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おや? 厨二病のカラスの様子が……  作者: ピラフォー
プロローグ
11/25

お肉パラダイス

世界で一番戦闘描写が苦手なんです……

「緊急任務についてだったよね?」

「はい」

「緊急任務ってのは、俺達ギルドマスターが決めたもので、

・突然変異個体などの学者さんが欲しがるヤツが、コードE

・同じ個体に複数人殺された場合にはコードD

・村の危機、壊滅の危険がコードC

・街の危機、壊滅の危険がコードB

・国の危機、壊滅の危険がコードA

・魔王、神獣の発生がコードS

って感じだ。何故かランク呼びされてるけどな」

確か、ランクBだったよな

そういや私って神獣でもあるから実質ランクSS?

「ありがとうございます。それじゃあ、俺達はこれで……」

「ちょっと待った。この後、どこ行く気だい?」

どうしよう、バレるか?

「肩慣らしに森の方へ」

「ふっふふふ、はっははは! コイツは傑作だ! 面白そうだな、よしお前ら! コイツらはたった十人でBランクに挑むつもりらしい! 俺は狩って帰ってくるに50万賭けるぞ! お前らはどうする?」

「俺は、帰ってこないに10万!」「案外いけるに38万!」「42万!」「13!」

「ちょっと、マスター! そのお金ってギルドのですよね!」

「あぁ! どうせ儲かるからいいだろ!」

「あー、あの! 絶対に帰ってきて下さいね!」

「勿論ですとも!」


「とは言ったものの、そんな奴どこにもいないんですがね」

「う、うるさいやい! 私だって、こうなるなんて、思ってなかったし」

「一ついいですか?」

「何?」

「一人称が私になってますよ」

「は? 何言ってるか私分かりませ」

ん? 私?

だぁぁぁぁぁ!

口調が女に侵食されているぅぅぅぅ!

「無意識だった……」

「クレーエちゃんはそのまま女の子になっても可愛いと思うわよ?」

ママ……!

「それで、そのナンタラってのはどうすんだ?」

「あの……」

「どうしよっかな」

「あの、あれは?」

「八方塞がりって奴か?」

「皆さん! あっちに」

「Please hear her talk(彼女の話を聞いてやれ)」

何?

「あの大きな蛇って、それになりませんか?」

「へ?」

そこには、黒くてデカイ六つ目が付いた蛇がいて……

「どぅわぁぁぁぁぁ!?」

鑑定!

= = = = =

名前:未設定

種族:黒天大蛇(ハイトシュランゲ)

Lv:62

HP:1456000

MP:843000

筋力:93700

体力:124000

特攻:67000

特防:89000

俊敏:73000

幸運:51

所持スキル

毒牙7、隠密5、毒液7、溶解液3、硬化8、再生6、水泳4、闇魔法7

影縫い9、回避6、飛行1、魔力纏い5、対人3、観察7、体力8

這うMax、攻撃軽減7、防衛本能9、対異常6、即死2

称号

慈悲無き者、毒の申し子、突然変異個体、悪食、茨の道

= = = = =


= = =

黒天大蛇(ハイトシュランゲ)

沢山のものを取り敢えずお腹に突っ込んだ蛇の末路。成長すれば、国一つ容易く亡ぼす。切ったところから尻尾と頭が生えて、それを殺さない限り死なない。

= = =


あ、うん、充分だわ

「もうすぐ森を抜けます!」

デケェなおい! どのくらいだ? 真っ直ぐ伸ばして高層ビル二つ辺りか?

「さっきの威圧でバレる可能性があるので、今回はクレーエは封印で」

「て訳なんで大将、ここは俺らに任せといてくれや、ちょうど暴れたりなかったとこだから、好きにさせてもらうぜ!」

「ちょっと待った! 武器を持て武器を」

「あぁ、これか? わかったぜ」

全員持たせた武器を持ってるな?


・ヴィンデはハルバード

・イーリスは籠手

・アーホルンは毒塗ったスティレット

・ガルデニアはバトルアックス

・ロートスは大盾とロングソード

・キーファは手ぶらだけど、調理器具らしい

・カメリエは野太刀一振り、予備で太刀二振り

・ザンテーメは両端に刃のついた大鎌で、真ん中で割れると変形して双剣になる

・ミステルは少し豪華なショートソード

・私は、収納に暗器がたっぷり! 取り出すときは敢えてスカートから


「それでは、合図で自由行動です」

「Let's begin hunting(獣狩りを始めよう)」

「今日は蛇肉でステーキとハンバーグを作ろうかしら」

「ハンバーグ!? じゃあニアね、ひき肉沢山作るよ!」

「私もこの手でお手伝いしましょう」

「ありがとう! イーリスお兄ちゃん!」

「あぁ、お酒飲みたいなぁ、コイツ殺ったら飲めるかなぁ」

「アーホルン、酒はほどほどにしとけ、後、毒はあまり使うな」

「ええー、釣れないなぁヴィンちゃんは」

何あれ夫婦?

「アイツの頭もらうぜ!」

「それでは開始! どんどん肉持って来いや!」


その後は一瞬だった。

カメリエが最初に突っ込んで頭を切り落とし、イーリスとガルデニアは切って部分をひき肉にして、アーホルンは、素手でモツを抜き取って、ヴィンデはハルバードで尻尾を切った後にブレスで焼いて食って、ザンテーメは切り落とした肉をキーファに投げて、それをキーファがロートスの盾の上に1ポンドぐらいの大きさに切り分けた。この間3分程。

これは、人類の脅威だわ、アイツら、蛇を肉として考えてるし、一応、ミステルが討伐の証の逆鱗を取ったからいいけど、これは酷いと思う。

「ステーキ、ステーキ、ハンバーグー!」

「この量あれば、腹いっぱい食えそうだな!」

「腕がなるわねぇ!」

「ヴィンデ、アンタさっき、尻尾炙って食ったでしょ」

「知らん」

「儂の盾は皿になってしもうたわい」

「I'm sorry. As it was reasonable size(すまない。手頃なサイズだったのでつい)」

「ついで動く辺り、流石じゃのう」

めっちゃ楽しそうだった。

「私も混ざりたかった」

「まあまあ、俺の肉一つあげるから」

「……いる」




「クソッ! 黒天大蛇(ハイトシュランゲ)だと! それもあのサイズ……街なんて簡単に、いや、国すら危ういサイズだ!」

「よっしゃ! 50万ゲット! ギルマス、あざーっす!」

アイツら何してるんだ? 早く逃げて来ないと奴の餌食だぞ……!


「それでは開始! どんどん肉持って来いや!」


は? 肉だと?

それになんだアイツら、一瞬で終わっちまった。

まさか、アイツらには、あの脅威が食材に見えていたのか?

「ふふふっ、ははははっ、はーっはっはっは! 面白い! 面白いぞ! アイツら、なんて奴らだ! ボロ儲けさせて貰っちまったよ!」




「なぁ、アーホルン」

「何ですか?」

「何であぁなってたんんだ?」

「あれは、ですね、その、さっき飲んだお酒が美味しかったのでつい、、また飲めると思い、素が出てしまったんです。申し訳ありません」

じゃあ、これは素ではない?

「あ、あれだ! そんな堅苦しくしないでいいんだ、素のままでいいんだよ」

「いいんですか?」

「おう!」

「分かりました。その、ありがとうございます!」


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