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『半径1メートルの日常』  作者: 八神 真哉
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『息子たちは電気羊の夢を見るか』


 今やハリーポッターよりもゲームやマンガに夢中の我が家の息子たちは一卵性の双子。(一応、部活ではスポーツもやっている)

 つまり、基本的にはバレンタインデーにもらうチョコレートの数も同じぐらいである。名前はS、K。


 Kが2個、Sが0個という翌年のこと。Sが足をふみならして帰ってきた。今年も、もらえなかったのかと思ったら、どうやらそうではないらしい。「返してこい」とKに文句を言っている。

 Sがクラスの女の子からのチョコレートの受け取りを断ったところ、その子がそばにいたKに「渡しといて」と預けたのだ。

 成績はいいものの気の強い子で普段こき使われているらしい。嫁さんの顔を見ると「SくんKくんのお母さん」と声をかけてくる積極的なタイプだ。

 結局、翌日クラスの女の子7人に取り囲まれ「受け取れ」と迫られたという。


 振り返ってみると、幼稚園のころから似たようなタイプに好かれるようだ。

 先日もクラスの文集を見ていたら、ある女の子の好みのタイプに入っていた。どんな子かと嫁さんに聞いたら「成績はオール5だけど、××な××。あんな子が嫁に来たら嫌」とバッサリ。

 そんなことを心配するには早すぎると思うのだが。だいいち、ちょっと前に「美人は性格が悪い」と言っていたではないか。

 20年後、嫁姑問題で苦労しそうな息子たち。はたして、どんな子に胸をときめかせるのだろうか。



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

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