双子片割れVSデレたツンツン少女。
絋斗『
【バケツお化けプリン】
重すぎる~』
蓮華『お兄ちゃんがんばれ!』
――自宅前――
そんなこんなで家にやっと帰って来たら俺等ですよ!
それにしても、
疲れたよ…………。
今は夏休み真っ最中の8月15日なんだよ…………。
わかるか…………。
【バケツお化けプリン】
↑これ↑の重さがさぁ………。
5個で七キロ位あんだけど……………………。
蓮華に持たせるわけにはいけないしさぁ。
ついでに言っとく。
家から繁華街まで三キロ弱だよ。
スーパー?
プリン買いに行ったから遠回りしたさ。
合計4キロ強。
人は文明に飼い慣らされてたんです。
バスで蓮華が痴漢されて、オッサン血祭りにあげたのはまた別の話。
さて、暑いし、そろそろ愚痴は終わらせて家に入るか!
――自宅内――
二人『『ただいまー!』』
リビングから柊ちゃんが出てきた。
そして、俺へダーイブ!!
ぐほっ…………。
なかなかのヘッドバットだ。
そして、柊ちゃんを蓮華の前に立たせてと。
俺は視線で『謝りな』と蓮華に告げる。
頷く蓮華。
蓮華『柊っ!さっきは叩いちゃってゴメンナサイ!!』
柊(筆談)『気にしてないから大丈夫!』
柊ちゃんは何かを決心したような目で俺を見た。
柊『……で……も…………兄様……………………は……………………べ………つ…………ぜっ…………た…………いに……………………わ…………た……………………さ…………ない。』
蓮華『私だって渡さないよ!
お兄ちゃんは私のなんだから!』
柊『…………ち……がう……わ…………た…………しの。』
マジですか?
喋ったこともビックリだが、内容が更にビックリだ。
確かに二人には気に入られたとは思ったがまさかlikeではなくloveの方だとはな。
お兄さんビックリだよ。
紗香『ハイハイ。
取り合いは後でね。
お姉ちゃんお腹空いちゃった。唯が料理作らせてくれなくて』
だよな……………………。
正直、俺も空いてるし。
絋斗『俺が作るんで皆は休んでて。』
さて、頑張りますか。
食材はスーパーで買ってきたし。
――台所――
今日の昼飯は冷やし中華だ!
実は作り置きの麺があるんだよね!
トントントン。とリズム良く野菜が刻まれていく。
ー30分後ー
出来たー!!
上手に出来ましたー!!
――リビング――
絋斗『出来たよー!みんなー、テーブル着いてー!』
四人(一人筆談)『はーい!』
唯『うわぁ、美味しそうだねぇー!』
紗香『絋斗君さっすが~!』
蓮華&柊(筆談)『お兄ちゃん、(兄様)凄い!!!』
二人の間で火花が散る。
絋斗『二人とも落ち着いて!』
蓮華はお兄ちゃんが言うなら…………。と、席に戻り。
柊ちゃんはコクリと頷いた。
絋斗『それじゃ!』
5人『いただきます!……………………(コクリ)。』
蓮華『お兄ちゃん!これお店で食べるより全然美味しいよ!』
柊『……………………(コクコク)』
みんな口々に美味しいと言ってくれた。
大成功だな!
柊(筆談)『兄様は絶対に渡さないから!』
蓮華『望む所よ!』
絋斗『ケンカだけは駄目だからね!』
蓮華&柊『自分もだよ!
カッコイイからいいけど!』