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おや? 厨二病のカラスの様子が……  作者: ピラフォー
王国編
14/25

唸れ! 闘争の獣達よ!

「今後の方針について説明するためにこんなものを作りました!」


ビラッ


「何だコレ? 地図?」

「その通りです。あと自作です」

その情報いる?

「んで? この紙で何すんだ?」

「ここに印されている点がわかりますか?」

「ん? ああ、赤とか青とかあるな」

「ここに行ってもらいます」

はい?

「ここに赴いてひたすら任務(クエスト)をこなし、そして! 私達は世界的に有名な冒険者となるのです!」

「なぁ、キーファ、今日のお昼何?」

「そうねぇ、コロッケにしましょうか」

「やったぁ!」

「聞けよ」

「はいはい、で? 私達はどこへ行けばいいの?」

「ええと、見てもらった方が分かりやすいのでこちら側によってくださいな」


・ヴィンデとアーホルンは西側の大商業国へ

・キーファとガルデニアは移動せず

・イーリスと私は東側の魔術大国へ

・ロートスとカメリエは南側の海上都市へ

・ザンテーメとクレーエは王国へ


「何でわたしはいどうしないの? お兄ちゃん?」

「みんなね、遠くに行くから、ニアに大事なお家を任せたいんだ。できるかな?」

「うん! ニアがんばるよ!」

「それで? この組み合わせの理由は?」

「貴女以外には説明しましたよ」

「I talk during movement(俺が移動中に話そう)」

「任せました」

え?

「では一度、ギルドに行きましょうか」


「もう出て行くのか?」

「いえ、二人残りますよ」

「そうか……。で? 何の用だ?」

「私達十人のクランを作りたいと思いまして」

「まぁ、遠征するとなるとそれが一番だしな」

クラン? 何それ?

「ん? 嬢ちゃんは分かんねーのか? 分かりやすく言えば、戦果を共有する集団みたいなもんだ。クランを作っておけば、個々が有名になるより楽だし、仕事も入りやすくなるんだ。それに、全員の功績がそのままクランにも行くから人数が多い程ランクが上がって箔がつく」

「だから、今のうちにクランを作って、各国の有名冒険者となり、一気に全員のことを有名にするんですよ」

ふーん

「そこで、クラン名を決めたいと思っているんですが……あっちで決めましょうか」

「それで? どうするんだ?」

「貴女が決めるんですよ。裏リーダーですし」

また俺!?

うーん、クラン名かぁ……

暁烏(アケガラス)ってのはどうだ?」

「流石厨二病Maxの烏……!」

「うるさいやい!」

「俺ぁ、大将が決めたんならそれでいいや!」

「反論ナーシ」

「それでいいかと」

「じゃあ、決定!」

「決まったかい?」

「はい、私達十人のクランは《暁烏》です」

「そうか、じゃあ頑張れよ!」


「なぁ、いつ出発するんだ?」

「はい、今すぐですけど」

「はぁ!? 荷物とかどうすんだよ」

「全て完了済みです」

「手ぶらでじゃん」

「全員パワーレベリングで最低収納5まで持ってますし」

ええ……?


「それじゃあ、行ってきます。キーファ、ニア」

「行ってらっしゃい!」

「ちゃんとご飯食べるのよ?」

うわぁ、単身赴任しに行く夫だぁ……

「Shall we go, too?(俺達も行くか)」

「うん、行こっか!」

さらば、少しの間しかいなかったけど、いい家だった……



うーん! ザンテーメの背中の上はもふもふしてて気持ちいい!

「あ゛、あー、アイウエオ」

「どうした? ザンテーメ?」

「いや、主達と同じ言葉の方が良いかと思ってな。そちらの方が説明を聞きやすいだろう?」

「ありがとう。じゃあ、説明頼むわ」


王国組最重要課題

・クレーエに常識を叩き込む。

そのために、学園にでもぶち込んどけ!


「どういうことだゴラァ!」

「主が行く学園は成績というか、強ければ入学と卒業ができるところだ。まぁ、そんな奴らはたった一握りらしいが、主ならば、行けるだろう?」

「強さなら負ける気しねぇな」

「ちょうど、王国で武闘大会があるらしいからな、そこで優勝して」

「結果を残せばいいんだろ!」

「ああ、だが、一つだけ気をつけて欲しいことがある」

「何だ?」

「言葉使いだ」

「ああ、わかった、いや、分かりました」

「ふっ、それでいい」

学園かぁ、ラノベの王道だなぁ、だが私は、悠長に学園生活何て送らない! さっさと卒業して、冒険者稼業に勤しむぞぉ!

「俺はその間に、近場のダンジョンを攻略してくる」

「えっ! ずるい!」

「仕方ないだろう? ミステル様の命令なんだ」

「くそぅ」


「そういや、何でザンテーメは沢山物事を知ってるんだ?」

「ミステル様にきっちり教え込まれたからだ。金のこと、言葉のこと、政治のこと、世界のこと、全て覚えている」

「なら、私に教えてくれればいいじゃん」

「ミステル様にそう言われたら、同年代と遊んどけと言えと言われたぞ」

あいつぅぅ!



「あれが王国……デケェな」

「ああ、この大陸で最大の大きさだからな」

外壁に囲われた最大の国。名をヘルツと言うらしい。

「では、行くか……」

「ええ、ザンテーメ」

近づくとより大きく見えるなぁ

「次の方どうぞ」

「ああ」

「えーっと、二人とも冒険者ですね。分かりました。存分にお楽しみ下さい。次の方どうぞ」

緩いな。

「先ずは宿の確保だ。一応、家を借りる位の金は今日中に俺が稼ぐ」

「大会に賞金はあるのか?」

「ああ、ざっと金貨2000枚だ」

2000!?

「その分、敵も強いぞ?」

「任せろ。全部勝ってやるよ」


「こちら、獅子祭の大目玉、武闘大会の受付はこちらでーす!」

「あっちだそうだ」

「行くか!」

「えーっと、武闘大会に参加されますか?」

「俺ではなくこっちがだがな」

「えっ!?」

「私が出場します」

「えー、18歳以下コースですか?」

「無差別で頼む」

「っ!? 分かりました。本当に危なくなったらすぐにギブアップしてくださいね! それでは、あちらの控え室へ……」

「分かりました」

「勝ってこい」

「任せて!」


ここが、控え室か……あの人にわからないことは聞いてみよっと

「あのすみません」

「何ですか?」

「ここでは使用していい武器とかってありますか?」

「いえ、ありませんが……」

「そうですか! ありがとうございます!」

ぐへへっ、いろんな武器使って、一番使いやすいのを探すぞ!

「出場者の方はフィールドへ! 予選大会がまもなく始まります!」

よし! 気合い入れて、勝負服で行くか? いや、ここはちょっとカッコつけて作ったあの服装で行くか!


・白金の鎧に腰からいい感じの長さの赤マント、兜の後ろには浅葱色の羽が付いている!(顔は見えない)


「皆さま! 長らくお待たせいたしました! ただ今より、獅子祭、龍獅子武闘大会第九回! 予選大会を開始致します! 今から来る者には紹介など不要! 勝ち残った者のみ! その名を国中に馳せることができるのです! 何と今回は本戦に、第七回目覇者! 崩壊のゾンマーが出場します!」

「「「「「ワァァァァァ!!!」」」」」

「どうする? 誰賭ける?」「やっぱゾンマーだろ!」「いや、まだわからないぞ!」

うわぁーすげぇ熱気

「さあ! 予選大会出場者、登場!」

よし、行くか……!

「ルールは簡単! 八つあるフィールドの中で勝ち残った者こそが決勝進出! さあさあ! 唸れ! 闘争の獣達よ!」

えーっと? 私は七番フィールドか……

「何だ? あいつ」「不気味だな」「よく見ろ! あいつ女だ!」「カモだな!」

みんなして私をカモだカモだと……ふっふふ、ここは一つパフォーマンスをしてやるか……向こうもしてるし

「おい、我が前に立ち塞がる有象無象共、そのように口しか叩けないならば興ざめだな……」

「んだと!」

かかった!

「ほう? そうでないなら、その力で我に示してみるがいい!」

決まったぁぁぁぁ!


次回は苦手な戦闘シーン

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