ようやく魔物と出会えましたね
投稿遅くなって、本当にすみません
「魔物いないんじゃねぇか?」
1人そう呟いたアルマは完全にモチベーションが下がっていた。
何故ならば俺は朝から山に入ったはずなのだ…
「なのに何でここまで魔物来てくれないかなぁ!理不尽過ぎじゃない!?弟にあそこまで心配されてたのにここまでの道中、獣(兎が多かった、多すぎた)しか出なかったぞ、おい。」
本当、嫌になるほど探したのにいない。
ここまでいないなんて、思っても無かった。
「父さん、嘘ついたわけじゃないよな?父さんに限ってそんなことあるわけ…いや、もしかすればあるかもしれないぞ」
案外騎士団長とか言いながらあの人ジョークとか大好きだからな。
流石に今回のことは嘘をつくはずないと信じた俺はもう少しだけ探すことにした。
「やっぱりいないし、もう帰ろうかな」
そうして森を出ようとした俺が出口に向かって歩いていていった。
「もう少しで森を抜けそうだ」
「今日は本当疲れたよ、家に帰ってまた明日探そうかな」
そう心に決めたときガサッと音がした。
「どうせまた兎だな。よし、この相手を倒して終わろう」
少し残念そうに腰から、ロングソードを抜き、兎が来るのを待った。
「ん、なんだ?」
アルマは気づいた。
兎などと現れ方が変わっていると。
「新しい種類がいたのか?」
そういっていると草から相手が飛び出して来た。
「あっ、こいつって」
そこには緑色で人型の魔物がいた。
ゴブリンだ。
よっしゃ!ようやく魔物に出会えたぞ!
しかもゲームとかのやつより強そうだな。
まぁ、ゲームじゃないしな。 自分で自分をつっこんでしまうくらい元気が戻って来た!
「グギャァァァァ!」
そんなことを言っていると、ゴブリンが俺の方に向かって来た。
(来る!?意外と速いな)
だが、今のところ俺は対処できると思っている。
ゴブリンは持っていた短剣を俺の体に刺そうとして来た。
それの短剣を横から弾く。
するとゴブリンが体制を崩して隙が出来た。
「いける!」
俺はそのまま一振り横薙ぎしたが、流石に相手も魔物であるためか、俺の攻撃を避けた。
「もう一回!」
そう言ってもう一度振り直そうとしたが、ゴブリンも負けじと短剣を振りにかかって来た。
「チッ、痛いじゃねぇかよ!」
ゴブリンが何度も振り回していた短剣をバックステップで回避していた。
だが流石に限界が来て、少し体に刃が刺さった。
「おりゃ!この一撃を食らいやがれ!」
俺はバックステップをやめて、むしろ敵に向かった。
ゴブリンも急に向かって来たことに困惑していた。
だが、逆に剣を振り回すスピードが速くなったことが分かった。
俺はロングソードを斬るから、刺すに変えた。
「おりゃぁぁ!そんな剣で防げると思っていたのか!」
俺の剣にゴブリンが短剣を当てて来たが、剣は微動だにせず、そのまま敵に向かって言った。
グサッと体に刺さる音がした。
ゴブリンの腹部に俺のロングソードが刺さった音だった。
「やったか!?」
別にフラグを建てたくて言ったわけじゃないぞ?
こういう場面に出くわした際に、フラグを建築していた。意味がようやく分かった気がする。
いや、本当に倒したか確かめないと怖いんだよ。
「中々強かったな2体来てたら、かなりキツかっただろうな」
そう言っていると、急に刺したゴブリンが目を開け、叫び声を出してそのまま生き絶えた。
「コイツは何をしたかったんだ?仲間を呼んだのか?」
すると叫んだ意味がようやく分かった。
ドドドドドドッ!
途轍もなか大きな音が近づいて来る!
まさか本当に仲間を呼んだのか!
数えきれない程のゴブリンがこっちに向かって走って来る!?
「というか、お前らどこいたー!滅茶苦茶探してなんとか1匹見つけたんだぞ!」
ゴブリンがこちらの言葉が通じるわけもなく、武器を持って襲い掛かって来る。
「流石にこれは無理だ。1人で相手するには数が多すぎる…」
「これは逃げるわけじゃないぞ!本当だからな!戦略的撤退だからな!?」
そう言って、俺は森を走り抜けていった。