表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇のペンタクル  作者: 侑佐
迎えのバス
31/105

17

「じゃあ、テーブルを出すわ」


 麗華も人形に名前と番号を記入し、カップの中から8つ折りにされた黒い紙を取りだした。そしてその紙を広げ、紙の真ん中の赤いまる印にカップを置く。すると、紙が硬くなって板に変わり、宙に浮いた。


「で、このテーブルの四隅にそれぞれの人形を置いたら、カップの中から必殺技カードと武器、そしてモンスターパウダー2袋を取りだすの。カードや武器は私たちが使うからひとまずテーブルに置いて、このパウダーをカップの中に入れて振ると、モンスターができるってわけ」


 麗華が黄色い粉の入った袋を破ってカップに入れた。テーブルには、人形4体と小さなカード1枚とお武器のようなものが4つ置かれている。


「1袋なら2回遊べるし、2袋を一気に使えば1回だけ。でも、1袋よりも2袋混ぜた方が強力なモンスターができるわ。これがさっき貴夜が言っていた合体ってやつよ」


 麗華は、次に2袋目の青い粉をカップの中に注ぎ、ふたをして、それを両手でよく振った。


「皆、準備はいい?」


「武器、まだ選んでないんじゃないのか?」


 ふたを開けようとする麗華を、貴夜が止めた。


「ああ、そうだった! 早く選んで」


「俺は剣がいい」


「んじゃ、僕は杖!」


 貴夜は剣、遊は杖を、テーブルに置いてあった武器の中からそれぞれ取った。武器はとても小さく、長さはつまようじくらいだった。


「真緒も選んで。武器は剣か杖の2種類しかないんだけど、どっちでもいいわよ」


 口もとにこぶしをあてて迷っている真緒に、麗華が言った。テーブルには剣と杖がそれぞれ1本ずつ残っている。


「剣と杖じゃ、どう違うの?」


 真緒は質問した。


「出せる必殺技が違うの。どんな感じかは、やってみないとわからないかも」


「じゃあ、杖にしてみる」


「杖ね。いいんじゃない? それを自分の人形に渡して」


 そう言って、麗華は残りの剣を取って自分の人形に渡した。すると、手のひらサイズの麗華そっくりの人形が、ぺこりとお辞儀をして剣を受け取った。


「動いた! これ、勝手に動くの? すごい!」


 真緒はたまげて、目をパチパチさせた。それから真緒も小さな杖を自分に似た人形に渡す。麗華の時と同様、その人形もお辞儀をして、杖を両手で受け取った。


「じゃあ、はじめるわよ? 順番はさっき決めた通り、遊から時計回りね。出てきたモンスターを倒した秘人が勝ちだから」


 麗華がカップのふたを開け、テーブルの真ん中にひっくり返すと、真緒たち3人は静かにじっと見つめた。


 麗華に持ち上げられたカップから、もくもくと緑色の煙があふれる。テーブル一面に、緑の霧がかかった状態になった。


「わぁ、ドキドキだね!」


 目を輝かせる遊の手には、必殺技カードがすでに用意されていた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ