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森に魔物が出て来るらしいデスヨ?

あれから数日経った。


「今日も今日とて頑張って特訓しますか。行ってきます!」


「あっ、兄さん、ちょっと待って!」

行こうとした直前にルノに珍しく呼び止められた。

何かあるのだろうか?


「あのね、兄さんにお父さんが言っておくことがあるらしくてさ、けど忙しいからってことで僕に伝言を頼んだんだ」


父さんが俺に言っておくこと?

何だろうか?もしかして、父さんとの稽古が出来るとかだろうか。それなら嬉しいけど。


「何を言われたんだ?特訓のことか?」

「まぁ、特訓に関わるようなこと…かな」


特訓に関わること?本当、何があるのだろうか?


「兄さんっていつも実戦のために森入ってるでしょ?」

「あぁ、そうだな」

もしかして禁止とか?それは嫌だな。


「それでね、あの森に魔物が出て来たらしいんだって。だから、そのことを兄さんに、ってお父さんが伝言をさ…」


なるほど、それは予想外だった。あの森に魔物が出てきたなんて今回が初めてだからだ。


「それに僕も兄さんがそのまま行って大丈夫かなって思ってさ」


そして言いに来てくれたのか、兄思いの優しい弟だよな本当に。


「なぁ、魔物って言っても弱い魔物しかいなとか父さん言ってたか?」

「うん、発見した魔物は殆ど獣より少し強いぐらいの強さだって言ってたよ」


それなら俺が考えてることも早い時期にできそうだな。


「そのくらいなら大丈夫だよ。心配をかけてごめんな。気をつけて言って来るからさ」

「わかったよ、どうせ止めようとしても無理にでも行くからね、兄さんって」

「おいおい、俺もそこまで頑固じゃ……なくもないな」

「でしょ、その代わり危なくなったりしたら、無理は絶対しないで、そして怪我したらすぐに家に戻って来てよ」

「あぁ、わかったよ。危なくなったら逃げるよ。出来る限りの戦闘は避けるよ」


まぁ、出来る限りは…な


「それじゃ、今度こそ行ってくるよ」

「うん、行ってらっしゃい兄さん」






俺はいつものしている走ることと、剣などの稽古を今日は少しだけ早く終わらせて、森に入った。


それほど迄に俺は魔物と戦うことが楽しみである。何故なら、これはとても良い経験になると思っているからだ。


今、俺は魔物と戦うことを考えて、ロングソードと皮の鎧を装備している。

これは俺のいつも実戦で使っているものだ。


俺は警戒を怠らないように、辺りを見回しながら、ゆっくり森の中に入っていった。



少し時間経った時だった。


なんと進む先に気配を感じたのだ!

草も揺れている、これは…来たんじゃないか?


嬉しい気持ちを抑えきれずに、ロングソードを腰から引き抜き、出て来る時を待った。


「どんなのが出て来るんだろう?ゲームとかだったらスライムとか、ゴブリンとかが魔物だったよな。まぁ、どんな魔物が出て来ても一生懸命その魔物を倒す!」


そう言っていると、ガサガサッ!

キタキタキタキターー!


そいつが姿を現した、どのような魔物が来たんだ!?


するとそこには、


「えっ?」

アルマの前に飛び出して来たのはいつも実戦などで狩っていた、獣の種類に入っている兎だった。


「はっ?」


しかも、思いっきり振ったから兎、出て来てから一瞬で終わっちゃったよ!


「えーーーーーー!」


だ、ただの兎?魔物じゃなくて?


うそん。


「さっきのテンションと喜びを返せー!」


というかそれよりもさ……うわぁぁぁ!

ただの兎を魔物とか言ってたじゃん俺!


ナニコレ普通に恥ずかしいんだけど!?

誰かに聞かれてたら俺の人生二度目の終わりだ。


そう思い人がいないか辺りを確認する。

「いない…みたいだな。ひとまず見られては無かったわけだ」

そう思い取り敢えず安心はしたが羞恥がまた込み上げて来る。

穴があれば僕入りたいです…

穴、掘ろっかな。


「けどまぁ、この辺りには誰もいなかったんだ。このことは俺の心の中にしまい続けよう」


「よし、気をとりなおして魔物探し再開しますか!」

そう言ってアルマは今回のことを忘れるべく魔物探しに戻った。


しかし、まだこの時アルマは知らなかった。

森の中でアルマにバレないように隠れ、アルマが発言している事を笑いながら観察している人が1人いたという事を…

次は魔物とのを戦闘シーン含みます

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