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滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~  作者: スサノワ
3:ダンジョンクローラーになろう

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364/744

364:龍脈の回廊、シガミー受容体発見?

迅雷(ジンライ)さま、その調度品(・・・)電子戦(AEW)仕掛(しか)けるのは、お待ちくださいませ()

 (つぎ)(はい)ってきたのは、(ちい)さな(わらし)

 伸びた背筋(せすじ)で、おれをじっと見つめてくる。


 (かみ)金色(きんいろ)(かがや)き、朝露(あさつゆ)をちりばめたような、みずみずしくきめ(こま)かい(はだ)

 しゃらあしゃらした(しろ)(ふく)から(のぞ)く、指先(ゆびさき)までもが(ひかり)(はな)っていた。


 (かぶ)いた派手(はで)(ふく)(おんな)と、(した)(ぱら)が出た天女(てんにょ)

 これから宴会(えんかい)でもあるのか、どいつもこいつも(きら)びやかな(よそお)いだ。


 目の(はし)でなんか(うご)いてると(おも)ったら――「うぉぅわ()――ニャン!?」

 白金(はっきん)(ぼう)が、(うで)みてぇなのを引っ込めつつ、(よこ)から(あらわ)れた。

 おれの背後(はいご)(まわ)っていたようだが、(むし)みてぇな(ぼう)だな!?


「やい、(ぼう)っ、おれが見えるの()――ニャン!?」

「リモート接続中(せつぞクちゅう)ニも(かカ)わラず、接続先(せつゾくさき)検出(けんシゅつ)できマせん。カヤノヒメ、説明(せつメい)()――」

 クルクルと空中(ちゅう)(まわ)り、(わらし)(もと)へ飛んで行く(ぼう)


 あれ? 外方(そっぽう)を向かれちまったぜ。

 やっぱり聞こえてねぇのかぁ?

 っていうかありゃ、さっきつかんだ独古杵(ぼう)そっくりだ。


「「どういうことなのん()」――なのかしら?」

 それと此奴等(こやつら)姿(すがた)は、すこし(おお)きすぎる気がするな。

 どういうことだ?


「おい、おまえらぁ! なんか図体(ずうたい)が、でかすぎやしねぇ()――ニャァ?」

 返事(へんじ)はねぇ。


「イオノファラーさまたちが構築(こうちく)した、神々(かみがみ)(ことわり)介入(かいにゅう)できるのは、星神(ほしがみ)である(わたくし)か、もしくはシガミーさんだけです()

 (わらし)がじっとコッチを見てやがる。


 どういうわけか、コイツを見てると――

 おれのいまの(からだ)が、(ひど)不自由(ふじゆう)(もん)(かん)じられた。


 そもそもおれぁ、化け(ねこ)でもなけりゃ、こんな〝剣を掲げた兵士(・・・・・・・)〟でもねぇ。

 それこそ、目のまえでおれを見あげている――この(わらし)(ほう)が、まだおれの(からだ)って言われた(ほう)納得(なっとく)できらぁ!


「シガミーがぁ!? こんな置物(おきもの)(なか)にいるのぉー!?()

 ヴォォォォンッ――――♪

 不気味(ふきみ)(おと)を立てて、妖怪天女(ようかいてんにょ)が飛びかかってきた!


「でっ、でけぇなっ! (おそ)ろしいから、(かお)を寄せるなってんだ()――ニャッ!」

 やっぱりおかしい。ここにいるやつぁ、全員図体(ぜんいんずうたい)がでかすぎらぁ!


「ソの調度品(ちょうドひん)演算単位(えんザんたんい)極小(ごくシょう)ですノで、有意(ユうい)ノプログラムを実行(ジっこう)できルとは(オも)えませンが……シガミー、ソコニ居るノですか()

 ヴォォォォオンッ――不気味(ぶきみ)(おと)を立てて、(ぼう)まで飛びかかってきた!


「はい。ようやくシガミーさんの尻尾(しっぽ)を、つかまえましたわ()

 ぽんと手を(たた)き、満面(まんめん)の笑みを浮かべる(わらし)


「そりゃ本当(ほんとう)かい!? シガミー! ソコに居るんなら、はやく(かえ)っといで! これから宴会(えんかい)もあるし、明日(あした)央都(おうと)王様(おうさま)まで(まね)いて盛大(せいだい)にやるかんだからね!」

 (よこ)から、ぬっと飛び出したのは――

 とんでもなく、でけぇ(おんな)


 いやまて、こいつぁ――

 でけぇのは、此奴等(こやつら)じゃなくて――

 おれが小せぇ(・・・・・・)んじゃねぇーのかぁ!?


 よくよく見れば、〝(けん)(かか)げた兵士(へいし)〟の身長(しんちょう)は――

 せいぜい、苦瓜程度(にがうりていど)だった。


「つきましてはリカルルさま。早急(さっきゅう)にニゲルさんと、連絡(れんらく)を取ってくださいませんか()

 (くび)(かたむ)ける仕草(しぐさ)には、無駄(むだ)がなく。

 (ひと)ならざる(もの)が持つ、気配(けはい)(かん)じた。


「ニゲルと? (かま)いませんけれど――」

 派手(はで)(ふく)(おんな)が――(ちい)せぇ青板(あおいた)をとりだした。


   §


「いま居るのは、レイド(むら)って(ところ)でさー。村長(そんちょう)さんと神官(しんかん)さんと、(はなし)を――――」

 (だれ)も居ない方向(ほう)へ向かって、(からだ)をクネクネさせる青年(せいねん)


「――そんなこと言ったって、しかたないじゃないか! チョットしたいきさつで(ぼく)は、おにぎりの助手(じょしゅ)みたいなことになっちゃったんだからさぁ! (はなし)くらい聞いてあげないとさぁー!」

 (だれ)も居ない方向(ほう)へ向かって、言い(わけ)する青年(せいねん)


「はぁ? (おどろ)かないで聞きなさい? わかったよ、(おどろ)かないで聞くよ――ええええっ、シガミーが見つかったぁ!?」

 (だれ)も居ない方向(ほう)へ向かって、青年(せいねん)はとても(おどろ)いた。


「にゃみゃご?」

 御使(みつか)いさまが、その名を聞くなり――ぽきゅむぎゅぎゅむ♪

 青年(せいねん)に張りついた!


「ちょっと、おにぎり! じゃまだよ。リカルルさまと、(はなし)出来(でき)なーいーだーろーうー!」

 ドン――ぽきゅり、ごろごろん♪


「あー、なんでもないなんでもないよ。それでシガミーが見つかったって、どういうことだい!?」

 そう(おも)(びと)へ問いかける、青年(かれ)背後(うしろ)でメラメラと。

 (ねこ)魔物(まもの)が立ちあがった。

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