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無頭の蛇  作者: hac1c0
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生

生きるって、なぁに?


「ただ生きるのではなく、善く生きること」

心に刻んだこの文に従い、毒にんじんの汁を飲み苦しみ悶えてソクラテスは死んだ。

魂を善くすることが生命よりも大切なのだろうか。そもそも生きることの意義とは何なのか。

ある人は言う。生きた証を残すため。ある人は言う。死に抗うため。ある人は言う。理由なんかない。

私の中で何かが芽生える。それが何なのか、その正体はわからない。唯一わかることはドロドロとしたものということ。





私は世界に絶望している。生きる意味もわからない。ただ毎日学校に行き、教鞭をとり、残業、帰宅するのは夜遅く、朝は早く起きなければならない。いわば生き地獄だ。幼き頃からの夢であった教員も今では破滅の象徴。誰もやりたがらない。精神は疲弊し、体の調子も良くならない。しかし、休めない。なぜ私はこんなものを目指してしまったのかと考えながら今日もベッドで眠る。あしたも出勤か。


〜次の日〜

体が動かない。早く出勤しなくては迷惑がかかる。何もできない。もう、いいや。


そう考えていただけのはずであった。私の手にあったのは、包丁。いったいなぜ?そんなつもりはなかった。しかし、体は勝手に動いていた。考えより先に体が動いていた。狂気を自分に感じていた。それほどまでに疲弊していたらしい。



そうして私は外に出る。もちろん、これが見つかったら警察が来ておしまい。そんなことはわかっている。しかし私の中のドロドロした感情が体を無理やり動かす。全員殺して、俺も死ぬ。





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