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滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~  作者: スサノワ
2:カブキーフェスタへの道

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201/744

201:神域探訪、相談所建設とメイドさん

 ふぉん♪

『>ファストトラベル中

 >転送完了まで 00:02』


「きゃぁぁぁぁっ!?」

 うるせえ。

 一号(いちごう)に抱きかかえられた、侍女(メイド)さんがうるせえ。


 シュゴォォォォォォォ――――――――ン♪


 切り立つ岩場(いわば)(がけ)(うえ)に出た。

 (ぞう)はとても見晴(みはら)らしの良い場所(ばしょ)に、建っていた。


「こ、ここがあの、ギルドの(うえ)に浮かんでいた(ほし)なのかい!?」

「そうデす。ようコそ、神域惑星(しんいキわくせい)へ」


 それにしても、随分(ずいぶん)様変(さまが)わりしたな神域(ここ)は。

 (もり)火山(かざん)巨大湖(きょだいこ)(かわ)

 岩場(いわば)草原(そうげん)も、無数(むすう)点在(てんざい)している。


 ギャーギャーギャーギャーギャギャギャッ――――♪

 ゴガァァァッ、ゴワァァ――――!

 ピィロロロロロロロォォォォ――――♪

 パォォォォォン――――♪


生き物が(にゃーあ)居るぞ(みゃん)!?」

「マだ生態系(せいタいけい)構築(こウちく)すルには(イた)っテいませんが――ガムラン周辺(しゅウへん)デ取れル生物(せイぶつ)(じゅン)じタ動植物(どうしょくブつ)発生(はっせイ)したはずデす」

 わからん。


 カシャ――『(>_<)』

()たくしちゃんの(ほし)ってことはさっ、やっぱり――〝美〟を体現(たいげん)してるワケなんだけどさぁー♪ わっかるぅー、そこんところぉー()

 わからねぇが、わかった。

例の美食同源を(にゃんにゃんやー)言いわけにして(みゃがみゃや)うまい獲物が(にゃにゃ)たくさん取れそうな(にゃやにゃやみゃ)狩り場が出来た(にゃやーんみゃーん)ってことだろ(にゃがみゃが)?」


()ーともいうわねっ()

 ヴォォーンと(あた)りを(さぐ)るように飛んでいく――よくわからん(しゃべ)(たま)


「わぁー、ここわぁどこですかっ!? いま(けもの)の鳴き(ごえ)がしましたよ!?」

「にゃぅー♪」

 すとんと、下ろされるメイドさん。


「(まったく、一号(いちごう)だけじゃなくてオマケ(・・・)まで、ついて来ちまった。それと随分(ずいぶんと)とちかいんだな、神域(ここ)は)」

 超女神像(ちょうめがみぞう)()が、かき消えてから――三秒(さんびょう)()たずに、(そと)景色(けしき)があらわれた。


「(()れはそうよん。空間的(くうかんてき)にわぁ同じ座標軸上(・・・・・・)……地続(じつづ)きですからねぇー。そんな(こと)())――じろり」

 二号(おれ)頭防具(シシガニャン・へっど)裏側(うらがわ)

 迅雷(ジンライ)収納魔法(しゅうのうまほう)中身(なか)を見たりできる、画面(がめん)(なか)

 梅干(うめぼ)(だい)五百乃大角(いおのはら)が、闖入者二号(メイドさん)(にら)み付ける。

 もちろん、闖入者(ちんにゅうしゃ)一号(いちごy)は、シシガニャン一号(いちごう)だ。


 カシャ――『(◎_◎)』

「――じろり」

 分け身(カーソル)視線(しせん)連動し(つながっ)てるのか、浮かぶ(たま)まで(にら)んでる――やめてやれ。

「ひぃ――!」

 (おび)えてるだろうが。

 彼女(めいどさん)が目をそらした(さき)には――


「――じろり」

 馬鹿(ばか)でかい(ほう)御神体(ごしんたい)――五百乃大角(いおのはら)(ぞう)までもが、彼女(かのじょ)(にら)み付けていた。

 (ひざ)をつき(こうべ)()(なみだ)(なが)す、巨大(きょだい)御神体像(いおのはらぞう)

 (ちい)さい御神体(ごしんたい)が、そのまま(おお)きくなった――各地(かくち)にある女神像(めがみぞう)の……変わり(だね)だ。


「な、(なん)神々(こうごう)しい――――むぎゅ!」

 それを見た給仕服(メイドさん)が、組んだ手を(はな)に押し当て、片膝(かたひざ)をついた。

 実際(じっさい)には、まったくもって神々(こうごうし)しい姿(すがた)なんかじゃないけど――ここは、(だま)っておいてやる。


「(そういや、あの手を(はな)に押し当てるヤツやらなかったけど、普通(ふつう)転移陣(てんいじん)に乗れたな?)」

 央都(おうと)大女神像(だいめがみぞう)から跳んでくるときは、やらないと置いてかれるって、(おど)されたのに。

()本的(きほんてき)にはしてちょうだい。あんまり(へん)姿勢(ポーズ)で乗ると事故(じこ)らないとは(かぎ)らないわぁよぉー、ウケケケケッ()

 魔物(まもの)のような(わら)(ごえ)に、侍女(じじょ)口元(くちもと)が引きつってる。

 元侍女長(もとじじょちょう)リオレイニアから五百乃大角(いおのはら)実体(じったい)くらいは、聞かされてるのかと(おも)ってたけど、そうでもないっぽい。


 そのまま、(はな)に手を押しあて(つづ)けてる。

 信心深(しんじんぶか)くて結構(けっこう)だ。

 けど、どうしたものか。

「(どうする、彼女(かのじょ)だけ(かえ)ってもらうか?)」

「(()無理(むり)だぉ! 転移(てんい)わぁ~一時間(いちじかん)のぉインターバル……ほとぼりを()まさないと事故(じこ)危険(きけん)がぁ、ありますぅーのぉーで())……()うしようかしらね()

 (くち)を利いた五百乃大角(いおのはら)(ぞう)に、(ひとみ)(かがや)かせる侍女(メイド)さん。


「(その(ぞう)、また(うご)かせるのか?)」

()ぅぎぎっぎいっ――――無理(むり)みたいねぇ()

 (かお)以外(いがい)指一本(ゆびいっぽん)うごかせないと。

 なんかの(やく)に立ちそうだと(おも)ったんだか――無理(むり)か。

「あーなんでもない、なんでもないのよぉー。おほほっほほっ?」」

 まあ、(はか)らずも一号(いちごう)が付いて来ちまったから、そっちを便利(べんり)使(つか)ってやるとして――どうした?


「(いやぁ、コッチの御神体(ごしんたい)(からだ)(ほう)が――(うご)いちゃったわよっ)」

 それほど自在(じざい)(なん)でも出来(できる)るわけでもねぇなぁ――(かみ)なのに。


 いま五百乃大角(いおのはら)御神体(ほんたい)は、ガムラン(ちょう)に居る。

 ただでさえ二つの体(マルチカーソル)を、(あやつ)っているのに――さらにもうひとつ足したら……想像(そうぞう)するだけでもこんがらかるから、無理(むり)もないかもだけど。


 カシャ――『(Θ_Θ)』

()ゃあ、シガミー。早速(さっそく)だけど、そこの(たいら)らな(ところ)(いえ)を建ててもらえる()


家を建てろだぁ(にゃにゃみゃ)?」

 画面(がめん)(なか)に、(ひろ)げられる図面(ずめん)

「にゃにゃみゃ♪」

 おれの問いかけを、いつもの大工仕事(おねがい)だと(おも)ったらしい。


「にゃみゃーん――♪」

 ずごごどーん♪

「にゃみゃーん――♪」

 ごどどぼーん♪

「にゃみゃーん――♪」

 ごがばきずどん♪


「にゃにゃみゃ――♪」

 ちょっとした小屋(こや)が、たちどころに建った。

 小屋(こや)と言っても、(きゅう)シガミー(てい)三倍(さんばい)はある。


 (ドア)には看板(かんばん)が付いてて――

『ニゲル専用恋愛相談所』

 なんて書いてある。

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