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家族で異世界に行ってみた  作者: りゅうポン
第一章 アイリーン王国とワグーナ王国
5/45

異世界の布団

群像小説のため、単話で読むと、場所が分り難いと思われますので、一応、1話ごとに場所を書いておきます。


異世界:ワグーナ王国

 ◇ ルカワ 一 ◇


 ……眠い……

 まるでふかふかの布団の中にいるようだ。

 隣にはルナがいて、くっついて寝ている。

 目を開いているわけではないが、いつもの事なので感触で分かる。

 それにしても、本当に寝心地がいい、このままずっと寝ていたいくらいだ。

 ……いや、この肌触り、むしろ布団の中にいるよな……

 記憶が正しければ、さっきまでは洞窟の中にいた気がするのだが。

「お主ら、ここで何をしている!」

 聞いた事のない女性の声だ。

 俺は目を開けた。

 どうやら、俺達はベッドで寝ていたらしい。ただ、そのベッドは、普通のベッドではなく、豪華な設えが施されているベッドだった。

「ここが第一王女エレナの寝室と知っての蛮行か」

 あ、俺達が寝ていたのは、王女のベッドだったんだな。どうりで、寝心地が最高だったわけだ。

 ……というか、何でそうなった?……それに俺達が兄妹だと知らない人が、客観的にこの状況を見たら誤解するよな……

 エレナと名乗った王女が、蛮行と言ったのは、そういう事か。

 シャキン!

「うおぉ!?」

 剣先を喉元に突きつけられた。

 ……え、これ、本物じゃないよね……

 真剣ではないという保障はどこにもない。

「いや、違うんです。この子は俺の妹で……」

「……妹?……」

「聖騎士が妹と関係を結んでいると言うのか?世も乱れたものだな」

 来ている服を確認する。

 なるほど、聖騎士の服装のままだからか。

「……そうじゃなくて、兄妹だから、そんな関係ではないと言いたかったんだけど……」 

「………………」

 自身の勘違いに気がついたのか、エレナは顔を赤らめた。

「ま、まあ、お主らが、どのような関係なのか、今は問題ではない。何故、わらわのベッドで寝ておったのかという事だ」

 それは、俺が知りたい事なのだが……

「聖戦に参加していたのですが、敗戦の末、時空の扉を使用してここまで逃げて来たところ、ここで体力が尽き、ベッドの中で休ませていただいていました」

 という設定。

「……そうか、そういう事なら仕方がない……」

 ……まさかの納得……

 ここって、そういう事が当たり前の世界って事?

 まあいいや、何とか誤魔化せそうだ。

「では、今のお主は、自由という事か?」

「はい、今は特別に仕えているところはございません」

 エレナが笑みを浮かべた。

「分かった、なら、お主は今日からわらわの騎士となれ」

「はい、分かりま……え?!……」

 ……まさか、そういう展開になるとは……

「わらわには城の内外に、たくさんの敵がおる。このワグーナ王国と無縁のお主に、護衛を頼みたいのだ」

 今いるのは、ワグーナ王国という国か。

「……断った場合は……」

「わらわの寝室に無断で入ったのだ。お主とその妹の命はないと思え」

 ……これって引き受けるしかないパターン……

「分かりました。エレナ王女様の護衛のため、騎士をさせていただきます」

「うむ、良い返事だ」


 ……ルナ、お前が寝ている間に、大変な事になっているぞ……

 寝たふりをしている妹に対して、俺は胸中で呟いた。

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