アルマ=レーニス
不定期の更新で、すみません。
次からは出来る限り、毎日更新していきたいと思っています。
「ふわぁー、よく寝たなぁ」
快晴の朝に恵まれ、成也ことアルマは目覚めた。
「もうあの時から10年も経ったのか…」
俺は転生して5年ほど経つとかなりの言語を理解し、話せるようになっていた。
今はもう完璧って程覚えている。
「おはよう 父さん、母さん、ルノ」
父さんはグラマス、母さんはミレーヌ、そしてルノは俺の弟だ。
そして俺を合わせた4人がレーニス家だ。
だけど、もう少しすれば5人になるな。新しい弟か妹が出来るらしい。
ちなみに父さんは騎士団長で母さんは凄腕の魔術師だったらしく俺も尊敬している2人だ。
そのおかげか、俺も父さんの血を継いで武術を得意としている。
「おはよう、よく眠れたかアルマ?」
「おはようアルマもう朝ごはん出来てるわよ」
「おはよう、アルマ兄さん!」
3人も返事を返してくれたところで俺はいつもの机にいる3人に向かって挨拶して椅子に座った。
「アルマ、今日の予定とか決まってるか?」
朝ご飯を食べていると父さんがそう話しかけてきた。
「いつもと同じように身体を鍛えて、技を磨くことかな。特に変わったことはしないつもりだよ」
「兄さん、僕も一緒に稽古して良い?」
父さんと話しているとルノがそう聞いて来た。
「良いけどルノ、魔法の方を学んだほうが良いんじゃないか?魔法の方が適性高かったんだしさ」
そう、俺は魔法も使えるが武術の方が適性が高いが、ルノは逆に魔法の方が適性なのだ。
「僕、魔力が尽きたらどうしようもなくなるのは嫌なんだ。だから少しでも兄さんと同じようなことをして、武器をもっと上手く使えるようになりたいと思って」
ルノはルノなりに考えがあるんだなと我が弟を誇りに思いながら聞いていた。
そこまで言われたら断る必要が無いだろう。
「良いよ、その代わり俺のペースで行くから厳しくなるぞ。それだけは覚悟していてくれよ」
それは言っておかなければならないと思い、ルノに言った。
「ありがとう兄さん!僕なりに兄さんに少しでもついていけるように頑張ってみるよ!」
「あぁ、そのいきだ!」
朝食を済ませて、稽古をする用意をする。
「気をつけて行ってらっしゃいね」
母さんがそう言って来た。
「行ってきます、母さん 。それじゃあ行こうかルノ」
「うん、お母さん行ってきます!」
「よしっ、それじゃあ始めるか!まずは体慣らしに走ることからだな」
「そうだね、ところで兄さん。どこを走るの?」
「ん、言ってなかったか?今日はルノあの山の向こう側までで良いかなって思ってる」
「えっ!?兄さんそんなところまで毎日走ってたの!あの山ってだいぶ遠い所にあるよね」
ルノにそう言われた。
まぁ、俺も昔は疲れると思ったけど、今になればもうこんなの準備運動だ。
「まぁ、毎日走ってるとすぐ慣れるさ。いつもはこの倍は走ってるからな」
そういうと、ルノは一瞬固まった。
「いやいや、おかしいでしょ!?この距離でも凄いのに、その倍って!
ルノは我を取り戻すと俺をおかしい発言してきた。酷いな、全く俺は少しもおかしくないのに。
「まぁ、そんなことは置いといてさっさと走りに行くぞ」
「まぁ兄さんだしね、仕方ないか。ちょっと待って!今行くよ、兄さん」
走り終えると、体の動きも用意良くなった。
「ふぅ、体も温もったし、剣の稽古を始めるか。」
いつも通り走りなら終えると、そのまま剣置いてある倉庫に木刀を取りに行こうとする…んだが。
「はぁー、はぁー、はぁー…」
もう完全にバテバテになっているルノが後ろにいた。倒れたりしないよな?
「ルノー、大丈夫か?って聞くまでもなく大丈夫じゃないな。その状態じゃもう無理そうだしな」
「取り敢えず、そこらへんで座って休んでいてくれ。水とか持ってくるから」
「ご、ごめんね、兄さん。迷惑掛けて今から何かしようとしてたんでしょ?」
「あのなー、弟が困っていたり、大変なことがあればそっちを優先するに決まってるだろ」
「だからそう迷惑なんて思うなよ。それにごめんなさいとか言うより、ありがとうって言ってくれる方が俺は嬉しいんだよ」
「そっか、ならありがとう。兄さん」
「うん、言ってくれるだけで俺は嬉しい。ルノ」
時間が経ち、ルノの状態もかなり落ち着いたので、ルノを家まで送っていった。
よし、ルノも送っていったし稽古始めるか。
その後、アルマは剣を振ったり、森に入って実戦として真剣を使って獣と戦うなどをして、その1日を終えた。