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おや? 厨二病のカラスの様子が……  作者: ピラフォー
プロローグ
9/25

服はちゃんと着ましょう

とは言ったものの、どうすれば良いか私ワカリマセン。

『困っているようじゃの』

「あ、貴方は!」

『そんなお主にとっておきのスキルじゃ! 受け取れい!』

【スキル、隠蔽Maxを入手しました】

え? これだけ?

「これ、だけぇ?」

『なんじゃ、不服か?』

「いえいえ、滅相もございません」

「隠蔽Maxはですね、見た目だけでなく、ステータスの偽装も出来るんですよ」

ステータスの偽装?

「それによって、冒険者組合にて発行されるカードを手に入れることが出来るのです!」

「ワッツザット?」

「それが無い場合、無免許運転みたいなもんで、組合に登録していない冒険者がそれに値することをしただけで、即お縄です」

「でも、お高いんでしょう?」

「今だけ(ずっとだけど)特別に! なんと、鑑定盤で鑑定した方限定で、無料でお配りいたします!」

「なんだってぇ!」

なるほど、そこで隠蔽Maxか……

「それでは後ほど登録しに行くとして、今から、変装の準備を始めていきたいと思います!」

「はい! 先生!」

「えー、クレーエ君、君は……戦うメイドで」

「あ゛?」

「その代わり、私は貴方の主人のインテリヤクザ」

「ならばよし」

「では、自己練を重ねてくれたまえ」

「はい! ご主人様!」

「もうちょいダルそうな感じの方が良さそうだな」

「はいはーい、了解でーす」

「いいと思う」


「それじゃあ行くとするか、行くぞ! クレーエ」

「はーい、今行きまーす」

「ちょっと待ってくれや、大将?」

「ナ、ナンデスカ?」

誰!? 新しい鮫の歯ヤンキーを雇用した覚えはありません? 鮫の歯?

「そんな楽しそうなところに二人だけで行くのか? 俺達も連れてってくれよ」

「もしかして、カメリエ?」

「おうよ!」

「「「我らもいるぞ!」」」

えーっと


・高身長の細マッチョで金色の目の彼がヴィンデ

・クールビューティな細マッチョがイーリス

・銀色の綺麗な髪のお姉さんがアーホルン

・斧持った金髪幼女がガルデニア

・後ろでお茶飲んでる爺さんがロートス

・バスケットを持ってるママっぽいのがキーファ

・黒でボサボサ髪で鮫歯の彼がカメリエ

・端っこで葉巻吸ってるオジさんがザンテーメ


ふむふむ……というか

「服着ろよお前ら!」

「ん? ああ、忘れてたな、コイツァウッカリだ!」

「服出すから、それ着てくれ」


・ヴィンデは、黒ジーンズと黒ジージャン

・イーリスは、フード付きパーカーとチノパン

・アーホルンは、ワイシャツとスカート

・ガルデニアは、小さな水色のドレス

・ロートスの爺さんは、白ジンベイ

・ママは、お揃いのメイド服!

・カメリエは袴

・ザンテーメはなんとなく黒ライダースーツ


「なぁ、服ってこのくらい文明進んでてもいいのか?」

「いいですよ。なにせ、銃はないですが、汽車はあったりする街とかがあって、ポリエステルとかはなんとなくで商人の間で出回っているくらいだから、問題ないです。あと、ダンジョンの宝箱に入ってたりする」

何故!?

「みんな、変わったなぁ」

「貴方も人の事言えませんよ。なにせTSですからね」

「うるさいやい!」

「おう、着替え終わったぜ、大将!」

「そうか、なら!?」

なんだ、こいつ、めちゃくちゃ似合ってるじゃないか!

「それでは、行きましょう主殿!」

「Wait a little.We have a short thing.(ちょっと待て、俺達には不足してるものがあるだろ?)」

『よくぞ見破った! 褒美としてお主ら全員に隠蔽Maxをやろう!』

「……感謝する」

ザンテーメが日本語喋った!?

「それじゃあ出発ね! クレーエちゃん!」

「んぶっ!?」

く、苦しい……

「ほら、爺さん起きて、置いてかれちゃうよ!」

「うーい」

「ミステル様、ここからどのルートを?」

「そうだな、一番近いアルスの街に行くか」

「Do you need the reconnaissance?(偵察は必要か?)」

「No problem.(いえ、大丈夫です)」

なんか仲良くなってるー!

「お昼はサンドイッチですよー」

「やったー! ママのサンドイッチだー!」


「待ってください、何かが近付いて来ます」

「了解」

「おう!」

「はーい」

アイツいつの間にか仕切ってる! そういうの俺がやりたいのに!

「GYAAAA!」

首が三本ある、熊?

そういや、使ってないスキルあったよなぁ

「なぁ、ミステル。使ってみたいヤツがあるんだけどいいか?」

「ええ、どうぞ」

それじゃあ、威圧Max &魔王の威圧! ついでに目の色を赤くしよっと。

さぁどうだ……!

「GYA!?」

三首熊(サードグリズリー)を倒し、経験値128入手しました】

あれれ? 倒しちゃった?

「熊さんは驚愕と恐怖と殺意にやられて、呼吸困難になって死亡してしまいました」

「あぁ、俺もちょっとヤバかったぜ大将」

「魔王様、それはあまり使うべきではないかと」

「ニア、怖かった」

「本当にごめんなさい!」

「まあ、誰にも失敗はあるのよクレーエちゃん、だから落ち込まないで、ね?」

「ママ……!」


「大将、俺ァ鎧とかが欲しいぜ」

「やっぱりいらなかったか? その服?」

ちょっと悲しい

「いやいや、そうじゃなくてよぉ、あー、なんて言えばいいんだ?」

「この服は私服として、戦う時に汚したくない、か?」

「おうおう、その通りだぜ黒蜥蜴!」

「黒、蜥蜴……!?」

なんだそういう事かぁ、良かった……

「よーし! それならいいのを探すぞ!」

「私はこのシャツのままでいいですので」

全員顔が隠せるようにするか……


・龍らしく棘が多く、黒に赤線の入った鎧(こいつ、強いぞ!)

・鳥の仮面と黒い外套、内側は制服らしきものと白手袋(認識阻害が付いてるらしい)

・ヴェネチアンマスクとワイシャツとスカート(本人の希望)

・白と黄色の仮面と白ワンピースと白リボンストローハット(可愛い)

・ 銀色のプレートアーマー、赤マント、腰に短剣(ダ●ソに出てきそうな重騎士)

・般若の面とコックコート……(築地魚河岸三代目……)

・鬼の面と軽めの甲冑に灰色の布(隻●の服見たいになっちゃった)

・鱗が重なったような黒鎧と、黒マント、赤く光る目(狂戦士の甲冑かな?)


どう考えても敵キャラだわ……

「私と貴方の服は?」

「決めてない! どう考えても部下の方が優先!」

「私も部下なんですけど……」

「しょうがねぇなぁ!」


・黒スーツ、執事眼鏡型サングラス(うーん、ヤクザ!)

・メイド服とフェザーマスク(自分用)


「これでどうだ?」

「馬鹿にされている気もしますが、感謝しておきます」



「なぁ、俺、いや、私達危なくないですか?」

「何故?」

「いや、魔王様って呼ばれてるメイドが九人のお供を引き連れて街に来たら絶対怪しいだろ」

俺だったらすぐさま憲兵に通報する

「それもそうですね」

「その、魔王様、私思ったのですけど、設定を作って演技するのはどうですか?」

「「「「「「「それだ(ね)!」」」」」」」

「それなら、大将に作って欲しいぜ」

やめて! 創作文が一番国語で苦手だったんだ!

「いや、こういうのはお、私ではなくそうだな……イーリス! お前に任せた!」

「わ、分かりました……」

「うわー! クレーエちゃんひっどーい! 職権濫用ぉー!」

「その顔で言うな! 気色悪い!」

「は? そこまで言うなら、いいでしょう、彼が作り終わるまで遊んであげますよ」

「来いやぁぁぁぁ!」

コイツに頭下げさせてやる!

「終わりました」

「「はやっ!?」」


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