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15話 ギルドマスター戦

すみません、また投稿時間間違えました!orz

 そして、次の日の午後。

「準備はちゃんとしたか?」

ギルドの地下一階にある訓練場の中心に立ちそう聞いてくるメイトリックスに、俺は答えた。

「まあ、一応は」

そう答えると、メイトリックスは満足したのか審判である昨日の受付嬢の人に合図を出した。

「では両者いいですか?それでは……始め!!」

闘いの火蓋が切って落とされた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


奴の装備は、背中に俺の黒いの(大剣)に匹敵するくらいの大剣を背負っており、それ以外にも全身に暗器が仕込まれているが、今はまだ何も抜いていない。

まずは俺から仕掛けた。

「ハアッ!!」

まずは小手調べ。逆袈裟の切り上げを行う。

「ムッ」

そう言いながら、奴は拳で受け流しやがった。小手調べで軽く振ってると言っても、アモスくらいなら見えねえんじゃないか?

「ハハハッ!!やはり俺の目に狂いはなかった!だが、しかし…素手だとやりづらい、この魔剣グラムを抜かせて貰うぞ」

ウッソだろ、お前…抜いた瞬間全身から放たれる剣氣がバカみたいに増えたぞ!?

「次はこちらから行かせて貰うぞ、オリオン君!!」

まあ、まだ想定内(・・・)だ。負けはしない!

「フッ!!」

短い呼吸(いき)と共に振られた剣は、先程の仕返しなのか同じ逆袈裟の切り上げだった。

ここは…嫌な予感がするから回避だな。

「ほお、ここで回避を選択するとは…何か気づいたのか?」

「いえ、その剣から嫌な気配を感じたので」

そう正直に返すと、奴に笑われた。

「っと、今は闘いの途中だったな。さあ来るといい。」

…どうやら、俺のことを舐めくさって居るらしい。

模擬戦だと手加減しづらいと思って、兒嶋流の剣技はやめようと思っていたがやっぱやめだ。

()の太刀・紫電!」

再び逆袈裟の切り上げ。だが今回は速さが段違いだった。先程まで余裕があった奴もこの速さには焦ったのか、スキルを発動させた。

「ウオ!?“見切り”!」

スキルによって何とか避けられたみたいだが、まだ終わりじゃない。

()の太刀・山砕!」

これが兒嶋流剣術第一の型、虎狩とらがりだ。

「まだ、余力を残していたのか!ならば――」

そう言って奴は剣に魔力を流した。何か来るのか警戒した俺に対して奴は予想外の行動を取った。

「――“英雄の呪い(ヒーローズカース)”!!」

剣に封じられていたであろう力を解放した。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


英雄の呪い(ヒーローズカース)の能力が気になった俺は奴の魔剣グラムを鑑定してみた。すると、凄まじいとしか言いようがない効果を発揮していた。それは…


……………………………………………………

魔剣グラム

ランク 魔剣

スキル

英雄の呪い(ヒーローズカース)

……………………………………………………


……………………………………………………

スキル

英雄の呪い(ヒーローズカース)

状態異常 英雄の呪い(ヒーローズカース)を付与する。

全ステータスを三倍。その代わりに付与されればされる程、ステータスのLUKが下がる。

また、この剣を使ってモンスターを殺害した場合、そのモンスターの種族固有スキルを使用することが出来る。

……………………………………………………


これは代償と効果が物凄い。なぜならステータスは単純に驚異になる。だがしかし、使えば使う程LUKが下がると言うのはヤバい。LUKが0まで下がるとすぐではないが死が確定するようなモノだ。

これを踏まえて考えると物凄いと思うわけだ。

ここまで約0,02秒。その間に奴は俺の目の前にまで来ていた。

ステータスにここまで差が開くと負けは免れないが、せめて一太刀でも報いる為にここからは今現在(・・・)で出せる文字通りの“全力”を出す!

「“晄気(オーラ)操作”!そして――」

オーラによって剣の刃を包み、刃を潰す。そしてこの状態でなければ繰り出せない兒嶋流の第3(・・)の剣を繰り出す。

「――さんの太刀・桜花!!」

散の太刀・桜花とは一呼吸のうちに無数の斬撃を行う、6つの剣の中でも“最多数”を司る剣だ。

そんな無数の斬撃が間合いの中にまで近づいていた奴を襲った。

2、3発は当たったようだが三倍にまで引き上げられた圧倒的なステータス差によって残りは弾かれた。

そして最後に奴が剣を引き絞り、振ったところで強い衝撃を受けて俺は意識を失った。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


目を開けると知らない天井だった。

まあ、色々と手当をされてベッドに寝かされているから多分ギルドの医務室かなにかだろう。

「ああ、やっと起きましたか」

ん、この声は…

「…ああ、受付嬢さん。ここはどこなんです?」

「ここはギルドの医務室です。」

「そうなんですか、それとあれからどのくらい経ちました?」

「あれから一時間弱というところです。流石にあのゴブリンロードを倒したオリオンさんでさえ、あの状態になったギルドマスターには勝てませんか」

そう言った受付嬢―サキさんというらしい―と談笑していてふと疑問に思ったことを口にした。

「そういえば、討魔はどうしたんです?」

「討魔さんならもう少しで――」

「――あるじいいいぃぃ!!」

「な、なんだ!?」

部屋のドアを蹴破りかねない勢いで部屋に入ってきたのは討魔だった。ちなみにこの部屋のドアは病室みたいにスライド式だ。

「サキさん、ちょっと席を外しててもらえませんか?」

「うふふ、分かりました。いつか時間があればまたお喋りしましょうね」

そう言ってサキさんが席を外したのを見計らって討魔と今回の闘いの反省を行った。

「今回の敗因は単純に身長の面で剣が振りづらかったこと、そして多少だが刀と感覚が違って調整に戸惑ったことだ」

「つまり、某を使えば勝てていたと?」

「そうだ、だが討魔を使ったとしても魔剣だとばれるかも知れない。だから、新しく刀を入手したい」

そう言って俺は新たな装備を手に入れる為に動くことにした。

戦闘中にオリオンが剣氣がどうとか言っていますが、この剣氣は晄気や魔力とは別物です。

例えるなら、某DBのスカ○ターで見える戦闘力です。

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