表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『半径1メートルの日常』  作者: 八神 真哉
3/93

『戦果』

子どもたちが小さかった頃、ショッピングセンターに行くと、嫁さんがゲームセンターで200円ずつ渡してコインゲームをさせていた。

それがきっかけで始めたクレーンゲーム。当時は子どもにやらせていた。小学3年生ぐらいの子どもがやっていると、ゲームセンター側のガードも甘い。

スポンサーは、わたしなので、獲れたものは、当然わたしの物である。大人気ないと思うかもしれないが、以前、コミックフェアの特典缶ケースや某人気作家の付録を○○美お姉さんに送ったことがあるが、返信を見ると、お子さんに渡ったようすはなかった。いずこも似たようなものであろう。

最近では、子どもたちは、晴れたら部活、雨が降ると友達と出かけてしまう。やむなく、一人淋しく「ONE PIECE」専門に励んでいる。このところは、フィギュアよりも、チョッパーのぬいぐるみに、はまっている。店のディスプレイに使いやすいということもあるのだが、小さなものより、大きなものを選んでしまうという、舌切り雀に出てくる悪いおじいさん状態だ。

「もう、30個は、越えたんじゃないの?」と言っていた嫁さんだが、それ以降、何も言ってくれなくなった。――最近では、嫁さんの目を気にして、せっかくの戦果を、こっそりと持ち込んでいるわたしなのである。



挿絵(By みてみん)





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ