『本当の顔』 2020.1.6
木村拓哉主演『教場Ⅱ』。皆さんは、ご覧になったであろうか。
〈不要な人材をはじき出すための篩。警察学校を舞台としたドラマである〉
視聴率が高かったということで、放送翌日に版元から原作本の重版案内(注文書)が届いた。
さて、そのドラマだが、仕事が忙しいのでリアルタイムでは見ていない。睡眠時間も足りないので、ながら見である。
そんな状態で感想を述べるというのもどうかと思うが、ラストは別にして、原作にあった、うすら寒いほどの緊迫感と言うものが感じられなかった。
少なくともわたしにとって『教場』は、ねじ伏せるような力を持つ、怖ろしい話であったのである。
書店に勤めていると、作家の方にお会いすることがある。
長岡先生には、単行本の『教場』発売後にお会いした。
基本、編集者と営業担当者、先生。その組み合わせで訪問される。
先生は、目鼻立ちが整い、色白で華奢。話ぶりも穏やかで声も小さめ。周りへの配慮も感じられる方だった。
つまり、作品から受ける力強い印象からは程遠い方であった。
当時、お父さんが警察に勤めているスタッフがいたので、同席しないかと誘ったところ、「自分も篩にかけられた口ですから」という返事が返ってきた。
かなり入念に取材をされたらしいが、その証明ともいうべき人物が目の前にいたわけだ。
ある時、ご当地ものの作品なのでと、担当者が、ある先生と一緒にまわってこられた。のちに人気女優主演で映画化にもなった作品である。
いくつか著書はあったようだが、存じ上げない名前の先生だった。
担当者も、承知しているとばかりに「実は、あの○○先生です」と、ささやくのである。
その名であれば知っている。
読んだことなどないが、かなり売れているにもかかわらず新刊の出ない作家だった。なるほど、と納得した。
当初のペンネームで発表したホラーなど暗い作品と区別をつけるためであろう、と勝手に想像した。(のちに、ほかにもペンネームがあることを知った)
この先生は、ホラーから受ける印象通りであった。
20分は、ご一緒したと思うが、先生が発言されたのは二言か三言であったと思う。
お会いしたことはないのだが、華々しい受賞歴。テレビ・映画化は数知れず、家族の情など感動もので有名な「〇〇〇先生の別のペンネームがこれです」と教えてもらったことがある。
濡れ場満載のエロ小説である。
シリーズで発売され、結構売れた。
『ウィキペディア(Wikipedia)』には記載がないようなので、これ以上は書けない。
※ちなみに、幼い頃「おとなになったら、魔女になって、おかあさんに復讐する」と言っていた、わがアパート階下に住む〇〇ちゃんは警察官になりました。
……大丈夫か、お母さん?
今回のエッセイについて少々補足を。
昨年、警察官になった、〇〇ちゃん。
木村拓哉主演『教場』をみて、「3割あった」とか。




