閑話 とある主神の後悔
かなり短いです
「…やっぱり、あの人を転生させたのは間違いでしたかね?」
私ことヴィヴィは少し後悔していた。
なぜなら、創造神であり主神でもある私が初めて転生させた人である兒嶋玖也さん、転生して名前が変わったので改めオリオン・バルキリーさんの前世をでデータとして見たからだ。
彼の前世をステータスで表すとこうなる。
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名前 兒嶋玖也
種族 人間?
年齢 34歳
レベル ―/―(測定不可能、神々と同等クラス)
職業 元自衛官/剣士/狂戦士
起源 模倣/英雄
生涯同種殺害数 9123158
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オリオンさんの世界では人に読み取ることが許されていないが、ステータスが存在している。そしてここに載っている起源とはその人の魂が生まれた時に付与される『個性』のことだ。起源は全ての世界にある生命全てが保有しており、『平凡』や『英雄』等様々な種類がある。そして全ての生命はこの起源に沿った生涯を過ごすことになる。また、極稀に起源を二つ保有する魂も存在する。兒嶋玖也の魂が保有する起源『模倣』は元々は存在しない筈の起源。その力は神に近い程だが、その『他を写し取る』性質上自己が希薄になってしまう為生命として生まれる前に模倣した情報によって魂が押し流され消滅してしまう。
だが、彼の魂は同時に『英雄』の起源も保有していた為に消滅を免れたようだ。
起源『英雄』とは、あらゆる困難や試練に挑む起源としての最高位のひとつである。これによって強烈とも言える自己を有し立ち塞がる絶望全てを打ち破る。
そして、一番下にある生涯同種殺害数とは文字通りその生涯で殺害した同種(この場合は人)の数である。普通は種族保存の本能が働く為、同種を捕食する生物でさえ100を超えるか超えないかと言うことを考えると、この数値は異常としかいいようがない。
それだけの人を殺す理由が彼にあったかはデータを見ているだけの私にはわからないけど、そのときの彼の心は強い怒りと悲しみに包まれていたことをデータは記録していた。
そこまで考えたところで部下である神の一柱に呼び出された為、思考を中断した。
「あの、ヴィヴィ様~来てください~!」
「はーい、いまいきまーす!」
そうやって仕事に戻り出すと彼のことを気にしている余裕もなくなり、いつの間にか忘れてしまった。
これにて1章は終わりです。
そして、次の話を投稿してしまうと書き溜めがなくなってしまうので、投稿ペースがさらに遅くなってしまいます。
なので、しばらくは不定期更新にしたいと思います。
こんな駄作を楽しみにしてくださっている読者の皆様には、本当に感謝の言葉しかありません。
2章はなるべく早めに書き上げたいと思いますので、応援よろしくお願いします。




