー」

「は、ははははははい! もしも(つか)まえられたら、(きのこ)よりも、収入(しゅうにゅう)が増えるのですが――ヴァヘェ♪」

 体内(たいない)(のこ)っていた振幅(ゆれ)が、(くち)をついて出た。


「はは、気にしないで。ガムラン(ちょう)でも、たまに出るからさー」

 そう言って、(かお)(おお)った神官(しんかん)を、(はな)してやる好青年(こうせいねん)


「「「「「「「「オヴォボヴォヴォゴゴボボボゲゲゲゲボヴォヴォヴォガビャビャビャ――――!!!」」」」」」」」

 奇声(きせい)(はっ)し逃げまどう、為す(すべ)のない村人(むらびと)たち。


「けどこれは変異種(バリアント)より、厄介(やっかい)かも知れないなー」

 腕組(うでぐ)みの、従者(じゅうしゃ)ニゲル。


「にゃみゃがにゃみゃにゃんぎゃにゃ!」

 ふぉん♪

『おにぎり>おにぎりにまかせるもの♪』


 そういうがはやいか(ねこ)魔物(まもの)美の女神(イオノファラー)御使(みつか)いさまが――

 ぽっきゅぽぽぉぉぉぉぉぉぉぉんっ――――――――♪

 天高(てんたか)(はず)んだ!

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