表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『半径1メートルの日常』  作者: 八神 真哉
99/100

『まったく……男ってやつは』


2026.1.21


昨年末、いじめをテーマにしたドラマが終わりました。


わたしの周辺でも、ちょっとした、ことはありました。

単発的なもので終わっていましたが。


覚えているのは、小3の時。

クラスの女の子が学校から出てすぐの坂道を上って帰る途中。

(天井川の上にある橋を渡るため)

その子が、なにか気に障ることを言ったのでしょう。

そばにいた男子2人が後方から石を投げました。

その子にしてみれば、誰が投げたかはわかりません。


翌朝、その子がわたしに言いました。

先生にいいつける、と。

「〇〇君たちが石を投げてきた」と。

いつの間にか、わたしが首謀者に。


「おれは、投げてない。やめろ、と止めたんだ」

そういうと、

「ごめん!」と言って、いきなり抱きついてきました。

授業前、クラスに生徒が大勢いる中で。

人前で女の子に抱きつかれた年齢にしては早い方じゃないかと。


――待てよ。うちの息子は幼稚園で、ある女の子に気に入られ、頻繁に抱きつかれていたと妻から聞いた覚えが。


無念。

いつか、息子たちに自慢してやろうと思っていたのに。



2026.1.22


昨年、昭和の歌の特番で『我が良き友よ』という歌が紹介されました。

それで想い出したのが、親友のこと。

わたしの「初恋の彼女に振られた」という手紙をみて、東京まで駆けつけてくれた彼です。


大学時代、彼がくれた手紙のいくつかを想い出したのです。

ひとつは、

「つき合っていると思っていたのは、俺だけだったようだ」


後日、友達の話だと言って書いてきたのは、

(レポートか何かの打ち合わせ……手紙を探せば出てくるはず)

女の子が自分の部屋にやってきて、時間が遅くなり、

「終電も、もう無いし、朝までいてもいい?」

気に入っている娘だったので「いいよ」と。


下心があると思われたくない。

節度ある真面目な男であるところをみせようと、指一本どころか、口説き文句ひとつ言わなかった。

が、それ以降、口もきいてくれなくなった、と。

――友達の話だと書いていましたが、未だに疑っています。


社会人になって、今、つき合っているという彼女の写真を数枚見せてくれました。

「無茶苦茶、かわいいなあ」

「いいものを選んで持ってきたに決まってるじゃないか」と言っていましたが、テレビに出ているアイドルなど問題にならないほどかわいい。


「結婚は?」

「下心を見せたら、結婚する人とじゃないと、と言われた」

「結婚すればいいじゃないか」

「そのつもりだけど……あと、1、2年自由でいたいなあ」


無事、彼女と結婚しましたけどね。



朝起きると、車の上に雪。日中も雪がちらほら。

庭の菜の花。最初の1輪が開花。

青い空に、白い雲。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ